大分発・北海道一周 自走車中泊 夫婦旅 (夢・完結)

2019-10-27 21:09:04 | 北海道一周 自走車中泊夫婦旅
2019年10月21日(月)AM8時。
54日ぶりに自宅に帰ってきました。
出発したのが8月29日。
そこから松本山雅戦、北海道一周、さらに青森から浦和戦と怪我も病気もせず元気に帰ってきました。

そんなロングラン車中泊の旅を少し振り返ってみたいと思います。

そもそも"車中泊"ってなんなんでしょうか。
読んで字のごとく『車の中で寝ること』なんです。
それってホテルで寝るのとどう違うのでしょうか。

まず時間を気にする必要がありません。
ホテルの予約をしたり、チェックインやチェックアウトの時間を気にしなくて良いのです。
風の吹くまま気の向くまま、好きな時に好きな場所に泊まることができる、それが車中泊の魅力なんです。

それを後押ししているのが全国にある"道の駅"の存在。
(一部例外があります)
24時間トイレを使うことができますし、他の車中泊の人が近くにいるという安心感があります。

そんな良いことづくめのような車中泊ですが、ホテルを使わないということはイコール狭い車内に24時間ずっと2人でいるということです。

起きている時も、寝ている時もずっと一緒。
今回の旅でいえば54日間✖️24時間=1,296時間ずっと2人で一緒にいることになるわけです。
新婚さんなら大丈夫でしょうが・・・(笑)
あなたは1,296時間、奥さんもしくは旦那さんとずっと一緒にいられますか(笑)

ということで、今回の旅で一番多かった質問がこれ!

『50日以上も2人でいてケンカをしなかったの?』


もちろんしました(笑)

ただ、内容はそれこそ『エアコンをつける方が良いと一方が言えば、いやいや窓を開ける方が良いと一方が言う』程度の小さな事が殆どでした。

まぁケンカというか、お互いの自己主張でしょうか。
でも逆にケンカをしたからこそ一緒に居られたと思うんです。

もしどちらか一方が何も言わずに我慢をしていたとしたら、どこかで壊れていたかもしれません。

それともう一つ。
ケンカをした後の沈黙。
これがいつまでも続き"2人の間に会話が無くなること"これが一番マズイわけです。
ケンカをしても間を置かず必ず会話をする。
いつまでも根に持たない。

そういう暗黙の了解がお互いにあれば、50日間でも100日間でも大丈夫ではないかな、と思います。

////////

次に。
今回の旅では大勢の車中泊をしている方々と話をしました。


"YOUは何しに北海道へ?"


何やらどこかで聞いたようなタイトルですが、北海道の道の駅で車中泊をしている人たちは"何をしに北海道に来ている"のでしょうか。

私たちの旅の目的は『観光』

同じように北海道で車中泊している人たちの目的のほとんどが観光だと思っていました。

いえいえ、私はとんでもない"勘違い野郎"でした(笑)

最初に出遭った方は長崎から来た男性の一人旅。
同じ九州ということで話しかけられました。
昨年は北海道の"灯台巡り"をし、今年は"岬巡り"を終え、これから九州に帰ります、という方でした。
この人は私たちと同様、観光を楽しむために北海道に来たという方。
ここまでは私たちと一緒。

問題はここから(笑)
次の人は"北海道の祭り巡り"をしている一人旅のおじいちゃん(80歳以上?)
祭りにはイベントがあります。
例えば"カニの早食い競争"とか"サケの掴み取り"とか。
それに参加すると無料でカニやサケをもらえるんだそうです。
その無料の食材をゲットするために北海道を回っている、と言っていました。
もうこの時点で"私たちとは別の世界"があるんだと感じていました(笑)

祭りといえば"歌手巡り"の人たちもいました。
お祭りには歌手(主にその地元出身)が出ます。
もちろん無料でプロの歌を聴けるわけです。
そんなプロ歌手の歌声を聴くために北海道を回っているんだそうです。

驚いたことにそのネットワークも確立されていて、どこの祭りには誰が出るとか、どんなイベントが用意されているとかの情報を仲間の皆さんで共有されているそうです。
凄い世界でしょ(笑)

私たちも聞かれたので『大分トリニータというプロサッカーのサポーターで、今回は同じくプロである長野県にある松本山雅の試合の後に北海道一周に来たけど、いつもは試合を見るために全国を回っている』というと奥さんと旦那さんが顔を見合わせて『こんな人たちもいるんだなぁ』と珍しいモノでも見るように一言。

いやいや私たちから言わせるとあなたたちも充分に"こんな人たち"ですから(笑)


"紅葉"を求めて来たという人もいました。
東北に紅葉を観に来たけどまだ早かった。
そこで北海道まで来たけれど、紅葉がまだまだだったので明日自宅に帰りますとのこと。

逆パターンで桜前線を求めて九州から北海道に来る仲間の方もいらっしゃるそうです。

6月から来て"花巡り"をしているご夫婦もいました。
春の花と夏の花が一斉に咲く北海道。
まず春、夏と花を観て、秋の紅葉まで北海道で過ごして本州に帰ると言っていました。

九州から来て北海道一周を1ヶ月かけて回る予定の私たちに『ええ!たった1ヶ月ですか?』と言われたのが逆に驚きでした。

たしかに5ヶ月も6ヶ月もかけて北海道を旅をする人から見たら1ヶ月で北海道一周なんて"無茶な人"に見えたのかもしれません。

ただもうこうなるとなにが普通で、なにが普通でないのか分かりません(笑)
価値観なんて本当に人それぞれですね。

そういえばサケ釣りに愛知県から来たというご夫婦もいました。
釣ったサケは子供さんに宅配便で送るんだとか。

"北海道にサケ釣りに来る"


いやぁ良いですねぇ。
ロマンですねぇ。

ロマンといえば福岡から自転車で来て北海道を一周し、最終的には全国を制覇するという若者にも出逢いました。
会社を辞め、自転車で日本一周をする。
本人にとっては"自分磨きの旅"かも知れませんが、私から見ると間違いなくロマン。

全国制覇を成し遂げるまで見守っていますよ!
といっても無理は禁物ですからね。
『頑張って!』

さまざまな目的を持って全国から集まって来る北海道。
そんな全ての人々を受け入れてしまう北海道はやっぱりあの言葉。

『北海道はデッカイドー!』


////////

トリニータに始まりトリニータに終わった今回の旅。

旅の初めに対戦した松本山雅戦は引き分けでしたが、旅の終わりとなった浦和戦では最後の最後にごっちゃんがゴールを決め、生涯忘れることのできない最高の時間となりました。

ただ良いこともあれば悪いこともあるのが旅。
心が折れそうになったこともありました。
それらを支えてくれたのが皆さんからの愛情溢れる言葉でした。
TwitterをはじめLINE、Instagram等、様々なSNSでたくさんの方々から励ましの言葉、観光や台風や雪情報、さらに安否確認等もいただきました。

私たちにとってそれら一つ一つの言葉は宝物でした。

逆に普段コメントをくれる方が旅の途中ということで、あえてコメントを控えていた事にも愛を感じていました。

発信するのも愛情なら、発信しないのも愛情。

見守られている安心感と温かな繋がりを持てていることへの安堵感は常にありました。

皆さんには感謝しても感謝しきれません。
『本当にありがとうございました』

また、松本山雅戦でお世話になった皆さん。
浦和戦でお世話になった皆さん。
新潟のフェリー乗り場で逢った新潟サポさん。
今回の旅でお世話になった全ての皆さんに感謝です。

『本当にありがとうございました!』

最後にパートナーとしても口ナビとしても活躍してくれた尊敬する嫁に感謝です。

『お疲れ様でした、ありがとう!』

大分発・北海道一周 自走車中泊 夫婦旅(54日間)

・・・夢・完結です!















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