EOS Photograph Library

好機冬来!

天女の舞へ 2017年、一回目

2017-03-23 08:00:00 | 

撮りすぎたのか、撮らされたのか?
撮影枚数が半端ない一日となり、写真の整理がかなりかかりました。

そして自分の様々な思いも少し記したので、またまた大作です(苦笑。

………

2月15日、独りで、天川村役場から弥山へ登る川合道を薄暗いうちから歩く。
目指すは天女の舞、ルートは違うが一月にテントを担いで途中リタイヤで届かなかった場所だ。
あの時も大雪の後であったが、今回もなかなかに積雪が多い。

行く!何時になろうとも行く、
一歩一歩進めば、必ず着くのが登山の好きなところだ。
(相変わらず、山を登るのは嫌いだけどね)

きっと後半はまたスノーシューを使うことになる。
前にふくらはぎに痛みが出たことだけが気がかりだが、
今回は日帰りの分だけ荷物は軽い。

発電所を見下ろすところまで来た。
雪景色に灯りが輝き美しかったので、
天川村フォトコンテストにチャレンジ中(僕はまだコンテスト等に応募したことは無い)なこともあり、
天川村らしい写真も撮っておこうと休憩がてらに撮影。

 

黙々と登る。
身体は運動している分だけ暖かくはなっているが、
鼻で空気を吸い込むと痛い、夜明け前なのでそんな凍てつくような寒さになっている。



馬酔木(だと思うが)、雪ダンゴのようになった上に、針のような霧氷ができている。



気が付くと日は昇り、すっかりと明るくなっていて、眩しいのでサングラスをつける。
撮影がしづらくなるのであまりつけたくはないのだが、
僕は目が弱いので、日焼けしてしまうのが怖い。



上を見上げると、木々達に襲われるような感覚に眩暈。
いやいや、僕を歓迎してくれているはずだ。



1115mなのに、凍てつき感が半端ない。



大日と稲村、絶えずガスがかかっている。



カケス君、雪の中では鳥の姿もよく目立つ。



あちこちに雪庇もできて、緊張感が高まり、
積雪も深くなってきたので、スノーシューを装着。



一歩、沈んでは上がり、また一歩、沈んでは上がる。
こんなにがんばっているのに、進むのはノロノロだ。
心拍数は上がり、足にも疲労が蓄積していく。

また無理かもしれないなという思いが、弱気をどんどん大きくしていく。

だめだ、今日は諦めてはいけない。
まだ昼前だし、ノロノロでも進んでいる限りは絶対に着ける。
独りで苦しんでいる時は、自分の中でこういう思考が何度も何度も繰り返される。

木の枝に雪が積もり、それが重みで垂れ下がり、道(どこが道なのかもよくわからないが・笑)が歩きにくい。
変に雪を落としてしまったりすると、バネ仕掛けのワナのように枝がものすごい勢いで跳ねあがったりする場合もあって、
ひじょうに危険だ。



うん?
着いたのか?



着いたんだ。
でもすべて真っ白、青くなければいけない空も真っ白ではないか。
稲村の姿すら見えぬ。



ところが、ビュ~~!!という風が吹いたかと思うと景色が一変した。

この間、時間にして約3分ほど。
天気予報は晴れだったので、急に晴れても不思議ではないのだが、

そうなのか、今まで曇っていて寒かったのは、
雪を解かさずにこの景色を僕のために残してくれるためだったのか。
そう思っても仕方の無いような、ラッキーな展開。

 

霧氷と言うよりは積雪が主な感じではあるが、これはこれでなんだか新鮮に見えた。



雪の国、この冬どれだけの白い色を見ただろう。
輝く白、凍てつく白、穏やかな白、さらさらな白、黒っぽい白…、白は一色だけではない。



ここでも雪の重みで枝が垂れ下がり、木々達は折れまいと必死に耐えているかのようだ。



その分、枝が広がり、木の形が大きく見える。
久しぶりに自分撮り。
木と言う生き物を前にすると、自分の自由さがとても幸せなものに思えるのだ。
世間のしがらみというものを持たない木の方が、本当は自由で幸せなのかもしれないが。

 

2014年12月に来た時は、霧氷は無かった。



2013年1月、この時も最高だった。



夏の風景も緑が素晴らしく、何度も来ているが、
しばらく、今まで訪れた時のシーンを一つずつ思い出すように懐かしんだ。

さあ、撮影だ。
今日もこの素晴らしい光景を思う存分、切り取って帰ろう。
午後一時には下山したいところだか、構うことはない。
遅くなって暗くなったとしても、今日歩いてきた道なら必ず戻ることはできる。



想いが撮れていれば、言葉は邪魔なものになるのかもしれない。
現場では常にそういうことを感じているわけではないが、
撮ってきた写真をきちんと見直して、自分の想いも同時に整理していく。



自分の望んだ幻想の世界が、目の前に現実になって存在する。
そしてその世界がカメラというものを通して、また幻造となる。





本日は一人きり、貸切状態。
誰の足跡も無いこの世界感を、次に来る人のために、
このまま残しておきたい。
動き回る範囲はなるべく小さくして撮影した。



一番好きな天川村がよく見える場所に立つ。
撮影を終えたのは、午後二時になっていた。



帰りは自分のトレースがあるので、楽チンだ。

雪があまり付かずに楽そうな木と



冷たいよ~って言ってるような木



日が当たって雪が緩み、積もった雪が爆弾のように落ちてくるので、
気をつけないといけない。
大きな塊がまともに頭の上に落ちてくると、無事に済まぬ場合だってあるのだ。



だれか住んでいるのか?



前にも林道の光景がシュールだったので、
往路は尾根筋を歩いてきて通らなかったが、帰り道では林道側を歩くことにした。



この積雪量だもの。
よくがんばったよ、おれ(笑。



雪が風で飛ばされるところはこんなの。



日も随分と傾いてきたよな。



右の端っこを通過。



もう、ヘロヘロですよ。



ガスが少し出てきたかな。
もう少しというところで気も緩みがち。
最後まで一歩一歩しっかりと油断無しで。

「自己責任」、僕が独りで自然の中をウロウロするようになった頃、
すべて自分の責任、かっこいい言葉だと思っていました。
このブログでもそういう言葉の元に勇ましくでかけている記事もあるかもしれませんね。
しかし、いろんな体験をし、様々な事故や体験記などを見てきた今は、
そんな言葉は無いに等しいと思っています。
何かあった場合、自分で本当に完結できないでしょうね。
たとえば僕がここで何らかの理由(突発性の病気もありえますね)で、くたばった場合、
自己責任だけからそのまま放置しておいてくれと書き残したところで、
日本ではそういうわけにはいかないですし、
いろんなところに迷惑が及ぶのは必定であります。

せめて、登山届は出す、保険に入る、行動も慎重を期す、
自分なりの最大限の責任は果たしておきたいものですね。



今日はよくがんばりました。
高圧線があるんだけど、山肌が綺麗で夕暮れ色が消えるまで見てました。



天川村役場に帰った時間は6時を過ぎていました。
12時間以上、山に入っていたことになります。
そういえば、ちょこちょこと行動食は摂っていたものの、
昼飯も食ってなかったよなと、急に腹ペコになった気がしました。

やれやれ、かなり足も疲れて次の日からはフクラハギがどえらい筋肉痛、
しばらくきつい雪山はもうええわと思っていたのですが、
タイトルに一回目と付いたように、
なぜか3日後にみんなとまた行くことになってしまいました(笑。 

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大雪な撮影会

2017-03-16 08:00:00 | 雑記

2月12日は、大雪の中をみんなで出かけて行ったのだが、、、、

実は、この11日から12日のどちらかに、
大峰の氷瀑、シェイクスピアへチャレンジする予定となっていたのですが、
少し荒れ模様の天気予報で方向転換してしまい、
結果的にはどちらの日も行けていただけに悔やまれる決断となってしまいました。 

そんなことで、
まず向かったのは、奈良県下北山村にある石ヤ塔。
師匠である林先生の写真を見せられ、こんなすげー石ヤ塔が!と驚嘆。
林先生はマクロというイメージがあるが、風景写真も素晴らしい作品を量産しておられます。
ただ発表の場がないだけのことで、あまり知られてはいないのですが。

僕も雪が降ったら撮りに行くぞ!と思っていたところにこの大雪。
車は三台、narakumaさんと松井会長、僕と55さん、そして寝坊して出遅れてきたCOOPERさん(笑。
僕のN-one(四輪駆動&スタッドレス)で、ギリギリ進めるといった状態で、
石ヤ塔の林道を進んでいくと、一台の車がスタックして道路をふさいでいました。
みんなで協力して救出。
後でお話を伺うと、僕の知り合いと同じ写真クラブに所属されている方でありました(笑。

石ヤ塔、期待通りに雪をかぶっていたのだが、
天気が良すぎたのか、霧が無いからダメだったのか、
林先生の写真とはほど遠い、情けない結果となりました。



岩の高度感と立体感が出ません(泣。



それから明神池に立ち寄ってみました。
風強く、積もった雪が嵐のように舞います。





これはちょっと雰囲気的に良かったかな?



面白いことになってしまった、狛犬さん。



お次は、不動七重の滝へ。
ここも大雪が積もるのは珍しいところ。
林道の積雪は上へ行くにつれて、石ヤ塔より厳しいレベルで、ハンドルがグリングリンとられて、
思っていない方向にちょっと行ったりするので怖かった(笑。
車の横滑り防止装置(僕にはあまり理解できていない装備)のランプが、
この車に乗ってから初めてピコピコピコピコと点滅しておりやした。









この後、なぜか和佐又ヒュッテへ向かうことに。
和佐又ヒュッテへ行って雪遊びでもするつもりなのか?
ここはさすがに除雪されていないと、登れなかった。
というか、ここでも途中でスタックしていた車をあれこれと救助。
そして僕たちの車もこれ以上進むのはやばそうだったので諦めました。

なんだか撮影的には、もったいない一日になってしまったのではないだろうか。
そんな思いで大阪への帰路を走っていると、またまた突如の大雪。
助手席に乗る男の能力がここで発揮された(笑。
金剛、葛城、二上山があっという間に真っ白け。

二上山がこんなに真っ白になったのはあまり見たことがないので、
撮っておこうと撮影開始。



万葉集でもよく詠われた二上山。
ふたかみ山とも呼ばれ、右が雄岳で、左が雌岳。









写真的にはかなり消化不良な感じの一日になってしまいましたが、
みんなでワイワイガヤガヤ、雪道走行のドキドキもあって、
前日の撮影会も合わせて、楽しい連休となりました。

各地では梅が満開となり、春モードに突入しておりますが、
僕のブログはまだまだ寒い記事が続きます(笑。 

美味しいシュトレンが食べたいなと思うこのごろ……。 

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楽しい撮影会

2017-03-13 08:00:00 | 機材&撮影メモ

2月11日は、山へは登らず、
里山撮影ということになりましょうか。 

ratoさんに案内していただき、55さんとshuさんと、
四人でのんびりと撮影を楽しみました。

まずは雪の室生寺。
このお寺へは何度か足を運んでいますが、ここまで積雪しているのは初めてで、
良いな、良いなと心の中で連呼しながら、シャッターを切りました。

拝観時間外に立ち入ると警報が鳴りますので、みなさん、まだかまだかと待っております。
実は、ちょっと前の方まで見に行きましたら、太鼓橋から滑り落ちまして警報を鳴らしてしまいました(恥&汗。



雪の上の足跡ってなんだかシュールですよね。



室生寺は室生山の中腹に位置する山岳寺院。
「女人高野」とも呼ばれています。



写真家に人気のある石段。



何人かのカメラマンが絵になる雪を払ってくれるなと…(笑。

僕は、これも日々繰り返される御寺の日常で、ありのままの美しい光景だなと思います。



時折、風で木に積もった雪が舞ってきますが、
決定的瞬間!というのは、こらえ性の無い僕には撮れていませんでした。
そう、じっと待てずにカメラをすぐ他に向けてしまうからです。



本当に久しぶりのお寺さんに来たので、戸惑いが…。
とりあえず雪と光が綺麗な部分を素直に。







ここの五重塔は美しいですね。



冬の刹那的な一瞬も美しい。









太鼓橋、帰りは除雪いただいておりました。



雪は、特別なお化粧ですね。



次に来たのは、龍王ヶ淵。
前に来た時は水面が凍っていましたが、今日は雪景色の映り込みが撮れるかな。
でもそんな思いを、いじわるな風が邪魔してくれます。



こうなると難しい。



別に映り込みに拘る必要もないのか?
そのままの美しい樹たちが、そこにいるのだから。



龍が棲む?空からも龍が出てきそうな雰囲気になってきたぞ。



55さんの能力全開。
茶畑は猛吹雪になりました。



雨はあかんけど、雪はイイネ。



奈良では一番茶は五月ぐらいになるのかな?
まだ今は、静かに眠っているようです。



そして、一本杉。
ここも有名な撮影地なんだろうな。
僕は初めて連れてきてもらいました。



雪が積もった茶畑とのコラボがなんとも良い感じ。



多くのカメラマンに愛され続けている景色、
定番と言われる撮影地には、やはり何かしら訴えてくるようなものがある気がするが、
僕がそれをきちんと理解して絵にするまでには、もっと里のことを知らねばならないだろう。



ratoさん、ありがとうございました。
そしてshuさん、55さん、お付き合いいただけて楽しかったです。

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寒風、高見山

2017-03-09 08:00:00 | 

2月8日は、以前から一度一緒に山で撮影しましょうかと話していたwakoさんと高見山へ。
そしてwakoさんとの交友の関連で斎藤先生(プロカメラマンです)も参加され、
すっかり山男と化しているお馴染みのratoさん、そしてaviさんとそのご主人、
6人でえっちらほっちらと、夜明けの太陽を願いつつ真っ暗な山道を登りました。

(ようやくここまで写真の整理が…。)
(みんなの中ではもう遠い思い出になってしまっているだろうな、笑)

たどり着いた山頂は、風が吹き(高見山名物の暴風に比べるとそよ風みたいなもんだったが)、
太陽は雲の中に隠れて、光無き影無き白い世界、そう、WB太陽光で写真に撮ると夜明け前は青く写る。
僕はよく、白いサンゴに囲まれて深い海の底にいるみたいだって思ったりする。





木と雪と氷だけの世界になぜこんなに惹かれるのか。





風の強いところに芽生えてしまった運命を背負って戦いながら生きる木たちは、本当に逞しく見える。









そんな中でもめげずに生きている、
この樹に惹かれていたのは、僕だけではなかったようです。







ratoさんとaviさんご夫婦は先に下山されました。
僕たちはもう少し青空を待ちつつ撮影を続けることにしました。
僕の勘では一瞬の青空が広がるって思ったんだけど、結局はそこまでは待てませんでした。
昼ごろ山頂にいた人たちは、少し青空に恵まれていたようです。

見晴らしの良い場所まで歩いてみました。
ガスが流れて見晴らしはほとんど効かなかったけれど、不思議な霧氷が出来上がっていました。



なんだろう?、霧氷の事をエビの尻尾とかと言ったりするけど、
これはサクサクのてんぷらの衣みたいだ。





迷彩服のような幹は、リョウブかな。



さすがにあまり歩き回らずに撮影していると、体が冷えてきます。







10時過ぎには下山して、道の駅宇陀路大宇陀にて買い物をして帰りました。
 

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第28回フォトクラブ大峰写真展

2017-03-08 08:55:58 | 雑記

追記、おかげさま予定通り、盛況のうちに開催されております。
これから僕も会場に向かいます。
本日と明日は会場におりますので、
来ていただける方がおられましたならば、ぜひお声をかけて下さい。 



第28回フォトクラブ大峰の写真展が、今年も三月三日から九日まで(日曜は休みです)、
オリンパスギャラリー大阪にて行なわれます。


 

 土屋忠博氏撮影、舟ノ川渓谷より。


 

【オリンパスギャラリー大阪】3月3日~3月9日 第28回フォトクラブ大峰 写真展

第28回フォトクラブ大峰 写真展
「渓峰静謐IV」(けいほうせいひつ)-世界遺産 大峰・台高の四季-

期間:2017年3月3日(金)~3月9日(木)
午前10:00~午後6:00 最終日 午後3:00まで 日曜・祝日休館
会場:オリンパスギャラリー大阪
入場無料

写真展案内
 暦の上に春は立ちながらも、寒い日が続いておりますが、
皆様方におかれましては、益々ご健勝の事とお慶び申し上げます。
 また平素はフォトクラブ大峰の活動に格別のご理解とご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 当クラブは、昭和63年11月1日の創設以来、27年間 紀伊半島の大峰・台高山脈を中心に、
その自然風景を対象として写真撮影活動を行うプロ、アマ混成の写真家集団です。
自然を愛するメンバー各人が自由にそれぞれのテーマに沿って真摯に被写体に向きあい撮影した作品を
今年も大全紙30数点皆様にお届け致します。

何卒ご高覧、ご支援賜ります様宜しくお願い申し上げます。

出展作品数:カラー大全紙 約30点

オリンパスギャラリー大阪
〒550-0011 大阪市西区阿波座1丁目6番地1号 MID西本町ビル
TEL 06-6535-7911 FAX 06-6535-7274

※ 僕は8日(水)と9日(木)、会場にいる予定にしておりますので、
お時間がございましたら、ぜひとも会いにいらしてください。 



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