京都府京丹後市
久し振りにT君と出掛けることにするが、生憎と台風が近付いている。
南紀の海を撮りに行こうと考えていたけれど、雨の可能性が高い。
日本海側なら雨の確率は低いものの、曇り空の海はあまり撮る気になれない。
室生近辺の神社巡り、というのも候補にあって、こちらも雨の可能性は高いが、神社ならそれでも写真にしたくなる。
T君と待ち合わせ場所で会ってからも悩み続け、結局、僅かな可能性に賭け、日本海に向かうことにした。
道中、ずっと曇り空で、時には小雨がぱらつく。
伊根町辺りまで来ても曇ったままで、今日はやっぱり無理かと諦めかける。
勿論、曇り空の海でも、写真の撮りようはあるだろうけれど、最近、気が滅入ることが多かったので、スカッと晴れた海に会いたかった。
経ヶ岬を過ぎた辺りから青空が見え始めるが、海の色はまだ冴えないので、まずは碇高原に向かってみる。
ここも、青空でないと映えない場所ではあるが。
狭い上り坂の車道を進んでいくと、やがて周囲が開け、同時に青空も広がっていく。
牧場やステーキハウスなどがあったりするが、そこから少し外れた場所が、最も風景が良かったので車を止めて撮影する。
空はどんどん晴れてゆき、台風でチリも飛ばされたのか、青空は澄み渡っている。
まさに高原といった風景に、気分も軽くなる。
向こうに日本海も見える。
撮影場所は限られるが、気持ちの良いところだった。
海岸方面へ戻り、今度は海の撮影をする。
撮りたいところは色々あったのだが、海水浴シーズンでもあるので、人の少ないところとなると限られてくる。
結局、以前も掲載したことのある屏風岩へ。
前回訪問時と同じような写真ばかりになるが、胸のすくような海の風景が広がる。
駐車場所近くの、農道のような道を進む。
前回と同じようではあっても、空も海も前回より澄んでいる。
丹後というより、どこか南国のような海の色だ。
気持ちの良い風景で、風も強いのだが、とにかく暑い。
むわっとするような風で、写真のような爽やかさは無い。
こういう、空に向かって伸びるような坂道が好きだ。
歩くのはしんどいけれど。
少し移動して、田圃と海の風景を。
ここも本当に気持ちの良い風景だ。
この先から海辺へ降りることが出来る。
海辺で遊んでいる家族連れがいたが、ちょうど帰るところだった。
車の乗り入れ禁止の看板があったのに乗り入れているし、いかにもといった感じだったので、去ってくれて幸いである。
海水浴をするような遠浅の砂浜ではないが、綺麗な砂で、思わず砂遊びをしたくなる。
前回はベタ凪状態だったが、今回はやや波が高い。
時々、波飛沫がかかりそうになる。
前回より潮位も高いようで、潮溜まりだった場所が波に洗われている。
またこんな感じの道を。
一旦、内陸の方へ進み、昼食を摂る。
蕎麦を食べるつもりだったが、相当待たされそうだったので寿司屋に行った。
グーグルレビューを見ると評判は良かったのだが、シャリはベチョベチョだし、値段も安くはなかった。
女性店員の愛想も悪く、やや混んでいたとはいえ暫くほったらかし状態。
都会にある値段が高めの回転寿司の方が美味しいくらいで、やはり競争の激しい地域の方が、味も接客も良くなるのだろうと思わされた。
海辺へと戻り、道の駅に立ち寄る。
やはり天気は変わりやすく、雨が降り出してきた。
雨が止むのを待って立岩へ。
さっきまでの青空が嘘のようだ。
ただ、晴れた空では見られない表情も顔を出す。
夕暮れ時だったら、いい写真になりそうな。
とはいえ、今日は空は焼けそうにない。
立岩は少し物足りなかったが、スカッと晴れた青空が撮れたので、日本海を選んで良かった。
撮影日 190814
地図 碇高原 屏風岩 立岩