神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

毘沙門の滝

2021年05月07日 | 滝・渓谷

この一年半、どこにも出掛けていない。
よく一緒に出掛けていたT君が忙しいというのもあるし、私自身も忙しかった。
何より、新型コロナの影響が大きかった。
一年半の間で他県に出たのは三度だけで、親戚の家が二回と、中古車の購入のためが一回である。
もともと外食はあまりしないし生活必需品以外はネットで買っていたから、それこそ仕事と日用品の買い物以外はほぼゼロに等しい外出頻度であった。
趣味は多い方なので、休日に家に引き籠ることはそれほど苦痛ではない。
とはいえ、たまには遠くへ出掛けたい。
しかし、この状況下では、あまり電車に乗って出掛ける気にもなれない。
というわけで、先ほども少し触れたが、この春、中古車を購入した。
車を所有するのは六年半ぶりである。
さあ、これで遠くへ行けるぞ、と思った矢先に、三度目の緊急事態宣言が出た。
三重県南部の滝に行くつもりをしていたのだが、どうしたものか。
まず滅多に人の行かないような山奥だし、食料も持参して行くので、向こうではコンビニすら寄るつもりは無い。
何ら影響は無い筈……だが、やはり延期することにした。
代わりに、近場の篠山に出掛けることにした。
誰にも会わないようなところへ行き、何の店にも入らないならどこへ出掛けようと同じだとは思うが、神戸ナンバーの範囲内にとどめておくのが無難であろう。

毘沙門の滝の存在は知っていたが、近くを何度も通っているのに寄ったことは無い。
地形図を見ると、集水面積はかなり狭く、普段はチョロチョロ程度の水しか落ちていないように思える。
ちょうど前日、それなりの雨が降ったので行ってみることにした。
国道173号線から横道に入り、舗装が途切れたところの広場に駐車。
そこから歩いて10分ほどで、まずは一の滝がある。



思ったよりも水量は少ない。
昨日の雨量でこれなら、渇水期には岩が濡れる程度になるかも知れない。



ただ、雨上がりの朝ということで、霧が出ていい雰囲気になってくれた。
ここからは山道になる。



二の滝は倒木が見栄えを悪くしている。
写真も一枚のみ。



三の滝は落差20メートルほどあって、最も見応えがある。
ただ、やはりもう少し水量がほしいところ。



しかしながら、閉塞感のある岩の造形と霧のおかげで、どこか深山のような趣がある。



近寄れば覆いかぶさるように岩が迫ってくる。



あまり期待していなかったし普段の水量に難はあるが、滝が少ないこの辺りでは最も見応えがあるように思う。


さて、タイトルは「毘沙門の滝」としたが、写真としてはこっちがメイン。
過去にも掲載したことのある溜池であるが、滝へ行く前に立ち寄り、滴るような緑と霧の光景を楽しんだ。


























ここは気軽に行けるし、季節を問わずいい風景に出逢える場所だ。
朝四時半に家を出て、九時半に帰宅という短いお出掛けだったが、久しぶりの撮影は気持ちが良かった。

滅多に更新しない状態が続いているため、ブログの容量を気にする必要も無いので、今回から画像サイズを大きくしました。


撮影日時 210506 6時40分~7時30分
地図