ひろかずのブログ・2

79歳のおじいさんです。散歩したこと、読んだこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと等々何でも書いてみます。

志方町をゆく(47) 高御位山物語(6) 高御位山と牛島(上島)

2023-03-09 07:50:09 | 加古川市歴史探訪 志方町編

    志方町をゆく(47) 高御位山物語(6) 高御位山と牛島(上島)

 高御位山と牛島(上島)の神様の諍いの伝承です。

 *文中の牛島は、高砂沖に浮かぶ牛島(ほうらく島)のことです。現在、地図では上島となっています。

       高御位山と牛島

 高御位山は、このあたりでは304メートルで、一番高い山です。

 ところが、大昔、それほど高い山ではなく、牛山という山と仲良く並んでいたということです。

 ある時のことです。

 高御位山の神様と牛山の神様が大けんかをしました。

 その時、牛山の神様は負け、はるか沖へ投げ飛ばされてしまいました。

 この時から、高御位山の神様の勢いが、一段と強くなりました。

 そして、ついには、この地方で第一の高い山となりました。

 一方、負けた牛山は、海の中にポツリと、とり残され「牛島」と呼ばれるようになりました。

 その上、形も、背がだんだん低くなり「ほうらく」をふせたような形成りました。

 (ほうらく・・・豆などを炒る時に使う土製の器)

 地元の人は、この島をもっぱら「ほうらくじま」とよんでいました。

 いまでも、播磨灘に、とりのこされるように浮かんでいます。

 「ほうらく島」は、この牛島のかわりはてた姿だということです。

  *『郷土の民話(東播磨編)』(郷土の民話・東播地区編集委員会)参照

  *写真:高砂港から見る「牛島・ほうらくじま」

 

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