神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

大歳神社(当野)

2016年04月15日 | 兵庫県

兵庫県篠山市当野


武庫川沿いから離れて当野集落の中に入る。
小さな川に沿った道を進み、舞鶴若狭自動車道の手前で左に折れると鳥居が見えてくる。
訪れるのは二度目で、以前に掲載した神社だと思っていたが、「雑多な写真」の記事に三枚ほど載せていただけだったので、一つの記事としては今回が初めてになる。

地図を見れば、神社から極めて近いところを自動車道が通っている。
風景や雰囲気を損じているのではないかと思わされるし、最初の訪問は、それが理由でなかなか実現しなかった神社である。
ところが実際に訪ねてみると静かで寛げる空間が守られており、とても驚いた記憶がある。
今回は二度目なので驚きは無いが、改めて心地いい場所だなぁと感じ入った。



神社手前に椿の花。
桜の季節は落ち椿の季節でもあるのだ。



神社の向こうには桜も見える。



鳥居の奥は意外と深い木々に覆われている。
両脇に出雲構えの狛犬がいて、この辺りでは珍しい。



参道の先には潜り抜けるタイプの舞台。



長くはないが、気持ちのよい参道だ。



ここにも落ち椿。



拝殿が見えてきた。
右後ろに自動車道が見える。



これはもう、直ぐ傍、といっていい距離だし、車の走行音も聞こえてくる筈なのに、それを感じさせない空間になっている。



右側は豊かな苔の絨毯。
ここで、視野の隅に違和感、というか、不自然さを感じて更に右を見る。



一瞬、「ギョッ」としてしまうほどの濃密な赤が、緑の上に散りばめられていた。



妖艶ですらある。






当然、社殿とセットで撮る。






一度来ただけでは知らないまま、という風景が沢山あるのだろう。
来てよかった。









拝殿と本殿。



本殿。



ここで獅子舞の神事が行われるらしい。



大きな神社ではないが、境内社は多い。






境内社と石垣と砂利と木漏れ日が、何ともいい雰囲気を作る。



本殿右側の境内社。
こちらは木々がいい感じ。



ゆったりと落ち着いた時間を堪能させてもらった。
次は、栗栖野にある大歳神社に向かう。


撮影日時 160408 10時半~11時半
地図


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
椿 (Jun)
2016-04-15 21:54:05
こんばんは!
今年はどこへ行っても赤い椿が地面に落ちている様に思えます。
椿の木って、こんなの多かったのでしょうか?
扁妙の滝周辺でも椿がいっぱい生えていて、川岸の岩に真っ赤な落とし物が点々とありました。
でも、緑のふかふかした絨毯に散りばめられた赤い花の群れには、美しさではかないませんね。
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Unknown (Jun)
2016-04-16 06:53:02
階段の手摺りとかを無視すれば、時代劇のロケに使えそうな雰囲気です。
高速道路のそばだとは意外ですね。
篠山は本当に興味を惹かれる神社がいっぱいです。

九州の地震は酷いですね。
早く収まると良いのですが、今の状態では救援活動もままならないでしょう。
フェイスブックに九州のユーザーさんたちが、たくさんの歴史ある雰囲気の良い神社の写真を投稿していますが、あの神社たちも被害を受けたに違いありません。
とても哀しいです。
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Unknown (hiro1jz)
2016-04-16 08:45:37
>Junさん
おはようございます!
そういわれてみると、確かに今年は落ち椿の量が多いような気がしますね。
当たり年みたいなものがあるのでしょうか。
朱の鳥居と緑の取り合わせと同じで、
やはり赤い椿と苔の緑のセットは妖しいような美しさがあります。

電車と歩きで篠山を訪ねるようになって、
改めてその良さを実感しています。
最近、福知山線沿線の記事が多くなってますが、
暫くその傾向が続くかも知れません。

余震の多さが凄くて…。
阪神のときは、それほど余震がなくて、怯えながらも眠ることが出来ました。
九州の現状は、恐らく避難者も寝ていられない状況でしょう。
救援活動も、被災者にとっても過酷なことです。
神社は、ある意味仕方ないです。
やっぱり人的被害が少ないことが一番です。
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