平荘町・上荘町をゆく(55) (平荘町)野の仏たち(6)
観音寺(里山条)の石仏
平荘町里山条に小さなお寺があります。
観音寺です。さすがに、山条というだけあって、加古川が少し離れて下に流れています。
加古川が溢れたときも、水はここまで押してきません。
観音寺は、名前に不似合いなほどの小さなお寺です。
この石仏(写真)は、注意しなければ見過ごしてしまいそうな小ぶりの石仏です。
銘がないので、いつごろの造られたのかはっきりしませんが、室町時代の中ごろの石仏らしい。
この石仏も石棺に彫られています。
地元の人は、赤い可愛い前垂れをかけ大切にお守りをしておられました。
観音寺に行った日は、曇り空で地蔵様は少し寒そうでしたが、写真を撮るために前掛けをはずさせていただきました。
それにしても、平荘地域に石棺仏の多いのには驚かされます。こんな何気ない石仏も石棺仏です。
少し西へ行くと古墳時代の西山1号墳、それに、西山大塚があり、さらに行くとそこは平荘湖古墳群です。
この近辺には古墳が集中しており、石棺仏を造る材料は困らなかったのでしょう。
観音寺の入り口には、古墳時代後期(6世紀)の大きな家型石棺の蓋が二つ(写真下)無造作におかれています。
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