つつじの寺 *上荘町井ノ口
日光山常楽寺(上荘町)に出かけました。ツツジを見たかったからです。今の時期、この寺は、ツツジに埋まります。でも、時期的に少しだけ早かったようです。満開のツツジの写真は、2年前のものです。
常楽寺の紹介をしておきましょう。
寺伝では大化年間の創建とするが、平安時代後期の寺院であろうと思えます。
少し離れて下の方に加古川がながれています。
常楽寺の建つ場所は、約35㍍で、加古川の流れはこの辺りでは15㍍です。ですから、約20メートルばかり川から高いところに常楽寺はあります。
井ノ口の集落は、全体的に山が川に落ちこむ坂の上にある集落です。
洪水の心配はないのですが、農業のための水が少ない地区でした。
そのため、農業はため池や湧き水にたよることになります。
厄神の駅を過ぎ、加古川線が鉄橋を渡った常楽寺付近に小さな池が密集しています。
井の口は、農業にたよるだけでは、生活が成り立たない地域であったのでしょう。
だとすると、生活の糧は何でしょうか。
井の口は、加古川と湯山街道が交わる位置にあります。
そのため、農業に商業を加味した生活が考えられます。現在、井ノ口は純農村のたた住まいですが、古くは商業が重要な役割をはたしていのでしょう。
井ノ口村には、商業的な賑わいがあったのだろう
常楽寺は村の規模にしては、立派なお寺です。「そんな経済力が常楽寺を支えたのではなかろうか」と想像します。
鄙の村では、堂々とした寺を維持することはできません。
*写真:つつじに埋まる常楽寺
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