神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

岡安神社

2014年04月25日 | 京都府

京都府南丹市日吉町四ツ谷


前回、桜の撮影の途中で立ち寄った神社。
京北から峠を越え、園部に向かう府道19号線を走っていると、少し離れたところに、桜に囲まれた朱の鳥居が見えた。
何度も通っている道なので、この神社の存在は知っていたけれど、今まで参拝しないままだった。
ちょうどいい機会なので、府道の広くなっているところに駐車して歩き出す。
神社まで徒歩5分。



遠目からだと桜に囲まれているように見えたのに、神社前まで来てみるとそうでもない。
見る距離と角度によって上手く桜と重なるのだろうが、ちょっと残念。
民家も近く、この写真も背後の民家の壁に接するような感じで撮影しているので、あまり落ち着けない。



この時期、まだ緑は少なく、やや殺風景な感はあるが、社殿からは端正な気配。



近づけば、その印象はより強くなる。



本殿も同様で、本殿狛犬も凛々しい。
背後の斜面が伐採されているのが残念だけど、倒木などで本殿に被害がでないようにするためだろうか。






彫刻も華美ではないが精緻で、光線状態は悪かったのに、なかなかにいい陰翳を描いてくれた。



周囲は民家が近く、目障りな物を避けて撮るのが難しい。
なんとか桜と社殿を絡めて撮りたかったのだが、無難に桜を多く画面に入れるなら、この構図しか見つからなかった・・・。



駐車場所と神社の間から見える小学校の木造体育館。
地図で学校名を調べてみると、どの地図を見ても載っていない。
学校があること自体はずっと以前から知っていたのだが、いつの間にか廃校になっていたらしい。
桜には華やかさや賑わいがあるが、同時に寂しさのようなものも感じさせる。
学校にも同じようなものを感じる。


撮影日時 140416 12時50分~13時10分
地図


2014年04月17日 | その他

お久しぶりです。
冬になればいつも更新が滞りがちになっていましたが、今回はサボりすぎました。すみません。
以前ほど撮影に行ける状況にないのですが、とにかく桜だけは逃したくなかったので、何とか昨日、撮ってくることが出来ました。
京阪神では既に散ってしまっていますが、私がよく行く篠山や南丹地域では、京阪神より10日ほど遅く満開になります。
というわけで、それらの地域に向かったものの、いざ桜を撮るとなると、これといって目指すべき桜が思い浮かびません。
闇雲に車を走らせても何の収穫も無い、という結果になるのだけは避けたかったので、以前に桜を撮った場所に行くことにしました。
だから過去に掲載したことのある写真と同じようなものばかり、なのですが、まあちょっと遅めの花見を楽しんでもらえれば・・・。



まずは大野ダムの上流にある瀧明神へ。
夜明け前に着きたかったのだけど、もう朝陽が射し込んでいます。
鳥居と、桜に囲まれるようにしてある観音堂の茅葺が懐かしい・・・。



参拝は後にして、まずは桜並木の撮影を。
少し橙色を帯びた朝陽で、桜の色が華やかになります。
私の写真では珍しく人が写っていますが、これは桜に夢中になっていて接近に全く気付かなかったため。
ここで出逢ったのは、この地元の方と思われるご夫婦のみ。



大きな桜は無く、距離も短いけれど、本当に気持ちの良い小道。






ここまでの写真、朝の桜の色、というものが撮れた、ような、気が。



観音堂前へ。
カシの大木は相変わらずの存在感でお元気そう。



ただ、隣の椿は前回より花数がかなり少ない。






観音堂の屋根と桜の取り合わせは、本当に日本の春を感じさせます。






鳥居と桜の取り合わせも、また然り。



さて、もう一度、桜並木のほうへ戻ります。






今度は強くなった日の光で輝く様を見てみたかったのですが、春霞というか、ちょっとぼんやりした空で、晴れているのに青空は無く、青空は無いのに雲も無いといった状態。












同じような写真ばかりで恐縮ですが、いちおう春爛漫という感じが伝わったでしょうか。



場所をもう少し上流に移動。
ここも以前に同じ構図で撮っていて、殆ど変化はありませんが、まあいい風景なので・・・。



すぐそばに、前回は撮らなかった吊橋があるので渡ってみます。
というか、橋の入り口が鉄製の門で閉ざされているので立ち入り禁止だと思っていたのですが、簡単に開けられるし、立ち入り禁止の看板も無く、ハイキングコースの案内板も橋の方向を指しています。
あちこち錆付いていて、やや不安であるものの、60キロくらい支えられるだろうということで対岸へ。



対岸から来た方向を見ればこんな感じ。
橋は微妙に揺れるので、立ち止まって写真を撮っていると、何だか酔いそうな・・・。



春霞のような状態は酷くなって、風景はますますぼんやりと。
この後、さらに由良川沿いに上流へと進みますが、桜はあちこちにあるものの、空気が濁ったかのような風景はメリハリが無く、いい写真が撮れそうにないので、そのまま京都市左京区へ抜けられる佐々里峠を目指します。
京都市左京区へ抜けられると書くと、街へ出られるように思われるかも知れませんが、京都市と言っても最北端に近い山奥で、市街は遥か先です。
それに佐々里峠は標高700メートルほど。
私は「もしかして」と思いながら峠道を上っていきます。



予想通り、やっぱりありました。
車の中から撮った適当な写真ですが、春爛漫から一気に冬に逆戻りしたかのようで楽しい気分。
ただ、周囲の木々をよく見れば、冬枯れのようではあっても新芽が綻びそうに膨らみ、タムシバの花が斜面のあちこちに咲き、春はすぐそこという感じです。



由良川沿いに遡ってきたけれど、峠を越えてからは桂川沿いに下っていきます。
途中、二箇所ほど神社に寄りましたが、その写真は次回に載せるとして、とにかく風景が冴えないままでダラダラと走ります。
スナップ写真的になら、いいな、と思える風景はあちこちにあって、看板や電柱、昨今風の民家などもひっくるめて風景なのだし、などといろいろ考えながら、結局なにも撮らずに篠山まで。
ここも以前に掲載した場所で、特にどうということのない場所ですが、馴染みの場所なので、何となくゆったりとした気分で写真が撮れます。









ここの桜は車道に沿ってあるので、どうしてもガードレールやアスファルトが入ってしまいます。
単調になりがちなので、道路横の杉林に入り込んで撮ってみたり・・・。






何とか人工物が入らないアングルを探してみたり・・・。



逆に、厭わず大きく取り入れてみたり。



花びらがたくさん散っているからこそだけど、これはこれでいいかもです。



アスファルトの車道が川のようでもあり、花びらが集まった場所が日溜りのようでもあり。



夕暮れが近づいてきました。









桜の花は明るい色なので、暗くなってからのほうが光の向きにあまり左右されずに際立たせて撮ることが出来ます。



ここで仮眠しました。



夜中に目覚めてから、夜桜を一枚。
べつにライトアップされているわけでなく、車道の街灯に照らされているだけですが、一人で堪能しました。