大分トリニータ 2018年 想い出を振り返る(後半)

2020-05-24 21:59:32 | 大分トリニータ
2020年5月19日コロナ禍で自粛していた大分トリニータの全体練習が再開されました。
そこで試合前にいつも行っている臼杵福良天満宮に、片野坂監督、選手の皆さん、トリニータに関わる全ての皆さんの健康をお願いしてまいりました。
「怪我がなく充実した練習を送ることができますように!」

いつか昭和電工ドーム大分に選手を応援するサポーターの声が響き渡る、そんな当たり前の日常が来ることを心待ちにしています。

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さて、大分トリニータの2018年後半はどのように展開していったのか?
以下得点は全て(大分ー相手)で書きます。
「第22節(ホーム)ヴァンフォーレ甲府戦(2-4 敗け)「2位」

前半の第16節(アウェー)でヴァンフォーレ甲府に2-6と痛めつけられた大分。
リベンジするには絶好の機会だったが、逆に「2-4」と返り討ちにあい順位はまたもや「2位」に後退。
徳島、甲府と続いた敗戦は大きかったが、ここで気持ちを切り替えるにはもってこいのイベントがあった。
                           
7月8日(日) 「大分トリニータファン感謝デー 2018」




年に1回、選手とファン、サポーターが触れ合うことのできるイベント。



楽しい一日を過ごした選手とファン、サポーター。



イベントの終盤、入籍したことを発表したフックはみんなから祝福の水かけというサプライズの中



「J1に昇格します」と力強く宣言した。



第23節(アウェー)大宮アルディージャ戦(0-1 敗け)「3位」
しかし気持ちを切り替え臨んだアウェー大宮アルディージャ戦だったが、結果は0-1で敗け泥沼の3連敗。
順位は3位に。

第24節(ホーム)栃木SC戦(0-0 ドロー)「4位」
いよいよ正念場となったトリニータ。
ホームに栃木SCを迎える。
順位こそ大分3位、栃木18位と離れているものの3連敗中の大分に対し栃木は2連勝中。
勢いは栃木にあった。
しかし結果は0-0のドロー。


勝つことも大事。
しかし今はとにかく負けないこと。
サポも選手も自信を失い、ずっと負け続けていくのではないかという疑心暗鬼になることが怖い。
思い切ったプレーができず委縮し、ますます勝利が遠のいていく”負の連鎖”

そう考えるとこの試合の引き分けは大きかった。



その4日後に行われた
第25節(ホーム)愛媛FC戦(0-1)「5位」
大分はここでも勝てなかった。
とにかくゴールが入らない。
アウェー徳島戦から愛媛戦までの5試合で奪ったのは僅か2ゴール。
その2ゴールも甲府戦フジモンのPKの2得点のみで流れからの得点は0。
これでは勝てない。
順位はいつの間にか5位まで後退。
次に負ければプレーオフ圏内も厳しくなるかもしれない大事な一戦。
第26節(アウェー)FC岐阜戦(2-0 勝利)「3位」

チームを救ったのはやっぱりこの男、我らがさんぺー。
今季3ゴール目はチームを救う先制ゴールだった。


「ゴールパフォーマンス」のさんぺー。
DAZNの解説者が少し苦笑気味に「すごいパフォーマンスですね」



結果は「2-0」 
大分6試合ぶりの勝利。


ジャニちゃん(前田)に誘われていやいや踊っていたコテも途中からノリノリ(笑)


選手バスを見送った後、高速に乗りSAで観た夕景が心に残った。

「勝てて良かった」

大分は再び「3位」に。



ここからホーム2連戦。
まずは第27節(ホーム)アルビレックス新潟戦(4-0)「3位」

この試合、7月26日にジェフユナイテッド千葉より期限付き移籍加入した岡野 洵がサブメンバー入り。


(先輩さんぺーと息の合った踊りも披露)


まず32分那須川がシュートとセンタリングの2つ合わせた「シュータリング」(本人命名)で先制。


さんぺーの2試合連続ゴールもあって大分「4-0」と完封勝利。
(右のナスの腰が変(笑))


                                    
「♬一緒に闘おうぜ誇りと夢を抱いて~ ♬ 僕らは 僕たちは 大分トリニータ~ ♬」   

(大分よりの使者を美声で歌うさんぺー)


さらに
第28節(ホーム)ファジアーノ岡山戦(4-1)「2位」

岐阜戦で3ボランチに変えて2連勝の大分。
勢いが出てきた。

リーグ最多得点タイ46得点の大分vsリーグ最少失点22得点の岡山。
まさに盾と矛の戦い。
先制ゴールはさんぺー、3試合連続ゴール!


85分にはごっちゃんがジャンピングボレーのスーパーゴールを魅せ「2-1」
さらに今季二桁の10得点目を決め「3-1」とし試合を決めた。


さらに91分 ババケンがダメ押しゴール!で「4-1」


今季何度目かの「トリニータ・オーレ」


大分はファジアーノ岡山に(4-1)と勝利し、順位は「2位」に。

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衝撃を受けたのが8月16日 
                             
公式より
竹内彬選手 カマタマーレ讃岐へ期限付き移籍のお知らせ

「この度、急ですがカマタマーレ讃岐に移籍する事になりました。キャプテンという立場にもかかわらずこのような決断をした事を大変申し訳なく思います。今シーズン、トリニータが目標を達成できる事を心から応援しています」とコメント。


(思い出すのは第16節甲府に大敗し肩を落とす選手を励ます竹内選手)


さらに片野坂監督、榎社長もコメント。
                 
【片野坂知宏監督 コメント】 

改めて彬のトリニータへの貢献とプロフェッショナルとして姿勢に感謝し、彬の今後のサッカー人生の歩みを応援したいと思います」
                     
【代表取締役 榎徹 コメント】

感謝の言葉しかありません。ミスをして元気のない選手を少し荒っぽく叱咤激励している、でも優しさがにじみ出ている、そんな姿が印象的でした
竹内選手のこれからの活躍を心から期待しています」

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発端は18日の東京V戦。
試合後の会見で片野坂監督自身の声がガラガラ声で聞こえにくいことを謝罪。
さらに「スタッフにのど飴をもらったが結局治らなくて、選手に指示が通らなかった」ことも語った。
そんな片野坂監督の喉を心配したサポーターが浅田飴さんのスポンサードを希望したツイートをしたところ、浅田飴公式さんが返事をくれた.........

という流れから…
縁があって浅田飴様がスポンサーになっていただきました。

「第29節(アウェー)東京ヴェルディ戦(0-0 ドロー)「3位」
3連勝と好調の波に乗る大分だったが苦手意識があるロティーナ監督率いる東京Vのゴールをこじ開けられずドロー。
勝ち点「1」を上乗せしたものの順位は「3位」に。


第30節(ホーム)徳島ヴォルティス(0-1 敗け)「4位」
15本のシュートを打ちながら無得点の大分。
かたや3本のシュートで勝ち点3をもぎ取った徳島。
3連勝の後、東京Vに引き分け徳島に負け。
波に乗れそうで乗れない大分。
順位は「4位」に



第31節(アウェー)アビスパ福岡戦(0-1 敗け)「7位」
30試合を終えたところで大分の勝ち点は「51」
福岡は28試合(2試合未消化)で勝ち点「49」
未消化の勝ち点を考えると福岡のほうが順位は上と考えた方が間違いない。
絶対に敗けられない試合だったが…。

0-0でむかえたアディショナルタイム4分。
勝ち点「1」を取るのか、勝ち点「3」を取るのか。
大分は最後まで攻めた。


93分 福岡のカウンターから決勝点を決められた。


「まるでホームみたいだった」
試合後そうツイートした前田の目から涙がこぼれた。


その背中に温かい声が飛ぶ。
「前田 泣くな~!」
「前を向け!」
「次 勝つぞ!」


うなだれる清本の頭を「ポン」と叩いたババケン



その清本は星の背中にそっと手を置いた。


「負けるほど大きくなる声援」と誰かがツイートしていた。
まさにその通り。

試合後の伊佐のインスタから
                        
「素晴らしい応援、雰囲気ありがとうございました。
辛い時、結果が出てない時ほど、上を向いて頑張ります」

「必ずトリニータをJ1に!」
と最後に結んだ。



大分の順位は「7位」まで落ちた。
しかしJ3から這い上がった雑草魂はここから燃えた。
なんとここからの5試合を5連勝し、一気に「首位」を奪還してしまったのだ。

という話の前に少し休憩。
フー!
コーヒータイムにしませんか(笑)



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さて、ここまであまりフジモンが出てきませんでしたがここから登場しますよ。

第32節(アウェー)ロアッソ熊本戦(3-1)「5位」
福岡戦に敗れた大分は、同じく九州ダービー熊本に乗り込んだ。
チームの順位はついに7位。
このままズルズルと後退してしまうのか、PO圏内に留まることができるのか。
まさにこの試合こそが今季のターニングポイントだった。
雨の中、集まった大分サポは1000人を越した。


懸命な応援が続く。


そんな苦しさを救ったのが9月2日にパパになったこの男、我らが「さんぺーパパ」
プロになって初めてPKを蹴り先制ゴールをあげた。
9月2日に朔(さく)ちゃんが生まれ、公式から発表されたのが9月5日。
そしてゴールがこの日9月8日という早わざ(笑)

自分のゴールで自分の赤ちゃんの誕生を祝う「ゆりかごダンス」
いやもう最高!


このあと熊本に同点に追いつかれたが、そこで貴重なゴールをあげたのが丸ちゃんのループシュート「2-1」


さらにダメ押しの追加点はレイからのスルーパスに反応したフジモン「3-1」
フジモン 今季6得点目
あれ?  LTポーズはまだまだない(笑)
これで順位は「5位」に。


第33節カマタマーレ讃岐戦(5-0)「3位」
まずババケンがキャリアハイとなる10得点目で先制ゴールを決め「1-0」
さらにフジモンが今季7得点目を決め「2-0」
星が今季3得点目で「3-0」
フジモンが本日2得点を決め今季8得点目で「4-0」
キヨピーの今季4ゴール目で「5-0」 
大分完封勝利。
2連勝で「3位」に。


試合後に挨拶に来た竹内選手。
彬さん自身、レンタルで移籍するときに大分サポに挨拶ができなかったことが気になっていたのだろう。


「彬さん 行ってらっしゃい」




第34節(アウェー)レノファ山口FC戦(3-1 勝利)「3位」)
13試合勝利の無い山口にとってこのホーム戦は絶対に勝ちたい試合。
対して大分もPO圏内、さらにJ1昇格を目標にしている限り勝ち点3が絶対条件。
試合は山口1点のリードで前半が終わった。

59分、値千金の同点ゴールを決めたのは今季4得点目の「レイ」
これで「1-1」の同点。


さらにフジモンの逆転ゴールで「2-1」


ダメ押しゴールは75分、フジモン今季10得点目で「3-1」


二桁得点はごっちゃん、ババケン、フジモンの3人となった。


大分3連勝するも順位は「3位」のまま。


第35節(アウェー)水戸ホーリーホック(2-1)「2位」
伊佐とフジモンのゴールで2-1と勝ち大分4連勝で「2位」に。

第36節京都サンガFC戦(2-1 勝利)「首位」
前節熊本に4-0で勝ち波に乗る京都。しかし順位は19位と厳しい位置にいる。
大分はこの試合に勝てば暫定とはいえ「首位奪還」となる。

6分、開始そうそう試合が動く。
こぼれ球にボレーシュートで合わせた20番カイオ選手が先制して「0-1」

しかし13分、GK清水選手のクリアミスでこぼれたボールをコテが落ち着いて無人のゴールに流し込み「1-1」の同点に。

さらに66分、コテがこの日2度目のゴールで逆転。
クールな男、コテが雄叫びを上げた!


この日は今季最高の4回シュートを打ち2ゴールを決めたコテ。


試合終了 2-1 大分勝利!
熊本、讃岐、山口、水戸、京都と破り5連勝!暫定ではあるが「首位を奪還」した。

                         

第37節(アウェー)町田ゼルビア(2-3 敗け)「3位」
今季最後の自走遠征車中泊(5泊6日)となった町田戦。
初めての「野津田スタジアム」


頂上決戦にふさわしかった。
10月9日までのデータを見ると。
町田の得点の一番高いのがセットプレーからの「19得点」
大分のセットプレーからの得点はわずかに「6得点」

狭いエリアに密集して中央からゴリゴリ来る町田。
エリアを広く使いワイドに攻める大分。
コテ、ババケンと2ゴールを決めたものの町田に「2-3」と逆転負けした。


追う立場から追われる立場になった。
気持ちの切り替えがうまくできなかったのかもしれない。

残りは5試合、順位は「3位」
厳しいのは分かっている。
だが地獄に落ちて這い上がってきた強さが私たちにはあった。

第38節(アウェー)ジェフユナイテッド千葉(4-2 勝利)「2位」
アウェーの地でジェフユナイテッド千葉に4-2と勝ち自動昇格の2位まできた大分。

39節(ホーム)松本山雅FC戦(1-0 勝利)「首位」
一番の難敵、松本山雅をホームに迎えまさに天下分け目の一戦。
この壁を乗り越えなければ自動昇格は無い。

この日のビッグフラッグは「7枚」


800人を超す山雅サポさん。


得点が「71」とリーグトップの大分 vs 最少失点「33」のリーグトップの山雅。

「30分」中央での競り合いが続く中、ここまでお互いシュート「0」という数字が試合のシビアさを物語る。
「32分」試合が動いた。
この大舞台で決めたのはやっぱり「さんぺーパパ」


これでさんぺーは今季「10得点目」
フジモンが「12得点」 ババケン「11得点」、ごっちゃん「10得点」
二桁カルテットが誕生した。


今季一番となった観客数「15、125人」 


                 
「Jリーグ 通算450万人 入場達成」」 20年間で達成した。



あと3試合!
大分は再び首位に立った。



第40節(アウェー)横浜FC戦(1-3 敗け)「2位」
しかしアウェーで横浜に1-3と敗れ順位は「2位」に。

第41節(ホーム)ツエーゲン金沢戦(2-1)「2位」
ホーム最終戦。
相手金沢は現在14位。
しかし直近の2試合で上位の福岡に2-2の引き分け、大宮にも1-1の引き分けとその力の差は感じさせない。
この試合に絶対に勝たないといけない大分はそのプレッシャーが半端ない。
前半が終わって0-0。
「後半は思い切ってトライさせたい」とハーフタイムのコメントで語った片野坂監督。
後半開始早々試合が動く
FKを得た大分、清本からの早いボールにドンピシャ頭で合わせた”のり”


今季初のゴールをこんな大事な試合に決めれる”のり”の強さに驚く。

試合後の「のり」のコメント                      
「キヨ(清本拓己)のキックの速さと助走の短さがわかっていたので、タイミングを合わせて入っていった」 
と語った。
鈴木 のり 今季初得点・先制ゴールは貴重な先制ゴール。
1-0 大分リード。 


しかし金沢に1点を返され1-1の同点。
片野坂監督は切り札「川西」を投入。
「86分」ここで川西が魅せた。

カットインから中央に持ち込む。
シュートの直前、前にいたごっちゃん、伊佐、さんぺーがコースを開ける。
右足で蹴ったドライブのかかったボールは弧を描きゴールネットに突き刺さった。
喉から手が出るほど欲しかった決勝ゴールを決めた。

                                                                                              
《メンバーに入っていない時期に、同様にメンバーに入っていない選手たちと一緒に「チャンスが来たときにちゃんとやれるよう腐らずにやろう」と言い合いながら練習してこれた》 
  
試合後こうコメントした川西。

以前、同じようなことをコメントしたさんぺーも第2節から第7節までの6試合試合に出ていない。
前田に至っては第1節から第24節までの24試合全く試合に出ていない。
だからこそ”試合に出れない苦しみ”が分かるのだ。
腐らずに練習を重ねてきた3人。
3人の背中を見ていて涙が止まらなかった。


勝った瞬間伊佐が倒れこんで両手を上げた。
90分間走りぬいた男のガッツポーズは胸を打つ。


決して忘れていけないのは、スポパで黙々と練習を続ける仲間も一緒に戦ってくれているということ。


ピッチに立てない仲間が背中を押し続けてくれているということ。


J1昇格をかけてアウェー山形へと向かう。

第42節(アウェー)モンテディオ山形戦(1-1 ドロー)「2位 J1昇格」
第41節 上位陣が全て勝った。

1位 松本山雅 勝ち点「76」 得失点は「20」で大分が「+5」
2位 大分   勝ち点「75」 得失点は「25」
3位 町田   勝ち点「75」 得失点は「18」で大分が「+7」
4位 横浜   勝ち点「73」 得失点は「18」で大分が「+7」


この日大分が勝てばその時点で「自動昇格」が決定。
大分が引き分け、もしくは負けた場合は他会場の結果次第となる。
考え方はシンプルでとにかく勝つこと!



この日、ここ”NDソフトスタジアム山形”に集まったトリサポは約1000人以上。


自分の力でこじ開けられるところまで来た。



来たくても来れなかった仲間の想いと共にこれから90分間戦い続ける。



試合で良い結果を出し、なおかつ練習でも結果を出し続けられた選手のみが選ばれた今季。
それはどの選手にとっても辛く苦しいものだったに違いない。
だからこそ、今日勝たなくてはいけない。
成し遂げていないことを今日成し遂げなければいけない。


「18分 大分先制」
のりから智輝に渡り、さんぺーに出した瞬間、智輝がオ-バーラップ。
ここで攻撃のスイッチが入った。
レイのワンタッチを受け智輝がそのまま駆け上がる。
17番中村選手を振り切りペナルティエリアに入り
グランダーのクロスを出す。
このときフジモンとババケンがディフェンスの3人を引き連れてニアに入る。
空いた中央にボールが入った瞬間
ここに飛び込んだのが逆サイドで待っていた星。
ボールはゴール右に突き刺さった。
あまり自分の感情を表に出さない星が「吠えた」


星 今季5得点目。
この時点で上位4チームの中で得点できたのはトリニータだけ、他のチームは無得点という状況だった。


しかし、「90+1分」
シュートのこぼれ球を8番ロドリゲス選手に決められ「1-1」の同点に。
「失点したときは終わったと思った」と試合後にコメントしたフックとレイ。

サポーターの歓声にいち早く気がついたのが”レイ”だった。
                                  
「試合が終わってベンチで待っていた時にファン、サポーターの方が”よっしゃー!”って言ったときに分かりました」
とレイ。



今季は前半が終わった時点で”首位”
それでも”J1”は遠い夢の世界だと思っていた


J3に降格したあの時に感じた「トリニータが無くなるかもしれない」という恐怖。
「J3に落ちても応援するの?」と言われたあの言葉。
何年経っても心の中に根強く残っている。


「J1昇格」
それは我が家ではあの日以来禁句となった言葉だった。
今日は大声で言う。

「みんな俺たちはJ1に昇格したぞ~~~!」



しかしここが終わりではない。
ここからがスタートなのだ。
J1は厳しい。
誰もが口を揃えてそう言う。
もちろん2勝しかできなかったシーズンを経験している。
”新参者”には厳しい場所だと知っている。
それでも我々が戦うべき場所なのだ。

そこに行けることを喜びたい。
そこで戦えることを喜びたい。



そして絶対に忘れてはいけないのが”修さんの存在”


昨季も今季もスタメンでプレーすることは無かった。
それだけに出れない選手の気持ちに寄り添うことができた。
試合に出れなくても腐らずに練習できたのは”修さん”という存在抜きには考えられない。
それほど大きな存在だったのだ。



さらに途中から讃岐に行った元キャプテンの”彬さん”


今季からキャプテンを任され大分トリニータの精神的支柱であったことは間違いない。


彼らがいなければJ1昇格という夢を達成することはできなかった。



気がつけば人生がトリニータ中心となった愛すべき仲間たち


「あなたにとって 大分トリニータとは何ですか?」
遠征に出発する前日、スポパで新聞社の方からこう質問された。
答えは一つ。
                

「トリニータは生活の全てです」
   

                        
2018年 大分トリニータは我々が帰るべき場所 J1へ昇格した。




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大分トリニータ 2018年 想い出を振り返る(前半)

2020-05-16 19:23:00 | 大分トリニータ
2018年の想い出といえばなんといっても夢の舞台”J1に返り咲いたこと”
これはもうねぇ、トリサポであれば皆さんこう答えるはず…ですよね?
ではそれ以外の想い出は、と聞くとこれは人それぞれ。

私も2018年の想い出は「J1昇格」
これは当然のこととしてもう一つ。
この年から始めた「自走車中泊遠征」です。
今まで使っていた公共機関を使わず、嫁の口ナビを頼りに一人で現地まで運転するというもの、しかも車の中で寝泊まりして。

そりゃ不安でした。

今まで遠くは岡山までしか運転したことがなかった私が、車中泊しながら現地のスタジアムまで行こうというのですから。
それだけならまだしも「ナビを無視するという」私の癖がこれまた大問題。
ナビが「(高速を)道なりに進む」と指示しているにも関わらず一般道に降りるという私の癖。
(まぁこれを癖として片付けて良いものかどうかという別問題もあるのですが)

そんな不安を抱えながら始めた自走車中泊遠征でしたが、今では”そのスタイルが当たり前のこと”となった記念すべき年でもあったのです。
                                        
「J3からわずか3年でJ1に昇りつめた2018年」


最終戦でJ1に昇格した、あの瞬間を思い出すと今でも震えがきますが気をしっかり持って、まずは新加入選手の紹介から。

(以下敬称は略させていただきます)

まずはこの選手
お馴染みのLTポーズ「(Love Trinita(ラブトリニータ)」のフジモンこと
                       
「藤本憲明」 FW 背番号10
 鹿児島ユナイテッッドFCより完全移籍。


開幕戦(アウェー栃木戦)でゴールを決め2年連続でJ3得点王を獲得した実力を魅せ、馬場賢治と共にこの年チーム最高の12ゴールをあげたフジモン。



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続いて
                       
「那須川将大」 DF 背番号3
松本山雅FCより完全移籍。
川西が恐れた青森山田の先輩。


第27節・新潟戦では、前半32分にクロス気味のシュート、自称「シュータリング」でこの年の初ゴールを決めたナス。



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「イム スンギョム」DF 背番号16
 名古屋グランパスより期限付き移籍。


リーグ戦は0、天皇杯で1度だけ出場した選手なので知らない人も多いかと。
7月12日に期限付き移籍を終了し、韓国ナショナルリーグのMokpo City FC(韓国)へ完全移籍。




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「星 雄次」 DF 背番号19レノファ山口より完全移籍。


37試合に出場し5得点をあげたホッシー。
初ゴールは第5節(ホーム)水戸戦。
ごっちゃんが先制ゴールをあげ、押せ押せムードの中、24分カットインから右隅に豪快に決めた。
その時のラインダンスでは照れながら「星マーク」を披露。
人見知り指数はチームの中ではダントツの1位(歴代でも1位かも)




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「兼田 亜季重」 GK 背番号23アビスパ福岡より完全移籍。


リーグ戦も天皇杯も出場していないので顔馴染みがないと思いますが、正直で真っ直ぐな性格だったアキ。
2019年2月15日に大分より現役引退。
長髪と坊主で違う選手と思われるかもしれませんが、同じ選手です。



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「丸谷 拓也」 MF 背番号33サンフレッチェ広島より完全移籍。
みなさんよーくご存知の「丸谷会」
月に1回、後輩全員を集め、食事会を開きチームの親睦を図るというもの。
もちろん会計は丸ちゃん。
言うのは簡単だが毎月となると…。
いやぁ大変だわ。
しかしそのおかげで大分の絆が強まったのは言うまでもない。


その丸ちゃんの移籍初ゴールは第10節(アウェー)金沢戦の決勝ゴール。

この勝利で大分は今季初の首位に。
どうですか、思い出してきましたか?



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「宮阪政樹」 MF 背番号35
松本山雅FCより期月付き移籍。
通称「バズ」


バズといえばなんといっても第6節の(アウェー)讃岐戦に決めたスーパーゴール。


開始32分。
ハーフウェイラインやや手前で林容平がファウルを受ける。
リスタートしたバズの蹴ったボールはそのまま讃岐ゴールへ向かっていき、相手GKの頭上を越えてネットに吸い込まれていったあのスーパーゴール。
すごかったですね。
データスタジアム調べによると、シュートの距離は58.4メートル。
歴代11位の記録。
ちなみに1位は2013年11月10日の村山智彦が出した「92.9m」というとんでもない記録です。



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「山口 真司」 DF 背番号50ヴイッセル神戸より期限付き移籍
2016年8月ヴイッセル神戸より育成型期限付き移籍として加入。
2017年に神戸に復帰し、再び大分に。


しかしリーグ戦、天皇杯とも出場はありませんでした。




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「刀根亮輔」 DF 背番号41 
ギラヴァンツ北九州より完全移籍。


マイブームが「後輩いびり」と悪ぶっていたトニーでしたが、子供の前では屈託のない笑顔を見せる一面も。
未だに本人を前にして「トニー」とは言えない私です(笑)
リーグ戦は17試合に出場。



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最後となりましたが「漢」

「馬場賢治」 MF 背番号38
カマタマーレ讃岐より完全移籍。



ババケンの移籍初ゴールは第6節アウェー讃岐戦。
見事な恩返し弾で勝ち点3を奪い取ったあの試合。
昨季までいた讃岐戦が決勝初ゴールとか、まさに筋書きのないドラマでした。
さらに第11節(ホーム)町田戦でプロ入り後初のハットトリックを決め、シーズン終了後にはフジモンと並ぶ12得点をあげチームの得点王に。



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以上の新戦力10名を加えた3年目の片野坂トリニータ。

目標はプレーオフ圏内の6位。
勝ち点は70。

では「J1昇格」までどんな流れだったのか、今一度前半から振り返ってみたいと思います。
得点は全て「大分ー相手」で書いていきます。
                                                      
えー、とにかく長いです。
21節の徳島戦まで長いので手元におやつと飲み物でも置いて、時間があるときにでもゆっくり読んでくださることをオススメします。


まず開幕戦アウェー栃木
この試合4-2で勝ち3位になったものの、第2節ホーム開幕山形戦で2-2のドローで5位に。


さらに第3節アウェー岡山戦で0-1と初の黒星となり9位まで順位を落とします。







  
第4節(ホーム)東京V戦(0-0 ドロー)
で順位は更に下がり11位に。

この試合シュートが15本、コーナーキックが7回。
いかに攻めていたかがわかる数字ですが、結果はスコアレスドローで勝ち点1。

想い出に残っているのが
                    
「中村慎吾 スペシャルLIVE」 

大分県臼杵市出身のシンガーソングライターの中村慎吾さん。
同じ臼杵市ということもあってずっと応援していきたいですね。


              
「全力さん」

東京Vさんのサポーターです。
「日本代表戦のゴール裏、サポーターゾーンの中、息絶え絶えになりながらも、全身全霊をかけて応援を続けるその姿がテレビカメラに抜かれ注目の的となった人物。
人々は彼を全力さんと呼ぶ」 2017年3月23日の「全力さんへのインタビュー」より


                         
「試合後の上福元選手、若狭選手の挨拶」

大分を去るときに「きちんとサポーターに挨拶できなかった」と言っていた上福元選手。


物凄い覚悟を持って移籍したはず。
その覚悟を私はずっと応援したい。
上福元選手 若狭選手挨拶に来てくれてありがとう。



ここまでのどんより重い流れを変えたのが第5節(ホーム)水戸ホーリーホック戦(3-1勝利)「9位」
ここで勝ったのが大きかった。
相手は4戦負けなしで首位を走る水戸ホーリーホック。
ここまで3勝1分けと絶好調、しかも失点がわずかに「1」と強敵中の強敵。
負ければ坂を転がり落ちるかもしれない大分はまさにここが正念場でした。

ごっちゃんが今季4点目となる先制ゴールを決めると、24分新加入の星が得意なカットインから右隅に追加点を決め移籍後初ゴール!
このゴールが「DAZN週間ベスト5ゴール」に。


さらに容平が2017年のゴールから約1年ぶりとなるダメ押しゴールを決め3-1の快勝。


これで大分はホーム初勝利、水戸は初の黒星に。
この勝利で順位は「9位」


ここから一気に上昇気流に乗った大分は
                   
第6節(アウェー)のカマタマーレ讃岐戦(2-1勝利)
で「5位」に。
まずバズのスーパーロングゴールで先制したものの同点にされる。
しかしババケンの初ゴールとなる恩返し弾で勝ち点3をもぎ取った。


高木と踊る修さん。


さらに大分の勢いは加速していった。
              
第7節(ホーム)ジェフユナイテッド千葉戦(4-0勝利)
で「3位」に。

過去、ホームで千葉とは13回対戦し1度も勝てなかった大分。
こうなるともうダメ、信号機の黄色を見ただけで胃が痛くなっていた私(ちょいと大げさ)

千葉を相手に4-0の大差で勝利し、勝てなかった歴史に終止符を打ったのがこの試合。
まず容平が先制ゴールを決めると


星が続き2点目。


さらに清本で3点目。
これが清本今季初ゴール。


トドメは川西のこれも今季初ゴールとなるダメ押しの4点目。
そして勝利を確信したときだけ歌う「トリニータ オーレ」
これも今季初のまさに「初づくし」
これで順位は「3位」に。


次の試合が待ち遠しくて1周間=10日間じゃねえの、と思ったサポも多かったのでは(笑)
                         
第8節(アウェー)京都サンガ戦(1-0勝利)
で「2位」に。


清本2試合連続のゴール。


このまま頂点に行くかと思われた第9節(ホーム)横浜FC戦(1-1ドロー)で足踏み(2位のまま)したものの、確実にその時は近づいていた。






           
第10節(アウェー)ツエーゲン金沢戦(1-0勝利)
でついに念願だった”J2首位奪取!”
冒頭に書いたようにこの試合から自走車中泊遠征が始まりました。
後部座席を倒し、布団を敷き、毛布1枚と寝袋3個を持ち、大分を金曜日に出発し、車の中で2日間寝泊まりして日曜日の朝ツエーゲン金沢のスタジアムに到着。

会いたかった悪の化身「ヤサガラス」様、通称「ヤッサン」に会えて大興奮の私。
どうです、このかっこ良さ!



さてこの試合、体調不良だった「丸谷」が3試合ぶりに復帰。
このスタジアムではまだ勝利のない大分。

引き分けかと思われた「アディショナルタイム 残り1分」
星からのパスを丸谷が上手く足元におさめ、ノーステップでシュート。
相手DFに当たったボールはそのままゴールマウスに吸い込まれた。


勝った瞬間の片野坂監督


そして「ガッツポーズ」
こんな熱い上司だったら部下は嬉しいだろうなぁ。

     
試合後に会った 「ツエーゲン金沢を応援する私設サポーターズクラブ」の会長さんを始めとする皆さん。
「気を付けてお帰りください」と何人もの金沢サポさんから声をかけていただいたりと、金沢サポさんの温かさが本当に嬉しかったですね。


翌日の観光で朝から夜中まで遊んだ私達。
時間を気にしない旅がこんなにも心を自由にするとは…



金沢戦の全行程は「2000km」には届かなかったものの、これが自信となり翌2019年の北海道一周(約2ヶ月間)に繋がっていきました。


金沢戦(アウェー)で首位奪取した大分、しかし
             
第11節(ホーム)FC町田ゼルビア戦(4-3勝利)「1位」
でとんでもない試合をしてしまいます。

まず開始3分ババケンが先制。

ゴール手前で町田5番深津選手が伊佐を倒して一発レッドで退場。
これで11人対10人となり大分数的優位に。

さらに31分、45分とババケンが追加点をあげ「ハットトリック達成!」

このゴールがホーム通算 300得点のメモリアルゴール 


前半が終わって3-0。
楽勝、とは言わないまでも大差で勝つんじゃね、と思っていたお祭りムードを吹き飛ばしたのが後半開始2分の町田ゴール。
これで「3-1」

さらに84分町田ゴールで「3-2」
前半の安泰ムードから一転 尻に火が付く展開となる。
伊佐の4点目となるゴールで「4-3」で勝ったものの試合直後の監督は
「ダメです。こんなゲームをしてたら、もう、勝った気がしません」
「全然 首位のチームじゃないです、こんなの」と大激怒した。

気の緩みがあったとは思いたくないが
第12節(ホーム)大宮アルディージャ(1-2 敗け)に敗れ、第3節以来の黒星となる。
しかし順位は首位のまま。
ここから大分は粘り強く戦い、着実に勝ち点3を積み上げていく。
   
第13節(アウェー)アルビレックス新潟(2-1 勝利)
に勝つと続く 

第14節(ホーム)FC岐阜戦(2-1 勝利)
にも勝ち、2連勝で首位をキープ。

この試合岐阜に先制されるも伊佐が同点ゴールとしサンペーが逆転ゴールを決め大分が勝利した。


意外にもさんぺーの今季初ゴールが開幕14試合目と遅かった。


そして懐かしい「ウェズレイ」


忘れられないのがゴールを決めた伊佐の言葉。
「また(試合に)出れるように(練習で)アピールしたい」

ゴールを決めたからといって次の試合に出られる保証がないのが大分。
まずは熾烈なチーム内の競争に勝たなくてはいけない、という伊佐の言葉にこのときのチームの好調さが伺われた。

そしていよいよレノファ山口との首位決戦。
第15節(ホーム)レノファ山口戦(2-2 ドロー)「1位」

星vs山口
岸田兄弟の対決。
さらに得点がリーグトップタイの27得点同士。

(3月の月間MVPでここまでの得点が9点とリーグトップのオナイウ選手)


さらに山口ビハインドからの2バック超攻撃サッカーなど


見どころ満載の頂上決戦だったが2-2のドローで決着がつかなかった。
大分首位変わらず。
(山口サポさんに挨拶をするホッシー)


そして私達はこのシーズンボコボコに痛みつけられた「ヴァンフォーレ甲府」へ2度目となる自走車中泊遠征に出発した。
大分を出発して3日目の朝、山梨中銀スタジアムに到着。
                           
第16節(アウェー)ヴァンフォーレ甲府戦(2-6 敗け)
「首位」

リーグ3連勝中の甲府。
その勢いそのままに開始3分、4分、6分とゴールを決められあっという間に3点のビハインド。
(さんぺーとTVに引っ張りだこの島川選手)



立ちなおすことができないまま15分にもゴールを奪われ0-4。
さらに28分ゴールを奪われこれで0-5となり万事休す。

しかし「私は今までの人生の中でこれ以上ない大声で応援したで」と試合後に興奮した声で嫁が私に言ったように、甲府に集合した大分サポは決して試合を諦めてはいなかった。


このときの様子は2人の選手がSNSに書いている。
 
「自分たちが応援しているチ-ムがあんな大差で負けてても、最後まで何1つ変わらずに声を出し続けてくれる人たちのためにも」
ババケン選手 ブログより
                                   
「甲府まで行かれたみなさん、皆さんの声、表情、姿勢に僕は感動しました」 

修行選手のツイッターより

                                      
終わってみれば2-6の完敗。
敵地で奪った意地の2点。
しかしこの2点があったからこそ、この試合負けはしたものの首位を維持できたのです。

「大分サポさんにとって青天の霹靂かもしれませんが、私たちにとっても青天の霹靂なんです。
私たちの方がびっくりしているんです。こんな事があるんですね。何も気にすることないですよ。すぐに忘れてください」
選手バスを見送り、駐車場に戻る途中で私たちに話しかけてくれた甲府のシニアサポさん(男性)
お元気でしょうか?
あのときの言葉、忘れていません、ありがとうございました。


気持ちを切り替えホームに
第17節(ホーム)ロアッソ熊本(2-0)「首位」を迎える。


ババケンのゴールで先制すると


ごっちゃんの2試合連続のゴールで2-0に。



ホームで歌う「トリニータ オーレ」をG裏以外で聞く私。



はっきり言うと寂しかったですね。
やっぱり仲間がいるG裏は最高だと今更ですが改めてそう思っています。



第10節のツエーゲン金沢戦から第17節ロアッソ熊本戦までずっと首位を守ってきた大分でしたが、残念ながらその日がやってきました。
第18節(アウェー)愛媛FC(0-1 負け)「3位」

決定機は作るものの決めきれない大分。
試合内容は大分の方が良かった。

しかし決めるべき時に決めておかないと流れは相手に傾き勝ちを逃がす、そんな試合だった。
この試合負けて「3位」
                             
そして第19節(アウェー)松本山雅FC戦(4-1勝利)「2位」 
完全アウェーのアルウィンへと自走車中泊遠征(今季3度目)、出発です。
絶対に行こうと決めていたのは「大名町のはんこや」さん。
そのご主人のお店に貼ってあったのがこれ。
「お帰りなさい松本へ!」の文字が嬉しいですね、思わず「ただいま」と返事をしたくなっちゃいます。


さらにこの年にお世話になった方々がたくさん。
「喫茶山雅」で声をかけてくれた母娘さん(AちゃんとSちゃん)

待機列に向かっていると「写真をお願いしていいですか?」と声をかけてくれた車椅子のサポさん。
もちろん喜んで一緒に写りました。
山賊焼きを食べていると、声をかけてくれたのは5年連続でホームはもちろんすべてのアウェーに行っているというAさん。
それもご夫婦で。
有料の駐車場チケットをいただいた山雅サポさんたち。
みなさんと2019年に再会するのですがその話はまた後で。
完全アウェーがこんなにも楽しめるのもアルウィンならでは。
熱気が凄いですよ。



前節、愛媛に負けはしたものの今季連敗が無い大分。
かたや今季ホームアルウィンで負けなしの山雅。

開始6分、山雅が先制。
しかし22分、5番岩間選手がフジモンを後ろから倒したということで一発レッドで退場に。
これで10人対11人となり大分数的優位になる
ごっちゃん、フジモンと決め2-1と大分が逆転。


さらにさんぺー、ごっちゃん(この日2点目)が追加し4-1と勝負を決めた。


試合後、永井 龍選手が挨拶に来てくれました。


試合が終ると同時にアルウィンはまるで地響きのようなブーイングに包まれました。
もう少し違った形、違った雰囲気の中で闘いたかったと今でも思っています。

完全アウェーの中、最後までクリーンに戦い勝利を収めた大分の選手。
一人少ない中、走り抜き闘う姿勢を崩さなかった山雅の選手。
声を出し、選手の背中を押し続けた両サポーター。

アルウィンはやはり素晴らしい舞台でした。
この勝利で大分は2位に。
第20節(ホーム)アビスパ福岡戦(1-0 勝利)「首位奪還」
ホームに福岡を迎え首位をかけた九州ダービー。
得点力がリーグトップの「37」得点の大分vs守備に絶対の自信を持つ失点「18」の福岡。


今季3ゴール目となる貴重な先制点をあげたのはフジモン。
あれ? LTポーズじゃない!
そう、このときはゴールを決めてもまだLTポーズではなかった。


腰を「クネクネダンス」は星と國分の2人。


「鈴木 惇」選手の挨拶。


高木 駿は週間ベストプレーヤーGKに

大分は20節を終えて
勝ち点     リーグトップ 40点
得点      リーグトップ 38得点
勝ち数     リーグトップ 12勝
得失点     リーグトップ 13
反則ポイント  リーグトップ -22

そして2018年折返しのアウェー徳島戦。
                              
第21節(アウェー)徳島戦(0-3 敗け)「1位」



2連勝中で首位の大分vs4連敗中で17位に沈む徳島。
ただ、ここ数年徳島との相性は悪く、直近の4試合は1分3敗と大分がお客さん状態。


大分、リベンジを胸に折り返し最後の試合が始まる。

今までのハイプレスを止め、ガチガチに引いてサイドの星やレイがボールを持てば複数でつぶしに来る
奪ってからカウンターという作戦に変更した徳島。
これに上手くはめられてしまった。

後ろで回され、取りに行くといなされる。
暑さと戦い、疲労とも戦う。
その光景に胸が締め付けられそうになる。

終わってみれば「0-3」と完敗。


今日が最後の試合になるかもしれない、いつもそういう思いでいる。
だから今日をとことん楽しみたいし、試合には勝ってもらいたい。

ただ、負けたからといって腐ったりはしない。

それ以上の喜びや感動がそこにはたくさん詰まっている。
嫁と2人で元気に試合に行ける、それだけでも幸せだと思うし仲間とワイワイ楽しく出来ることはそれ以上に幸せだと思う。

生でトリニータの試合が見られ、一生懸命なプレーの後押しをすることができる。
そこには勝つこと以上に心を満たしてくれるものがある。

試合が終わって選手が挨拶に来た。
いつもとは違いこの日歌ったのは
 
『HOME』

♬ ここに集い 歌い続ける ♬



♬ 大分の愛を唄う ♬


♬ 勝利目指し 魅せてやれ ♬


♬ 大分のフットボールを ♬


                               

挨拶に来て、並び、礼をして帰って行く。
その間、選手に向かって歌い続けた。

何度も、何度も…

選手をカメラで追いながら今季初めて涙が出た。
女性サポも周りのサポも目を赤くしていた。


こんな日もある。
一生懸命さが空回りする日もある。
心も体もびしょ濡れになる日もある。
そんな心に傘を差せる温かいサポになりたいと思う。


徳島に負けはしたものの21節を終えて大分は首位


しかし大分はこの徳島戦を堺に「ゴールすること」を忘れたかのように点が取れなくなってしまう…
という話は後半で。

ふ~!、長かった前半もこれで終わりです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。



大分トリニータ 2018年 思い出を振り返る(後半)・・・に続きます。









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大分トリニータ 2017年 想い出を振り返る(後半)

2020-05-03 19:24:47 | 大分トリニータ
『ジィジ、対戦しよう!』     

元気な声は7歳の孫。

手に持っているのは誕生日にパパからプレゼントされたベイブレード。

『適当に負けてあげよう』とひそかに思っていた私に『ジィジはボクが(YouTubeを観て)魔改造した最強のベイブレードを使っていいからね』と言う。

はぁ?
魔改造?  最強?
ちょっと待て、どういうこと?

『これを使ったらジィジでもボクに勝てるから』

なんだって?
この言い方は俺の方が下って思われてる?

『よーし! だったら全力で大人の実力を見せてやろうじゃねえか』

なんと大人げない(笑)
7歳相手に本気モード全開!
ところが…
信じられないことに引き分けた。
全力で戦ったのに…

かなり落ち込みながら「引き分けかぁ」と言うと

『ジィジ、引き分けじゃなくてドローって言うんだよ、覚えてね』だと。

わずかに残っていたプライドが粉々に砕け散った瞬間でした(笑)

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さて”2017年の大分トリニータ 想い出を振り返る”の後半です。
シーズン途中から3人加入します。

まずは6月に加入した
「シキーニョ」 MF 背番号10
コインブラMG(ブラジル)から期限付き。


覚えていますか?
加入して1ヶ月後の第24節7月22日(土)のホーム水戸戦。
途中交代で入った87分のことでした。
シキーニョの行く手を阻む2人の水戸選手を得意なドリブルとスピードですり抜けシュートまでいったあのシーン。
強烈なデビュー戦でしたね。



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さらに8月に入って2人。
「常田克人(ときた かつと)」 DF 背番号42
仙台から期限付き移籍。


試合出場がないので知らない人も多いと思いますが、非常に真面目な好青年でした。




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「ムン キョンゴン」 GK 背番号22
光云大学校より。
2010年 U-16韓国代表
2017年 U-23韓国代表


この加入で大分のGKが4人になりました。
2017年はリーグ戦、天皇杯とも試合には出られませんでした。




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さてキヨピー(清本)が嬉しそうにリハビリに励む姿が印象的だったし、そのキヨピーを取り巻く選手が温かかった、というようなことを前回のブログで書きましたので少しそのことについて触れておきます。

この日はキヨピーの誕生日。
恒例の水掛けをするのは翼。


後ろから捕まえたので水を掛けるのは「今だ!」


ところがあれれ?
高木から掛けられたのは翼(笑)
キヨピーに「おめでとう」と高木。


「今度こそ危ない!」
と思ったら…


容器の中は空っぽ。
「おめでとう」と直人。


これで終わったと思ったら大間違い。
祝福の水掛けは風呂に入っていたはずの翼(本日2度目)
ピンクのバケツの中は氷入り(笑)


さらにブルーのバケツで本日3度目の水掛けを決行するという愛情溢れる翼。
逃げるキヨピーの顔がこれまた良いんだよね。
(2人とも上半身ハダカなのでモザイク)
最終戦で交代後のライダーキックで同点ゴールが生まれたのもこんな温かい仲間がいたからこそ、だよね。



///////////////////////////////////////////////

「さんぺー劇場」
さぁ、ここからは我らがさんぺーの登場となります。
天真爛漫というか天衣無縫というか自由奔放というか…(笑)

そんな「さんぺー劇場」の開演です。
お代は観てからで結構ですので途中で席を立たれませんように!

では始まり、始まり。

練習後、まったりするかわにー(川西)の後ろに忍び寄る怪しい男。
いかにもな顔(笑)


そしていきなりのハグ。
予想していたのかあまり驚かないかわにー(笑)



そりぁそうだ、逆に言えばこれが”スポパの日常”だもんね。




/////////////////////////////////////////

ということで別のある日。
練習を眺める3人の選手。
(なんて良い光景なんだろう)


左から上福元、ごっちゃん(後藤)、岸さん(山岸)
3人の顔ぶれから察するに、真面目な話をしていたと思われる。



おおっと、そんな平穏な空間に現れたのは…もしかして


やっぱりこの人!
隣でなにかし始めたぞ?
これはもしかして…ゴルフか?


ゴルフだー!
それまでの平和な空気はどこへやら(笑)



//////////////////////////////////////////////


さてまたまた別の日。
練習後のクールダウン。
この顔はなんだ?


おお!
なにか衝撃的なことが起きたようだ。


この手の動きは…もしかして


釣りだ!
でかいぞ!
ビッグバスが掛かったな!

それにしてもなんて嬉しそうなんだろう(笑)


///////////////////////////////////////

そしてまたまたまた別の日。

いつものようにいたずらを始めたさんぺー。


今日の犠牲者は仲良しコテ(小手川)


逃げるかと思いきやその水を飲むという大人の対応はさすが。


2人目の犠牲者はなんとレイチェル。


年に1回しか2人で飲みに行かないけど実は仲が良いレイとさんぺー。


そんなレイチェルを観ていたコテは2度目の水掛けを食らう。
コテ、そこは逃げないと(笑)


あ~あ、びしょ濡れだ。


さんぺー劇場はまだ続く。
「次のターゲット発見」


追うさんぺー、逃げるかわにー。


さんぺーにやられたかわにー。
半沢直樹ばりの倍返しをなぜか無関係の大津に。


これがたまたま隣りにいた伊佐に「バシャー!」


当然、伊佐の”倍返し”が決行。


もうこうなると何が何やら(笑)


肝心要のさんぺーは次のターゲットを鈴木ジュンに。


最後はコテがさんぺーにお返し。
ぐるりと一周して”無事にオチがついた”というお話。



//////////////////////////////////////////////////

さすがに、もうさんぺー劇場のネタはないだろうって皆さん思いますよね。
それがあるんです(笑)

この日はシキーニョの誕生日。
お祝いの水掛けをするのは翼と姫(姫野)


ここに主役が登場。
少し遠くからペットボトルの水を掛ける…はずが


ありゃ、容器ごと飛んじゃった(笑)


ここでさんぺーは反省。


すると思いきや甘かった。


翼と一緒に箱ごと「ドバー!」


でもこのままでは芝が痛むのでみんなでスポンジに水を吸わせるという地味な作業に。



それが終わった頃、悪魔は動き出した(笑)


スポンジに水を含ませ「ビュー!」


そこにいたのはコテと竹内。

お後がよろしいようで。




////////////////////////////////////////////

まぁそんな”いたずら大好きなおちゃめ”なさんぺーですがスポパの敷地内でなにやらやっています。


よく見ると花壇の手入れ?
いやいやなかなか心優しい青年です(とフォロ^ー)



/////////////////////////////////////////


さていたずらはさんぺーだけの専売特許か?
そんなことは有りません。
登場するのはシキーニョと黒木という異色の組み合わせです。

もともと仕掛けたのはシキーニョ。
黒木の後ろからボールを頭に「ポイ!」


怒ったのが黒木。
後ろからシキーニョの頭を


両手でなでなで(笑)


実はとても気が合っていたのかも。




////////////////////////////////////////////////

こちらはかわにーとジャニー(前田)
どちらが先に手を出したのかは分かりません。
でも水が掛かったのかレイチェルが嫌がってます(笑)


でも2人は「そんなの関係ねぇー」 ←古くてゴメン(笑)


/////////////////////////////////////////

こちらは「容平」が「フック」にイタズラ。


スパイクシューズをフックの両頬に「ギュウウウ!」


フックは痛いのか?喜んでいるのか?



/////////////////////////////////////////

別の日。
イタズラをした容平に近距離からサッカーボールが股間に「ドン!」
これは痛い、というか苦しい。
当たった瞬間火花が散って息が止まり、目の前は真っ暗になり嫌な汗が全身に流れ出してきます。


そのうち痛みは収まってくるのですがなにが腹が立つかというと、本人は悶絶するほど苦しいのになぜか本人以外は笑ってるという。
これはなぜなんでしょうね?
不思議です。



////////////////////////////////////////

この日の主役は伊佐、姫、キヨピーの3人。
何をしているのかは分かりませんが姫と伊佐が成功して残るはキヨピーという状況のようです。



そんなキヨピーにプレッシャーをかける伊佐(笑)



あれあれ、キヨピーが失敗か!


その瞬間、まるで決勝ゴールを決めたかのように姫に駆け寄る伊佐。


お互いを祝福する2人。


後ろ姿に喜びが溢れています。
ポツンと一人残されたキヨピーが寂しそう(笑)


この数時間後。
ある場所で奢らされたキヨピーの情報がSNSにアップされましたとさ(笑)



///////////////////////////////////////////////////

とまぁ、スポパでの選手のイタズラなどを観てきましたが、「もっと心の中にじんわりとくるものはないの?」
そんな声がどこからか聞こえてきそうです。

最初は全く分かりませんでした。
手相を見てる?


いえいえ、よくよく観ると”てんとう虫”のようです。


自然に飛び立つのを待っているのでしょうか?


体の中を爽やかで心地よい風が吹き抜けていきました。


//////////////////////////////////////////////

さて人にはそれぞれいろいろな癖があります。
もしかすると唇が乾いていたのかもしれませんが舌を「ペロッ」と出す仕草。
少ないかなと思っったのですが意外と多かったのでびっくりです。
「のがちょ(野上)」


「ごっちゃん」


これは「翼」の方。


少し遠いですが「大将」


「伊佐」・・・その1


「伊佐」・・・その2


「伊佐」・・・その3


「さんぺー」


「レイチェル」


「黒木」


「ジャニー」


「高木」


おっと失礼。
我が家の孫でした(笑)


「修行」


「のり」



「大津」



以上です。


さてみなさん、家でどのように過ごされていますか?

我が家では平日に限り、新1年生の孫(7歳)を預かっています。
いつ学校が始まっても良いように朝6時起床、我が家の給食係になった孫はテーブル拭きとテーブルまで食事を運ぶ役。
朝食が終わると全部の部屋と廊下の掃除(孫はコロコロ、私はモップと掃除機、嫁は洗濯)を7時15分まで。
休憩をして8時30分から勉強、これは嫁の役で遊びの役は私。
午後からは自由時間となり、夕方布団にレイコップ(孫と嫁の役)をして夜は22時に消灯です。

孫の成長を間近で観られる喜びはありますが、それ以上に責任は重大です。
コロナが収束し、早く元の生活を取り戻したい。
切実にそう願っています。
       
今は耐えるとき。
みんなで頑張リましょう!




















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