平荘町・上荘町をゆく(35) 小野 薬師堂の石棺(上荘町小野)
小野(上荘町小野)の薬師堂に来ています。
ここに五輪塔の残欠が集められています。
その中に、この石棺(写真)があります。
一見して、「これは石棺の蓋?」と疑ってしまいます。それほど他の石棺と形が違っています。小さい割りに、背が高い。
加古川市では、この形式の石棺はこの一例だけです。
説明には「・・・この家型石棺の蓋の形式は、一般的な石棺と多少ことなり、棟の部分がつくられており、数少ない貴重な資料です・・・古墳時代後期の石棺・・・」(加古川市教育委員会)とあります。
おそらく、この近辺の古墳から出土したのものでしょうが、詳しいことは分かりません。
記録によれば明治時代には、既にここにあったといいます。
この外に、薬師堂の境内には、いずれも後期古墳の石棺材が数基見られます。
境内に、石棺の説明板の前に、組み合わせ式石棺の蓋石が地中からニョキッとその一部を見せています。
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