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神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

竹野神社

2019年08月30日 | 京都府

京都府京丹後市丹後町宮


屏風岩から内陸へ入って昼食を摂り、また海の方へ戻ってきて竹野神社に立ち寄る。
竹野神社は、丹後に行く度に寄ろうと思いつつ、今回が初めての参拝となった。
丹後屈指の古社で、式内大社でもある。
道路を挟んで神社の反対側には、丹後古代の里資料館というのがあって、駐車場もあったが閑散としていた。



この時点では、まだ天気が良かった。
この後で立岩の撮影に行ったわけだが、順序を逆にすれば良かった。



丹後の神社としては参道は長い方で、私が寄りたかった理由の一つである。
小さく浅い西向きの谷間にあって、地形的にも惹かれる要素がある。
季節や時間を選べば、斜め前からの理想的な光に出逢える筈だ。
式内大社であるとかは二の次なのだが、それでも風格というものはあるし、木々の表情もいい。


こういう門があるのも好きな様式である。



門の周囲にはモミジが多く、秋に訪れるのも良さそうだ。



社殿周りは陽射しが強いが、これも季節が違えば、気持ちの良い陽だまりになるだろう。



鈴緒が門にあるというのは、あまり記憶に無い。



これは、拝殿になるのだろうか?



本殿は、写真では判りづらいが結構な大きさがある。
私の知人で、ここに立ち寄ったことのある人がいるのだが、「ボロい」と表現していた。
侘び寂を解さないとそういう感想になるのかと愕然とした。
ボロいどころか、私が訪ねる神社の中では立派な方なのだが…。



本殿と、その向こうは摂社の斎宮神社。
どちらも檜皮葺である。



門から参道を振り返る。



やはり木々の表情がいい。
清浄な空気が湛えられていて、居心地のいいところだった。
狛犬の傷みが目立ったが、安易に真新しい物にしてほしくはないし…。


撮影日時 190814 14時15分~14時40分
地図


碇高原・屏風岩・立岩

2019年08月17日 | 

京都府京丹後市


久し振りにT君と出掛けることにするが、生憎と台風が近付いている。
南紀の海を撮りに行こうと考えていたけれど、雨の可能性が高い。
日本海側なら雨の確率は低いものの、曇り空の海はあまり撮る気になれない。
室生近辺の神社巡り、というのも候補にあって、こちらも雨の可能性は高いが、神社ならそれでも写真にしたくなる。
T君と待ち合わせ場所で会ってからも悩み続け、結局、僅かな可能性に賭け、日本海に向かうことにした。

道中、ずっと曇り空で、時には小雨がぱらつく。
伊根町辺りまで来ても曇ったままで、今日はやっぱり無理かと諦めかける。
勿論、曇り空の海でも、写真の撮りようはあるだろうけれど、最近、気が滅入ることが多かったので、スカッと晴れた海に会いたかった。
経ヶ岬を過ぎた辺りから青空が見え始めるが、海の色はまだ冴えないので、まずは碇高原に向かってみる。
ここも、青空でないと映えない場所ではあるが。



狭い上り坂の車道を進んでいくと、やがて周囲が開け、同時に青空も広がっていく。
牧場やステーキハウスなどがあったりするが、そこから少し外れた場所が、最も風景が良かったので車を止めて撮影する。



空はどんどん晴れてゆき、台風でチリも飛ばされたのか、青空は澄み渡っている。
まさに高原といった風景に、気分も軽くなる。



向こうに日本海も見える。



撮影場所は限られるが、気持ちの良いところだった。

海岸方面へ戻り、今度は海の撮影をする。
撮りたいところは色々あったのだが、海水浴シーズンでもあるので、人の少ないところとなると限られてくる。
結局、以前も掲載したことのある屏風岩へ。



前回訪問時と同じような写真ばかりになるが、胸のすくような海の風景が広がる。



駐車場所近くの、農道のような道を進む。



前回と同じようではあっても、空も海も前回より澄んでいる。



丹後というより、どこか南国のような海の色だ。



気持ちの良い風景で、風も強いのだが、とにかく暑い。
むわっとするような風で、写真のような爽やかさは無い。



こういう、空に向かって伸びるような坂道が好きだ。
歩くのはしんどいけれど。



少し移動して、田圃と海の風景を。



ここも本当に気持ちの良い風景だ。
この先から海辺へ降りることが出来る。



海辺で遊んでいる家族連れがいたが、ちょうど帰るところだった。
車の乗り入れ禁止の看板があったのに乗り入れているし、いかにもといった感じだったので、去ってくれて幸いである。



海水浴をするような遠浅の砂浜ではないが、綺麗な砂で、思わず砂遊びをしたくなる。



前回はベタ凪状態だったが、今回はやや波が高い。
時々、波飛沫がかかりそうになる。



前回より潮位も高いようで、潮溜まりだった場所が波に洗われている。



またこんな感じの道を。

一旦、内陸の方へ進み、昼食を摂る。
蕎麦を食べるつもりだったが、相当待たされそうだったので寿司屋に行った。
グーグルレビューを見ると評判は良かったのだが、シャリはベチョベチョだし、値段も安くはなかった。
女性店員の愛想も悪く、やや混んでいたとはいえ暫くほったらかし状態。
都会にある値段が高めの回転寿司の方が美味しいくらいで、やはり競争の激しい地域の方が、味も接客も良くなるのだろうと思わされた。



海辺へと戻り、道の駅に立ち寄る。
やはり天気は変わりやすく、雨が降り出してきた。
雨が止むのを待って立岩へ。



さっきまでの青空が嘘のようだ。



ただ、晴れた空では見られない表情も顔を出す。



夕暮れ時だったら、いい写真になりそうな。
とはいえ、今日は空は焼けそうにない。



立岩は少し物足りなかったが、スカッと晴れた青空が撮れたので、日本海を選んで良かった。


撮影日 190814
地図 碇高原 屏風岩 立岩