神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

高倉神社

2008年05月31日 | 京都府

京都府綾部市高倉町

高倉神社の名前は、地形図にも道路地図にも載っていて、以前からその存在は知っていた。
ただ、地図を見ると判るように、工業団地などが近くにあって、地形や環境的に惹かれるものがあるわけではない。
綾部市では大きいほうの神社、というくらいの予備知識があっただけなのだが、小さい神社ばかり行っているから、たまには大き目の神社に行ってみようかと、その程度の動機で立ち寄った神社である。
が、大きめの神社にありがちな、明るく開けて乾燥気味、といった環境ではなく、緑濃く、懐深い空間は居心地が良くて、ついつい長居してしまうほどだった。
それに、これはまあ私が小さな神社ばかり行っているせいもあるのだが、社殿が立派なことにも強く惹かれた。よって、今回は珍しく、社殿が中心の写真となっている。



神社前は駐車場と田畑の広い空間があって、そこに立った時点で、拝殿の立派さが窺える。


御神木も立派なものだ。


荘重な気配を纏う拝殿に暫し見惚れる。


彫刻も、かなり凝っている。


深みのある陰影が、豊かな表情を見せる。


極めて対照的に、本殿は驚くほどシンプル。


瑞垣に囲まれたその佇まいは、すっきりとして端正な味わいがある。


本殿後方に位置する境内社の辺りは、この神社でも最も奥深い雰囲気を湛えた場所だ。
夫婦杉と呼ばれる幹周り5m近い二本の杉が聳える。


境内の至る所でミヤマカタバミとタチツボスミレが花盛り。


2万5千分1地形図 綾部
撮影日時 080409 11時~12時半

駐車場 あり
地図


春日神社

2008年05月28日 | 京都府

京都府南丹市八木町八木嶋

南丹市の地形図は、見飽きるくらいに見ていた筈なのだが、どういうわけか、長らくこの神社を見落としていた。
参道の長さが容易に窺えたから、見つけたときは小躍りする気分で、すぐに喜び勇んで訪れた。
やや雑然としているけれど、長く深い参道。ちょっと寂れた雰囲気ながらも、落ち着いた境内。少しばかり暗いイメージはあるが、なかなか得難い空気を湛えていた。

狭い道に入って民家が途切れたところに、工事現場のような場所がある。何かを建設しているわけではないようで、以前から状態は変わっていないから、作業場のようなものなのだろう。
その先で、害獣避けの電気柵が道路を塞いでいる。日中は電気が通っていないと思われるが、念のため、電線を外して奥へ進む。
電線は、支柱の横はグリップ状のプラスチックで覆われており、そこを握って引っ張ると支柱から外せる。
そこから50メートルほどで鳥居前に到着。



車道は鳥居前まで続いており、そこで行き止まりになっている。
鳥居の先は、昼なお暗いといった感じの深い参道で、雰囲気が一変する。


右は杉林、左は雑木林で、どちらも密生している。間伐しないと木々の成長が悪そうな感じで、痩せた木が多い。
とはいえ、これだけの奥行きのある参道には、吸い込まれるような、いざなわれるような魅力がある。


拝殿も木々に埋もれてしまいそうだ。


拝殿周りはモミジが多く、緑もやや明るい。
紅葉の頃は美しいだろうと思う。


拝殿と、本殿覆屋。野生化したアライグマ避けのため、本殿へは覆屋の扉を開けて入るようになっている。
他でもアライグマ対策をしている神社を見たことがあるが、けっこう広範囲で野生化して問題になっているようだ。


拝殿越しに、参道方向を振り返る。


社務所の前は緑の絨毯だ。

先ほどの作業場から騒音が届いてくるが、境内はしっとり落ち着いている。
日曜なら作業場も休みのようで、もっと静かな空間に浸ることが出来る。


2万5千分1地形図 亀岡
撮影日時 080525 9時から10時

駐車場 神社前駐車可  電気柵の前でも行き止まりの道なので問題無いと思われる
地図


色川神社

2008年05月25日 | 和歌山県
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大野

和歌山県へは、今までに数え切れないほど足を運んでいる。それも南紀ばかりで、目的は山や海の風景に出会うためであったから、足を運んだ回数とは逆に、神社へは数えるほどしか行っていない。
そもそも、和歌山県は神社が少ない。どれくらい少ないかと言うと、沖縄を除いた全都道府県中、最も少ないのである。最も多い新潟県の10分の1以下の数だ。
これは、隣の三重県と共に明治の神社合祀令による影響が大きく、豊かな木々に恵まれていた土地柄だけに残念でならない。

そんな和歌山県の神社の第一社めであるけれど、恐らく殆ど誰も知らないであろう神社を載せることにした。
上手く言えないが、とにかく好きな神社で、ここを訪れる度に深く心が安らぐのである。
小さく、地味で、しかし緑濃く、潤いのある場所なのである。



谷間の狭い道を進むと、一際、背の高い木々の茂る一角がある。
車道から石段を下りると鳥居前で、渓谷の傍に佇む小さな神社である。


上流に民家があるため、飲めるような水が流れているわけではないが、それでも流れは美しい表情を見せ、常にせせらぎを境内に響かせている。


割拝殿越しに本殿。
と、撮影中、鳥が暴れるような羽音を立ててから飛び去っていったので、音のした辺りを見てみると・・・


拝殿に巣を作っていた。
よっぽど人が来ないのだろうか・・・。


狛犬は本殿の前のみ。
覆屋の中の本殿は、何故かしっかり見たことが無い・・・。


やはり目を引くのが、この境内の緑。
ほぼ全域が苔に覆われている。
温暖多雨の南紀ならではか、あるいはやっぱり、よっぽど来る人がいないのか。


このすぐ先が谷川で、大雨が降れば、浸水しそうなくらいの高低差しかない。


谷の対岸は、高さ数十メートルの岩壁が聳えている。
大木と苔と流れと岩が、狭い空間に凝縮されている感じだ。


もう夜も近い。夕暮れの余韻を川面に映すのみ。


一転して明るい写真を。
神社からやや離れた場所にある色川集落である。手前は中学校で、その向こうに棚田と山並みが続く。
南向き斜面にあるため明るく開放的で、実際に暮らす不便さはともかく、見た目には桃源郷のように映る。
事実、都会からの移住者が多いという。
私もちょっと住んでみたいと思った。


2万5千分1地形図 紀伊大野
撮影日時 080521 18時前~19時  最後のみ 070405 11時頃

駐車場 神社前に駐車可。通行車両の邪魔にならないように。
地図



高宮神社

2008年05月23日 | 滋賀県
滋賀県甲賀市信楽町多羅尾

地形図を見ていて、集落から随分と離れた山中に、ぽつんとある神社記号を見つけた。
山頂や、滝のある場所を除けば、人家からこれだけ離れている神社も珍しい。今の時代、徒歩で参拝に来る人は皆無に近いのではないかと思われる。
そんな山の中にある神社のことであるから、あるいは荒れ果てているのでは、という危惧もあったが、近くにある「神有」という地名が目を引いた。この字面はタダナラヌという気がするし、それはともかくとしても、地形的には西向きの谷間ということで、私にとっての理想的なものである。参道も50メートルくらいはありそうだ。
と、私としてはこれだけの理由で行くには充分なのだが、調べてみると、荒れ果てているどころか相当な歴史のある神社であるらしい。
本殿は国の登録文化財だし、創祀は2000年前であるとか狼の伝承などがあって、なかなかに興味深い。
けれど私は、やっぱり山懐に抱かれた清澄な空間、というところに強く惹かれるのである。



農道のような林道のような狭い砂利道を暫く進むと神社前。
のどかで明るい谷間の風景から、「しん」とした空気に変わる。


二の鳥居。
鳥居の背後から、微妙に朝の光が入ってくる。西向きの谷間を好むのは、この微妙な光加減に出会うためでもある。


二の鳥居越しに本殿覆屋。


石段を上って左手には杉の大木。それを見上げると同時に、境内に満ちた淡い光に触れる。


本殿は極彩色で、しかも変わった色合いだったのだが、暗くてまともに撮れず。


本殿左手の境内社。鳥居の扁額には睦備神社と書かれていたが、聞いたことの無いものだ。


境内左手の森。
主に植林帯であるが、こんな大木もあった。


2万5千分1地形図 島ヶ原
撮影日時 080508 7時~7時40分

駐車場 あり
地図


大龍神社

2008年05月20日 | 兵庫県

兵庫県三田市上相野

三田市は、我が家から比較的近いにも関わらず、あまり行くことがない。
山里の雰囲気や農村地帯の風景に出会えないわけでもないのだが、やはりかつての10年連続人口増加率日本一、という記録が頭に残っていて、イメージとしては阪神間のベッドタウンなのである。
実際、朝から三田方面に向かってみると、いつもそれなりの渋滞に巻き込まれるし、ニュータウンを縦に貫く4車線道路を走ってみれば、山を削って出来た町の大きさに驚かされるし、とてものんびりと鄙びた神社を巡るという気分ではないのである。
しかし、三田市のお隣の篠山市では、約70の神社に参拝している。対して三田市は2社。70対2・・・・・・あまりに差が大き過ぎはしないか?
いや、別にどれだけ差があろうが何の問題も支障も無いのだけれど、近いのに碌に訪れもせず、イメージだけで敬遠しているのが申し訳ないような気分になってきた。
というわけで、地図で色々と判断して訪れてみた神社の一つが、この大龍神社である。



電車が近くを走っているし、家も車もそれなりに多いが、三田市では比較的のどかな地域。
幹線道路から外れて狭い道を進むと神社前。地図で目星をつけた通り、参道のある神社で、なかなか良い雰囲気である。


参道の先には、長床と呼ばれる舞台のような拝殿のような建物があって、境内へはその下をくぐって入るようになっている。三田市から猪名川町にかけては、こういった構造の神社が多く見られる。
出口には何故か丸太が渡してあって、身を屈めないと通れない。頭を下げさせるためなのだろうか。


上り口から境内が見えた瞬間、その深い緑に驚いた。


決して大木と呼べるほどの木は無いのだけれど、濃密な緑の壁が左右に広がっている。


神社の向かいには線路が通っているし、辺りは明るい田畑が広がっていた。時おり踏切の音や電車の音も聞こえてくる。だが、鳥居をくぐった時点で雰囲気が変わり、更に長床をくぐって空気までもが変わったかのようだ。


本殿は、やや狭い空間ではあるが、緑に囲まれた場所にひっそりと佇む。


本殿右手側にある境内社。


こちらは本殿左手側。どちらも濃い緑に包まれた空間。


やや雑然とはしているけれど、深い緑の森には心安らぐ。


三田市に少し謝罪しつつ、満ち足りた思いで帰路へ。


2万5千分1地形図 藍本
撮影日時 080511 8時~8時50分
最後の2枚のみ、080316 11時20分頃

駐車場 参道横の広場に駐車可
地図


高神社

2008年05月18日 | 京都府

京都府綴喜郡井手町多賀

地図を見る限り、井手町には神社が二つしかない。
いくら町域が狭いとはいえ、これは極めて少ない数字だ。が、どちらもそれなりの規模があって、二つしかないと言うより二つに集約されているといった感がある。
その二つのうちの一つがこの高神社で、かねてより気になっていた。
参道が長そう、というのが理由の一つ。もう一つは、幼い頃に住んでいた場所から直線距離にして4kmの場所にある、ということだ。
今、地図を見て当時の行動範囲を辿れば、その狭さに驚いてしまうくらいだから、4kmとはいえ高神社は無縁の地であった。しかし、そうではあっても何かしらの郷愁を覚える地域である。
参道は期待を裏切らず、そして社殿や境内は、私が住んでいた町の神社と似通った面差しで迎えてくれた。
かつて遠くに眺めていた山の麓、神社の社叢は、シイの木だろうか、花が盛りで、山全体を薄い黄色に染め上げていた。



一の鳥居の前に佇んで、その深い奥行きが創り上げる陰影に見入る。


日差しに白く浮かび上がる二の鳥居。深い常緑樹の間隙を縫って光を浴びたモミジの新緑が輝く。


似たような写真ばかりで恐縮だけれど、とにかくこの付近は心奪われる風景だった。


勾配は緩やか、日差しも柔らかく、ずっと続いてほしいと思う参道だ。


最後は勾配が急になって、高みにある眩しい境内を仰ぎ見る。


拝殿は、この辺りの地域に多いタイプのものだ。
本殿は角度的に撮影困難で、木々も邪魔しているのでまともに撮れず。朱塗りの桧皮葺で美しいのだが・・・。


社務所前から境内を見る。瓦葺の建屋が多いのは、この地域の特徴でもある。
帰りも、じっくり時間をかけて参道を下った。


2万5千分1地形図 田辺
撮影日時 080508 13時過ぎ~13時40分

駐車場 神社前に駐車スペースあり
地図




岡田小秦命神社

2008年05月17日 | 奈良県
奈良県宇陀市大宇陀区小和田

何となく歴史ありそうな名前の神社だ。事実、式内社であり、当時から名前は変わっていないらしい。
歴史あることは、参道や境内に聳える杉の巨木からも窺える。
環境省の巨木調査資料によれば、幹周3m以上の大木が16本。うち、最大のものは5.7mあるという。これだけでも見てみる価値があるというものだ。
とは言っても、資料に於ける数値と、実際の印象が合致するとは限らないが。

そんな神社であるが、地図に記載は見当たらない。複数の地図を調べてみたものの、神社名のみならず、神社記号さえ載っていない。
私が信奉する国土地理院の地形図も、案外といい加減なものだと思いつつ、載っていないことが行ってみたい意欲を掻き立てたりもするのである。



地図に載っていないため、入り口がどこか少し迷う。おまけにこの神社は鳥居が無く、いきなり山へ入っていく石段から始まる。


杉としては複雑な樹形の見事な大木が聳えている。


境内に到着。狭いが神域と呼ぶに相応しい空間。


本殿は北向きの珍しいもの。
社殿、狛犬ともに、まだ新しいようだが、木々の息吹に包まれた心地よい場所であった。


2万5千分1地形図 古市場
撮影日時 071122 13時~13時20分

駐車場 神社前に駐車スペースあり
地図
地図上に神社の記載が無いため、地図リンクで示した神社の位置は正しくない可能性があります。


於久雲神社

2008年05月15日 | 兵庫県

兵庫県丹波市春日町上三井庄

変わった名前の神社で、「おくも神社」と読むらしい。
私の持っている道路地図には、大久保神社と記載されているものもあった。
恐らくは誤植、というか、編集段階での書き間違い(聞き間違い)と思うのだが、読みの音だけを聞いて「大久保」と間違えたのだろうか。
鳥居横にあった社号標には「風之神 於久雲神社」とある。

地形的には小さな谷間にあり、私が好んで行くタイプの地形だ。
風の神様が祀られる際に、地形的な要因が絡むのかは判らないけれど、少なくともここは風の通り道といった感じではない。
風の神様なら志那都彦神かな、と思いつつ、その辺は疎いのでさらっと流しておくことにする。



集落の外れの静かな場所に入り口がある。
福知山の三和町へ抜ける、三春峠への登り口にあたる。


地形的には谷間であるが、開けていて明るい。
注連縄の位置が妙に低いのは何故だろう?


想像していたよりも立派な拝殿で、参道もツツジやサツキが植栽されており、しっかり手入れされているようだ。
今は車もあまり通らない三春峠だが、昔はそれなりに人が行き交い、休憩がてら、ここに立ち寄る人も多かったのではないだろうか。


拝殿のある石垣には苔や羊歯が賑やか。曇り空の淡い光の方が、彼らは活き活きと輝く。


長年風雨に晒された木には、何とも言えない深い味わいがある。


本殿は、華美な装飾の無いシンプルなもの。


境内社。右手のものは、「塩の神」とある。


2万5千分1地形図 市島
撮影日時 070613 9時過ぎ~10時前

駐車場 神社前に駐車スペースあり
地図


桜木神社

2008年05月12日 | 奈良県

奈良県吉野郡吉野町喜佐谷

桜の季節に、花見客で賑わう吉野山へなど行く気にはなれないけれど、地図を見れば、吉野山の少し東に桜木神社の文字があって気になっていた。
車の多い吉野川沿いから外れた狭い谷間にあるので、春の開放的な明るさは味わえそうにはない。だが、しっとりとした山の空気に包まれていそうである。
とは言え、吉野にあって名称が桜木神社とくれば、さぞかし桜の多い神社なのだろうというイメージが膨らむ。そうであれば、山の空気どころではなく喧騒に包まれているのではないかという不安が9割、桜も見てみたいという期待が1割。
自分でも極端だとは思うけれど、私は何より喧騒が苦手だ。

平日ではあるが、吉野川沿いの国道は混雑していた。
国道からはずれ、谷間の狭い道に入っていくと、すぐに神社前到着。
神社前では登山者が帰り支度をしているのみで、喧騒はどこにもなく、そして、目立った桜も無い。
名前に釣られて期待してしまった人はガッカリするかも知れないが、清流のそばに佇む、どこか万葉の香り漂う雰囲気に、私はじっくり浸って満足した。



車道から境内が見渡せてしまうのが残念だけど、そこへ至る橋が、見事な演出効果を持っている。


屋根付きの橋、足下の清流、鳥居をくぐる時とはまた違った高揚感がある。


橋の上からこの流れを見ることに、ちょっとした禊の意味合いがあるのではないだろうか。清冽な流れだ。


車道から境内は見えていたのに、橋を渡って目に映った境内に、何故か「はっ」とさせられる。


御神木と拝殿。


若葉の萌黄色と朱塗りの本殿はよく似合う。


一部、極彩色が施されているが、決して派手すぎず、雅な雰囲気を纏っている。


境内横には広場があり、そこから水辺に下りることが出来る。


2万5千分1地形図 新子
撮影日時 080416 16時過ぎ~17時

駐車場 あり
地図


鶏鳴の滝

2008年05月10日 | 滝・渓谷

滋賀県甲賀市信楽町神山

滝や渓谷が好きだということを、以前に紹介した投石ノ滝の頁で書いた。
というわけで、今回は信楽町の神社を巡った時、ついでに寄った鶏鳴の滝である。
足を運んだのは朝一番と、日が昇ってからの二回だから、ついでと言うよりメインと言うべきかも知れない。
高さは6mほど。さして高くはないし、水も、飲めるほど綺麗なものではない。滝壺が無いのも物足りないし、一般的な滝としての評価はイマイチであろうと思う。
が、神社でも人でもそうだが、写真写りの良い滝というのがあって、ここはまさにそれに該当する。
それに、あらゆる角度から眺められるので、一つの滝でありながら、様々な表情が見られるのも良い。
滝としての評価はイマイチと書いたが、私自身は好きな滝である。



駐車場から徒歩2分ほど。
朝の滝は、繊細な表情を見せる。











滝からやや離れた、駐車場の近辺でも、よく見れば絵になる流れがある。

ありふれているようだけど、こういう小川の風景は大好きである。














神社を五ヶ所めぐったあと、再び鶏鳴の滝へ。
早朝とは違う表情が見られる。

通常、日当たりが良いと、滝の写真は絵になりにくい。
だが、ここはまるで狙いすましたかのように、滝身、左の岩の緑、滝上の新緑だけに日が当たって、強調したいところだけを浮かび上がらせてくれる。







左から見れば、また違った風情がある。



上部だけを切り取っても良い表情だ。



下部を見れば、辛うじて椿が残っていて彩を添えてくれた。


2万5千分1地形図 信楽
撮影日時 080508 5時~6時半 11時前~11時半

地図