山椒谷は概ね穏やかな流れで、変化に富んだ渓谷ではないが、いちおう前回に紹介した渕が一つめの核心部といえる。
今回は、そこから二つ目の核心部の手前までを掲載。
つまり、見所と見所の間、ということになってしまうのだけれど、水の表情や岩の表情が豊かなところで、丁寧に見て歩けば退屈とは無縁だ。
ヤブや嫌な虫にも出遭わないし、流れと同じに、静かで穏やかな気持ちで歩いていける。
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前回掲載した渕を形成したであろう滝の上部。
その上にも小さい滝があり、二段、というよりは二つの滝が連なっている。
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上にある方の滝も小さく見映えはしないが、落ち着いた雰囲気がある。
滝の左上の岩には、恐らく鹿であろう大型獣の骨が一本だけ転がっていた。
キツネか何かが咥えてきたのだろうか。
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この滝の上から振り返れば、緑の渕が連なって、水と緑の豊かさに満ち足りた気分になれる。
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見映えのしない滝と書いたが、滝から振り返った風景も美しければ、滝の落ち口の水と岩の表情も惹かれるものがある。
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静かな谷だからこそ、こういう表情を見つけられたのだと思う。
三枚目は特にお気に入りで、水の美しさや面白さを再認識した。
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滝のすぐ上は再び渕になっている。
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深さ1メートルほどで浅いものだが、ここも結構な長さのある渕だ。
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その上流には、滝とは言えないほどの小さな落差。
ここも落ち着いた雰囲気があって、捨て難い風景。
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見る角度を変えると、二段の滝であることが判る。
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ここも、岩と水の表情が楽しい。
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上流は更に穏やかになっていく。
赤目周辺では去年の台風時に稀に見る大増水があったらしいが、ここでも高さ2メートル以上の木の枝にごみが引っ掛かったりしていて、その高さまで水位が上がった状況を考えると恐ろしくなる。
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落差は殆ど無いけれど、色んな岩があって面白い。
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谷は穏やかなままだが、朝の日差しが谷底にも届きだして、蜘蛛の巣とモミジを照らした。
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この辺りはモミジが多い。
今は緑を映す水面が、秋には赤や黄色に染まるのだろう。
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去年の台風の名残か、流木などが散乱してやや荒れた雰囲気になるが、谷の真ん中に立つ木には惹かれる。
この先を暫く進むと、また大きな渕が現れて第二の核心部が始まる。
撮影日時 100730 6時40分~8時半