バスツアーの予約をし、試合のチケットを買い
ゲーフラまで作って準備をした試合。
それが突然の交通事故で行けなくなってしまった。
それが昨年4月3日に行われた徳島戦だ。
その1週間前。
会社への通勤途中で追突をされ、車は
大破、私は病院へ。
3月29日(月)から一週間の入院となった。
絶対安静。
面会は禁止。
テレビ、携帯電話、音楽、本、全て禁止。
おまけに風呂もダメときた。
一日中、身動きもせず、ひたすら首の周りを冷やし続ける。
たいくつこの上ない一週間。
まぁしかし、今現在後遺症もなく過ごせるのは
このときの処置の仕方が良かったのだと感謝している。
その時も今も加害者の人には何の恨みも無いが
「徳島」に行けなかったという想いだけがずっと残っていた。
今回もバスツアーの予約をすれば「何か」があるのかと
心配したが、何事も無く無事に帰ってこれた。
しかも昨年のように「勝ち点3」のお土産つきで。
私の中で何か知らないもやもやがこれで吹っ切れた。
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当日、朝9時佐賀関港出港。
何かを予感させるトリニータブルーのきれいな空。
昨年の愛媛戦の時と違って人も少なくゆっくり座る事ができた。
愛媛県三崎に到着。
そしてご存知「伊方原発」のある伊方町。
大分とは目と鼻の先にある。
何事かあれば大分とてただではすまない。
この先も何も無い事を祈る。
ここでお土産を買う。
誰に聞いてもお土産は「勝ち点3」と答える・・・。
まぁそれはそうなんだけどもね。
やっぱり・・ね。
で、「鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム」に到着。
なんと長い名前。
以下「ポカスタ」。
おっとここも何かを感じさせる「トリニータブルー」ではないか。
で、お隣が「オロナミンC」ときたもんだ。
なるほど・・ね。
会場の外で行われるイベントが充実している。
「チアリーダ」と踊るヴォルティス音頭。だって
これは海上自衛隊「かもめ連」の阿波踊り。
という事はこのきれいなお姉さん達も自衛隊の方々という事なんだろうなぁ。
はいはい、どちらがおいしいか?って事なんだろうけど。
シラスにかけて食べるんだけど・・・当然左のカボスと答えたんだけど
右のすだちも又、美味かったですよ。・・・ホント。
そういえばこんぴらさんに行った時に食べたよなぁ。
コシがしっかりしていて、美味かったですよ「讃岐うどん」。
会場でキャラクター対決をやるらしく途中で遭遇。笑
この女の子。
まず投げキッス。
そのあといきなり寄ってきてドアップの照れながらピース。
おっと、おじさんもうクラクラ。
(中身はひげもじゃのおっさんじゃあないだろうなぁ)
「ポカスタ」の中。
「がんばろう 日本 心をひとつに」
ここのオーロラビジョンの色がめちゃめちゃきれい。
スタジアムの中でもスダチとの戦いは続いていた。
お~力作。
がんばってたもんなぁ。
本日の「G裏町内会」のゲーフラ。
と言っても1枚だけね。
「魂」をたくさん預かっているためこのゲーフラの言葉どうり
「心あつく、しらしんけん」応援しなくては。
選手、試合前。
アウェーでは余計に頼もしく見える。
もうすぐ、キックオフ。
絶対に勝つ。
絶対に負けない。
この気持ちの強いほうが勝つ。
相手、徳島の応援のセンターがよくわからない。
何かバラバラな感じがする。
ホームなのになぁ。
後半、サンペイがP・Kを貰い
デカが今から蹴ろうかという直前。
周りからは「落ち着け」「大丈夫」の声が聞こえてくる。
気持ちは痛いほどよくわかる。
この後、見事にゴールを決める。
その後「マエシュン」のセクシーゴールで逆転。
「守るな」「引くな」「攻撃しろ」「攻めろ」の声が
聞こえてきた。
試合終了。
選手がG裏に来て「大分よりの使者」を歌い共に勝利を喜ぶ。
この間、あまりに嬉しくて写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。
これはG裏から「ミキコール」をしている所。
残念ながらこなかったようだ。
私はバスに乗るためにせかされてスタジアムを後にした。
午前1時過ぎ「臼杵」に向けて「八幡浜」を出港。
長い一日が終わる。
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実はここでカミングアウトするが私達夫婦は
アウェーで一度も勝利してなかったのだ。
J1の時から
行けども、行けども負けか引き分け。
その事を話すとアウェーに行くなと誰かさんに言われそうで
隠してきたのだがここでやっと言えた。
いやぁ、やっといやなジンクスから脱出できた。
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1-2の逆転勝ち。
大銀ド-ムのP・Vには2千人の人が詰め掛けたと聞いた。
さぞ大騒ぎだったろうなと喜ぶ光景が目に浮かぶ。
この勝利を一番喜んだのは実はドンミョンではないかと思う。
あのままずるずると負けてしまっていたらおそらく
あの不用意なバックパスをいつまでも悔やむのではないだろうか。
もちろん勝ったから帳消しになるものではないが
それでも勝てばそれは薄らいでしまう。
あの時ゴールされた後うなだれるドンミョンにケイスケが肩を
ポンポンと叩き「大丈夫、がんばろうぜ」みたいに声をかけて
いたのが印象的だった。
その光景を見たせいかG裏に悲壮感は無かった。
いや、逆に声がより大きくなった気がした。
そして後半のP・Kの同点。
G裏では押せ押せのムードだった。
引き分けなんて気持ちはさらさら無かった。
仲間から託された「魂」は勝利以外なかった。
そして逆転した後の長い長い4分間のアディショナルタイム。
あぶない場面もあったが
コールリーダーの「声を出せ」の叫び声。
人数の少ない分、声をせいいっぱい出し続ける。
選手を後押しするのはこの一番危ない時間帯だ。
一人一人がすごい大声を出していた。
そして試合終了の長い笛。
「大分よりの使者」の時は喜びすぎて実は覚えてない。笑
そしてなにより嬉しかったのは
選手が引き上げるときの「ドンミョン」コール。
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今季初の逆転勝利。
私達夫婦にとって初のアウェー勝利。
その事によって払拭できた昨年の交通事故。
すべては「G裏町内会」を含むみなさんから預かった「魂」の
おかげです。
ありがとうございました。
私と約束した方々、「富山戦」へのバトンを約束どうり渡しました。
次節、又みんなで勝利を掴み取りましょう。