第16節 横浜FMとの対戦で終盤にゴールを決められ0-1 で負けました。
個々の力は勿論のこと、チームとしての完成度も残念ですが相手の方が上だと感じました。
ただ、それでも昨季まではそんな強い相手にも全員で守り、全員で点を取って何とか勝ち点を積み重ねてきました。
が、それは片さんとチームの熟成度がまず前提にあってのこと。
今はそのチームとしての熟成度がまだまだの状態です。
だから勝てない。
勝てないから自信を失い迷路の中に入ったかのように気がついたらまた負けている。
そんな負の連鎖に陥っている状態なんだと思います。
片さんが監督になってからのサポーターの人は今のこの状況に戸惑っていると思います。
不安の真っただ中にいてどうしていいのか分からない。
そんな精神状態だろうと思います。
心配はいりません。
みんなそうなんです。
私は10数年間トリニータのサポーターをやってきて降格から昇格までさまざまな経験をしてきました。
それでも勝てないという今の状況は不安でしかありません。
ただ、逆境を楽しむ、とまではいきませんが、この今の苦しさをトリニータというチームはどう乗り越えていくのだろうか、という舵取りの妙を見てみたい気持ちもどこかにあります。
少し視点を変えてみてはどうでしょうか?
また違った景色が見えてくるかもしれませんよ。
//////////////////////////////////////////////////////
2016年春。
トリニータの熊本キャンプに行った時のことでした。
スタンドで観戦する私のすぐ近くにいたのがある選手のおばあちゃんでした。
後から聞いてドキッとしました。
なにか変なことを言わなかっただろうか?
傷つけることを言わなかっただろうか?
考えると当たり前のこと。
選手のご家族がそばにいるかもしれないって考える方が普通です。
もしかするとスタジアムのあなたの近くに座っているおじいちゃんやおばあちゃんが選手のご家族や親戚かもしれないのです。
『私にとってトリニータの選手は子供や孫のようなもの』
もう何度も何度もこのブログでそのことを書いてきました。
子供たちが好き。
孫たちが好き。
横浜FMに0-1 で負けました。
選手がスタジアムを一周して挨拶に来た時、大声で選手に向かって叫んだサポがいました。
『悔しくないんか、〇〇〇辞めてしまえ』
下を向いて去っていく選手になおも何かを怒鳴っていました。
もし、あなたの子供さんがサッカーの試合で負けた時、隣にいる観客があなたのチームや子供さんに向かって『(個人名)辞めてしまえ』と言ったらあなたはどう思いますか?
そうです!
私も怒りで腹の中が煮え繰り返りました。
お金を出して試合を見に来ているんだから何を言っても良い、権利がある!
とはなりません。
私も同じようにお金を出して試合を見に来ているんだから暴言を聞きたくない権利があるんです。
負けて悔しい気持ちはみんな同じ。
特に同じピッチで戦った選手が悔しくないわけがありません。
その選手に向かって言う言葉なのかどうなのか?
考えるまでもありません。
//////////////////////////////////////////////////////////
数年前、朝起きたら両耳がまったく聞こえなくなっていました。
『突発性難聴』という名前。
48時間以内に入院して治療すれば3割が完治し、4割が後遺症が残り、3割が治らないと言われています。
担当医から「普通は片耳だけで両耳かかる人は珍しい」と言われました。
原因は不明。
さらに『治っても治らなくても入院は7日間。それを過ぎても治らなければ生涯治らないかもしれません』
無音の世界は辛いものがありました。
今まで普通に聞こえていた声や音が、目が覚めた時から突然なにも聞こえなくなったのです。
戸惑いとショックで食欲がなくなりました。
ベッドから観る外の世界に戻ることができるのだろか?
車の運転はできないだろうし、どうなっていくんだろう?
そんな不安な毎日の心の拠り所は毎日見舞いに来てくれる嫁と、家族とトリニータでした。
地獄の宣告を受けてから7日が過ぎました。
午後からの退院時間が近づいてきたものの聞こえる気配はありません。
諦めて退院の手続きを済ませ、バス停でバスを待っていたその時、風が強く吹いてきました。
耳の奥で少しだけザワザワという音。
風の音?
「風が聞こえる」
そう言った時の嫁の驚く顔と喜びの声はいまでもはっきり覚えています。
音が帰ってきました。
音を失ってから7日目。
絶望の中から音が帰ってきたのです。
聞こえることの有り難さを痛感しました。
ただ、後遺症として今でも右の耳はほぼ聞こえませんし、両方の耳からは夏のセミのような耳鳴りが24時間続きます。
最初の1年間はその耳鳴りが気になって寝れませんでした。
薬に頼っていた時期もありました。
たまにその両方の耳鳴りがハウリングを起こして頭の中で『フワワーン』と鳴ったりします。
でも今ではそれを楽しめるまでにメンタルが強くなりました。
それだけではありません。
検査して驚きました。
右の耳が聞こえないぶん、左の耳がそれをカバーしようとするのか、それまで聞こえなかった音域まで聞こえるようになったのです。
右耳が聞こえないから左耳がフォローする。
クラブとサポーターの関係もこうありたいもの。
自分の体ながらこの関係に嬉しく思いました。
トリニータも同じことです。
クラブが無くなるかも知れないという危機的状況までいきました。
今はJ1というカテゴリーにいますが、J1の中でも最低の予算はご存知の通りです。
そこはどうあがいても仕方がありません。
そんなチームを応援しようと決めたからにはそれなりの覚悟があります。
もちろん最後まで諦めません。
ただ腹は括っています。
勝てば子供のように喜びます。
負ければ悔しくて悔しくて眠れません。
だからといって感情に任せてジタバタしません。
トリニータがあるだけ幸せなんです。
それが片方だろうと耳鳴りがしようと聴こえるだけ幸せなんです。
応援できるだけ幸せなんです。
もちろん今のカテゴリーも好きです。
でもトリニータを好きになったのは強いからではありません。
田舎のチーム独特の雰囲気だったり温かさだったり。
サポも選手もなんとなくホンワカしてたり。
そんなチームが好きなんです。
ある日突然何も聞こえなくなる恐怖は今でもトラウマです。
朝、鳥のさえずりが聞こえてくるとホッとします。
当たり前の日常から当たり前が消えたのです。
無くしてから気づく大切なモノ。
大分にトリニータがあるだけ丸儲けです。
応援できるだけ幸せです。
これからも選手を監督を応援します。
トリニータというチームを微力でも良いから支えます。
頑張れ 大分トリニータ!
頑張れ 大分サポーター!
今回は試合内容は一切書きませんでした。
トリニータを応援したい気持ちだけを書きました。
このブログはトリニータ応援ブログです。
嫌な人はスルーしてください。
好きな人はこれからもよろしく!
個々の力は勿論のこと、チームとしての完成度も残念ですが相手の方が上だと感じました。
ただ、それでも昨季まではそんな強い相手にも全員で守り、全員で点を取って何とか勝ち点を積み重ねてきました。
が、それは片さんとチームの熟成度がまず前提にあってのこと。
今はそのチームとしての熟成度がまだまだの状態です。
だから勝てない。
勝てないから自信を失い迷路の中に入ったかのように気がついたらまた負けている。
そんな負の連鎖に陥っている状態なんだと思います。
片さんが監督になってからのサポーターの人は今のこの状況に戸惑っていると思います。
不安の真っただ中にいてどうしていいのか分からない。
そんな精神状態だろうと思います。
心配はいりません。
みんなそうなんです。
私は10数年間トリニータのサポーターをやってきて降格から昇格までさまざまな経験をしてきました。
それでも勝てないという今の状況は不安でしかありません。
ただ、逆境を楽しむ、とまではいきませんが、この今の苦しさをトリニータというチームはどう乗り越えていくのだろうか、という舵取りの妙を見てみたい気持ちもどこかにあります。
少し視点を変えてみてはどうでしょうか?
また違った景色が見えてくるかもしれませんよ。
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2016年春。
トリニータの熊本キャンプに行った時のことでした。
スタンドで観戦する私のすぐ近くにいたのがある選手のおばあちゃんでした。
後から聞いてドキッとしました。
なにか変なことを言わなかっただろうか?
傷つけることを言わなかっただろうか?
考えると当たり前のこと。
選手のご家族がそばにいるかもしれないって考える方が普通です。
もしかするとスタジアムのあなたの近くに座っているおじいちゃんやおばあちゃんが選手のご家族や親戚かもしれないのです。
『私にとってトリニータの選手は子供や孫のようなもの』
もう何度も何度もこのブログでそのことを書いてきました。
子供たちが好き。
孫たちが好き。
横浜FMに0-1 で負けました。
選手がスタジアムを一周して挨拶に来た時、大声で選手に向かって叫んだサポがいました。
『悔しくないんか、〇〇〇辞めてしまえ』
下を向いて去っていく選手になおも何かを怒鳴っていました。
もし、あなたの子供さんがサッカーの試合で負けた時、隣にいる観客があなたのチームや子供さんに向かって『(個人名)辞めてしまえ』と言ったらあなたはどう思いますか?
そうです!
私も怒りで腹の中が煮え繰り返りました。
お金を出して試合を見に来ているんだから何を言っても良い、権利がある!
とはなりません。
私も同じようにお金を出して試合を見に来ているんだから暴言を聞きたくない権利があるんです。
負けて悔しい気持ちはみんな同じ。
特に同じピッチで戦った選手が悔しくないわけがありません。
その選手に向かって言う言葉なのかどうなのか?
考えるまでもありません。
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数年前、朝起きたら両耳がまったく聞こえなくなっていました。
『突発性難聴』という名前。
48時間以内に入院して治療すれば3割が完治し、4割が後遺症が残り、3割が治らないと言われています。
担当医から「普通は片耳だけで両耳かかる人は珍しい」と言われました。
原因は不明。
さらに『治っても治らなくても入院は7日間。それを過ぎても治らなければ生涯治らないかもしれません』
無音の世界は辛いものがありました。
今まで普通に聞こえていた声や音が、目が覚めた時から突然なにも聞こえなくなったのです。
戸惑いとショックで食欲がなくなりました。
ベッドから観る外の世界に戻ることができるのだろか?
車の運転はできないだろうし、どうなっていくんだろう?
そんな不安な毎日の心の拠り所は毎日見舞いに来てくれる嫁と、家族とトリニータでした。
地獄の宣告を受けてから7日が過ぎました。
午後からの退院時間が近づいてきたものの聞こえる気配はありません。
諦めて退院の手続きを済ませ、バス停でバスを待っていたその時、風が強く吹いてきました。
耳の奥で少しだけザワザワという音。
風の音?
「風が聞こえる」
そう言った時の嫁の驚く顔と喜びの声はいまでもはっきり覚えています。
音が帰ってきました。
音を失ってから7日目。
絶望の中から音が帰ってきたのです。
聞こえることの有り難さを痛感しました。
ただ、後遺症として今でも右の耳はほぼ聞こえませんし、両方の耳からは夏のセミのような耳鳴りが24時間続きます。
最初の1年間はその耳鳴りが気になって寝れませんでした。
薬に頼っていた時期もありました。
たまにその両方の耳鳴りがハウリングを起こして頭の中で『フワワーン』と鳴ったりします。
でも今ではそれを楽しめるまでにメンタルが強くなりました。
それだけではありません。
検査して驚きました。
右の耳が聞こえないぶん、左の耳がそれをカバーしようとするのか、それまで聞こえなかった音域まで聞こえるようになったのです。
右耳が聞こえないから左耳がフォローする。
クラブとサポーターの関係もこうありたいもの。
自分の体ながらこの関係に嬉しく思いました。
トリニータも同じことです。
クラブが無くなるかも知れないという危機的状況までいきました。
今はJ1というカテゴリーにいますが、J1の中でも最低の予算はご存知の通りです。
そこはどうあがいても仕方がありません。
そんなチームを応援しようと決めたからにはそれなりの覚悟があります。
もちろん最後まで諦めません。
ただ腹は括っています。
勝てば子供のように喜びます。
負ければ悔しくて悔しくて眠れません。
だからといって感情に任せてジタバタしません。
トリニータがあるだけ幸せなんです。
それが片方だろうと耳鳴りがしようと聴こえるだけ幸せなんです。
応援できるだけ幸せなんです。
もちろん今のカテゴリーも好きです。
でもトリニータを好きになったのは強いからではありません。
田舎のチーム独特の雰囲気だったり温かさだったり。
サポも選手もなんとなくホンワカしてたり。
そんなチームが好きなんです。
ある日突然何も聞こえなくなる恐怖は今でもトラウマです。
朝、鳥のさえずりが聞こえてくるとホッとします。
当たり前の日常から当たり前が消えたのです。
無くしてから気づく大切なモノ。
大分にトリニータがあるだけ丸儲けです。
応援できるだけ幸せです。
これからも選手を監督を応援します。
トリニータというチームを微力でも良いから支えます。
頑張れ 大分トリニータ!
頑張れ 大分サポーター!
今回は試合内容は一切書きませんでした。
トリニータを応援したい気持ちだけを書きました。
このブログはトリニータ応援ブログです。
嫌な人はスルーしてください。
好きな人はこれからもよろしく!