神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

賀茂神社

2008年03月06日 | 京都府

京都府京都市右京区京北中江町

山歩きをしていて周りが杉林ばかりだと、単調で詰まらない風景に見えることがよくある。
木々を山が纏う衣に喩えるなら、杉林は作業服のようなもので、雑木林の方が表情も色彩も豊かだし、林床に生える植物も豊富だ。
京北周辺の山は、その殆どが杉に覆われている。
この、賀茂神社の周りも同じで、神域らしい大杉があるならまだしも、細い杉ばかりである。
けれど、杉にも良いところはあって、真っ直ぐに伸びるその姿は、それなりに美しい。
細い参道と鳥居、その奥に社殿、両脇に杉が立ち並ぶといった風景には、定番だけれど、導かれるような「形」が存在する。
神社という環境は、「単調」を、「整然」に変えてくれるようだ。



害獣避けのゲートを開け、林道を暫く進むと神社前。
石の鳥居は、杉林に同化しているかのようだ。


二つの社殿が簡素な覆屋の中に並ぶ。左が本社。


振り返ると、朝の淡い光の充ちる、ほぼ左右対称に構成された空間に、暫し見入ってしまった。


2万5千分1地形図 上弓削(南西)
撮影日時 070705 5時頃

地図


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