旅行2日目の朝、朝食のバイキングを食べ、さぁ行くぞとイスを立った瞬間
腰に痛みが走る。
ギックリ腰だ。
朝早くから車、電車、新幹線そしてバスと揺れ続けた私のガラスのように
繊細な腰がついに壊れてしまった。
一度でもギックリ腰になった人はわかると思うが
とにかく動けない。
腰がまっすぐにならない。
無理に腰を伸ばそうとすると激痛がする。
今からバスで移動し雪の中を歩かなくてはならないのだ。
「どうする?バスの中で留守番する?」と奥様の声。
天使なのか?
悪魔なのか?
ここまで来てバスの中にいたらそれこそホーム開幕での
待ち時間はその話題で終わってしまうだろう。
といって腰を曲げて杖をつくおじいちゃんのように
ならなければとても歩ける状態ではない。
う~~ん、考える。
ええい、ままよ。
知った人もいない旅の空。
恥なんて関係ないや。
首にカメラをぶら下げ、腰は曲げたまま、痛みに耐えながら
一番後ろをヨタヨタ歩いていく。
誰も後ろを振り向きませんように。
こういう状態で写した写真が以下の写真である。
写真の裏側に腰を曲げた私を想像するのだけはやめて
もらいたい。笑
バスを降りてまず橋を渡らなければならない。
その先頭のバスガイドさんがもうはるかむこうにある橋を
渡っている。
(待ってくりー)
今日は雪がなくて歩きやすいですよとガイドさん。
(イヤミじゃあないよね)
向こうから帰ってくる人にガン見される。
ええい無視無視。
やっぱり暖かいのか氷は張っていない。
道路の雪は完全に溶けていた。
許された時間は70分。
この時点で20分は使っている。
行け行け。
明善寺が見えてきた。
背中が見えているのが奥様。
(あんたは病気とかケガとかしたことないんかい)
(そういえば結婚して一度も入院した事ないよなぁ)スゲー
明善寺の門。
(添乗員さんとバスガイドさん)
この村で一番大きな合掌造りだそうだ。
おお!
何とカマクラだ。
これが何と大きい。
10人位入ってもまだまだ余裕なくらい大きい。
やっと目的の「長瀬家」に到着。
何と5階建てなんだって。
金属の釘等を使わなくてこの高さはありえんよなぁ。
この道具一つ一つが持つ意味は解らないけど
この道具一つ一つが必要とされて生まれて
きた事になぜか感動してしまう。
今なお人に見られて生き続けている事を良しとする
反面、物として生まれた以上、現役として
使ってもらいたいだろうなという想いも・・・。
(いやいや、これでいいのかも。)
そんな私の感傷もなんのその
外の雪景色は現実を離れれば「綺麗」の一言。
小さいながらも「雪吊り」。
こうしてあっというまの70分。
外から見れば「美しい」で終わる白川郷も
住んでいる人の苦労を考えると雪のない大分が
いかに幸せか改めて感じた。
そして最後に飛騨高山に行くのだが
ここではもう腰の痛みはピークに達していて
何を撮ったのかもよく覚えていない。
なので写真のみアップします。
と、思ったのだがここのガイドさんお勧めの御餅の
おいしかった事。
もう一度食べたい。
こういうどこか懐かしいという町並みは
何時の日か、いやもうすでにというか
「昔のまま」の「現在」になっているという気が
してならない。
それは「白川郷」を見たからではなく
「白川郷に住む雪」を見たせいなのでは
ないかと思う。
それにしても帰った翌日にはもう次の
観光を考えている奥様。
あなたに「疲れ」という文字は
必要ないのか。
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話は変わるが
ホーム開幕まで残り5日となった。
あせっても何も出来はしないが
ポスター張りと開幕への勧誘は自分に
ノルマを課して頑張りたいと思う。
待ちに待った開幕。
開幕に絶対に歌いたい歌。
「大分よりの使者」
「トリニータ・オーレ」
あははは。
あたりまえか。