母へ・・・・・・四十九日を終えて

2012-01-24 07:57:15 | 大分トリニータ



早いものであなたが亡くなって、もう四十九日を迎えます。
昨日の天気予報では今日は晴れとなっていましたが
私の気持ちを察してか朝から雨が降っています。

あなたが亡くなったあの日から毎朝あなたに
「家族みんなが今日一日無事で過ごせますように」と
お願いをしてきました。
でも、今日は違います。
今日は毎朝あげた線香の煙を伝ってあなたが天国への道を
迷う事なく昇って行けるように7年前に亡くなった父に
お願いをしました。

どうですか?
父に会えましたか?

あの日病院からの電話はあなたの心臓が止まったという
知らせでした。
慌てて病院に駆けつけましたがあなたが再び目を開ける事は
ありませんでした。
先に着いていた息子夫婦があなたの顔を愛しそうに
撫でていました。
「間に合わなかったのか・・・」私はつぶやきました。

「あったかい」
「呼びかければ返事をしそうなのに・・・」と奥様がポツリ。

12月3日があなたと会った最後になりましたね。
帰り際に流した涙はこの事を予感しての
涙だったのでしょうか。


9月22日。
毎月の定期健診での突然の入院。
慌てる看護師さん達に事の重大さを感じました。
それからは会うたびに悪くなっていきましたね。
私の顔を見ては「家に帰りたい」「家に連れて帰って」と
そればかり言っていましたね。

そのうちに、やせ細った腕や足にたくさんの注射や点滴をされ
ベッドの周りは器具だらけになりました。

「自分で呼吸が出来なくなったら、喉に穴を開けますが、
どうしますか?」という主治医の言葉に私達は迷いました。

それは本人にとってとても苦しい事だと聞いていたからです。
でも、それをしないと助からないと言われればいくら苦しくても
それを選ばずにはいられませんでした。

病院に行くたびに声の出ない口で「帰りたい」と言うあなたを
まともに見る事は出来ませんでした。

だから・・・。

だからあなたの体を痛め苦しめたものが全て外され
まるで眠っているかのようなあなたの穏やかな顔を
見た時は悲しみと同時に心の中にあった「つらいなにか」が
解けていく、そんな気がしました。

私達夫婦、長女、息子夫婦、そしてあなた。
久しぶりの家族水入らずで過ごした24時間は本当に
貴重な時間でした。

あなたが作った大きなパッチワークは葬儀に来ていただいた
みなさんに見てもらいました。
「すごい」という評判でした。

あなたの部屋は奥様が少しずつかたづけ、あなたの作品を
部屋中に飾り、家族の憩いの部屋にしようと頑張っています。
本来なら49日が終わるまで部屋はそのままにしておいたほうが
良かったのでしょうが奥様も悲しみの中、何か体を動かさないと
たまらなかったのでしょう。
気丈にも私の前で涙を流す事はありませんでしたが
陰で泣いていた事を私は知っています。


あ! そうそう今頃父にあっている頃でしょう。
父は元気でしたか?
大好きだった釣りには行っていましたか?
まさか、ケンカはしていないでしょうね。

私はあの日以来止まっていた心を動かします。
悲しみが大きすぎて前を見る事が出来ませんでした。

年も明けました。
2012年です。
今日から今年の一歩を踏み出します。

どうか家族みんなを見守っていて下さい。

では、いつか会うその日まで・・・・・・。





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今回たくさんの方々にお世話になりました。
友人、知人はもちろん
「G裏町内会」のみなさま
ミクシイ関係のみなさま
ツイッター関係のみなさま

お悔やみのおことば
励ましのおことば
心のこもった暖かいおことば

本当にありがとうございました。
心からお礼申し上げます。






























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