兵庫県篠山市大山新
ここで紹介する神社も、これで50社目。
というわけで、とっておきの神社を載せようと思う。
ネットで紹介らしい紹介は見たことが無いし、訪れる人も稀だ。それなのに美しい風景で迎えてくれる神社だ。
実のところ、ブログを始めた当初は、この神社を紹介しようかどうか迷った。
とっておき、というものは、誰かに教えたくもあり、秘密にしておきたくもあり・・・といった感覚を抱いていたからであるが、面倒くさがりの私が小まめに更新出来ているのも、ここを見てくれている人達のお陰、ということで、是非見て頂こうと思うようになった。
ただ、私にとってはとっておきだが、人の好みはそれぞれである。上手く伝わればいいのだが。
初めて訪れたのは夏の早朝。
地図を見れば判るが、すぐ近くに式内社である神田神社がある。しかし、国道沿いにある神田神社よりも、山懐に抱かれるような地形にある二宮神社に惹かれてしまうのは、いつものことだ。
市民農園のような場所を過ぎると、害獣避けのゲート。これがあると、明確に神社に行こうという目的を持っていない限り、余所者がふらりと立ち寄ることもない。
神社は地形から想像した通り、奥行きのある風景。そして地図では判らなかったこと。参道にモミジが多い。秋に再訪しようと決めた。
07年11月14日に再訪。
鳥居前は見事に色付いていた。
が、参道は緑を多く残している。
本殿周りは杉が多く、落葉と南天の実に秋を感じるのみ。
参道から少し離れた小道より、境内方向を見る。まだ色付きは淡いが、林内の宴といった趣である。
07年12月02日、もう遅すぎるだろうかと思いつつ、理想の時間帯を考えて三たび訪れてみた。
先日は鮮やかだった鳥居前の紅葉は散ってしまい、代わりに参道両脇の木々が色付いていた。まさに錦秋の小道だ。
理想の時間帯を狙ったとはいえ、ここまでの光景が演出されるとは思ってなかった。
暫し呆然とする。
黄色いものは星の煌きのようだ。
赤は、それこそ燃えるように赤い。
前回、宴のようだった場所は、凄絶な、或いは凄艶な赤である。
日曜であるのに誰も来ない。静かで激しい空間だ。
07年12月05日、四度目の訪問。
既に色褪せているのは判っていたが、狙いは葉の散る瞬間。
曇り空で、なかなか太陽が出てくれず困った。出ても風が吹かず葉が散ってくれない。待ち続けて撮った一枚。落葉の様子がイマイチわからないけれど・・・。
2万5千分1地形図 宮田
撮影日時 071114 12時前後
071202 10時半~11時半
071205 10時~11時
地図