神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

大龍神社

2008年05月20日 | 兵庫県

兵庫県三田市上相野

三田市は、我が家から比較的近いにも関わらず、あまり行くことがない。
山里の雰囲気や農村地帯の風景に出会えないわけでもないのだが、やはりかつての10年連続人口増加率日本一、という記録が頭に残っていて、イメージとしては阪神間のベッドタウンなのである。
実際、朝から三田方面に向かってみると、いつもそれなりの渋滞に巻き込まれるし、ニュータウンを縦に貫く4車線道路を走ってみれば、山を削って出来た町の大きさに驚かされるし、とてものんびりと鄙びた神社を巡るという気分ではないのである。
しかし、三田市のお隣の篠山市では、約70の神社に参拝している。対して三田市は2社。70対2・・・・・・あまりに差が大き過ぎはしないか?
いや、別にどれだけ差があろうが何の問題も支障も無いのだけれど、近いのに碌に訪れもせず、イメージだけで敬遠しているのが申し訳ないような気分になってきた。
というわけで、地図で色々と判断して訪れてみた神社の一つが、この大龍神社である。



電車が近くを走っているし、家も車もそれなりに多いが、三田市では比較的のどかな地域。
幹線道路から外れて狭い道を進むと神社前。地図で目星をつけた通り、参道のある神社で、なかなか良い雰囲気である。


参道の先には、長床と呼ばれる舞台のような拝殿のような建物があって、境内へはその下をくぐって入るようになっている。三田市から猪名川町にかけては、こういった構造の神社が多く見られる。
出口には何故か丸太が渡してあって、身を屈めないと通れない。頭を下げさせるためなのだろうか。


上り口から境内が見えた瞬間、その深い緑に驚いた。


決して大木と呼べるほどの木は無いのだけれど、濃密な緑の壁が左右に広がっている。


神社の向かいには線路が通っているし、辺りは明るい田畑が広がっていた。時おり踏切の音や電車の音も聞こえてくる。だが、鳥居をくぐった時点で雰囲気が変わり、更に長床をくぐって空気までもが変わったかのようだ。


本殿は、やや狭い空間ではあるが、緑に囲まれた場所にひっそりと佇む。


本殿右手側にある境内社。


こちらは本殿左手側。どちらも濃い緑に包まれた空間。


やや雑然とはしているけれど、深い緑の森には心安らぐ。


三田市に少し謝罪しつつ、満ち足りた思いで帰路へ。


2万5千分1地形図 藍本
撮影日時 080511 8時~8時50分
最後の2枚のみ、080316 11時20分頃

駐車場 参道横の広場に駐車可
地図


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うむむ (era)
2008-05-20 21:00:36
南紀ですか!いってらっしゃい。こっちは昨日まで
懲罰的休日出勤と言われていたんですが今日特赦
で休めるんですよ・・・何も予定たててないです。
ちなみに写真の七割が休日出勤の予定でした。

岡田小秦命神社は由来ありますね。式内社語朱印
ハンターの自分が、いつか調査してきまする。
茨城の鴨大神御子神主神社という式内社は鳥居が
なくて、きっちり由来ありましたよ。
その代わりに縄でつくった「生鳥居」という代物
がありました。

祭神の名前は知らない人が多いですよね。でも、
風の神様とか目に効く神様とか護神徳で知ってる
ケースありますね。
神奈川の有鹿神社の氏子さんが、ここの神様は
寒川〔相模一宮〕の神様よりエライんだよって
教えてくれました。これは単純な郷土愛だけでは
なくて、昔は天照大御神を祀っていたことに関係
すると思います。
神社だけではなく神様も大事にして欲しいもんで
すよね。hiro1jzさんをはじめ記録を残すことは
大事ですよね。

ファンタジーですよね。伊勢神宮と違って無人で
あの雰囲気。素晴らしい世界でしたよ。
初詣は、それなりに参拝者多いみたいですね。
大江が丹後初体験でした。素敵ですよね。

70対2 爆笑させてもらいました。人口密度高い
のに素敵な神社ですね。五枚目の写真ナイス。
これで70対2の比率は変わっていくんでしょうね。
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Unknown (幽黙)
2008-05-21 09:04:50
三田市でもこれはまたマイナーな(笑)
同じように舞台(長床)の下をくぐる構造は
三田市の大音所の駒宇佐八幡もそうですね
愚生も三田はまだ数か所しか参拝していないので
もう少し調べて回ってみたいところです
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Unknown (uzi)
2008-05-22 06:26:19
ジオライトに変わり限度が300MBになったので、写真を大きめにしようかって思ったんですけど、私の場合、大きくするとアラが目立ちます!
少し大きめで行きます。

>eraさん

>その代わりに縄でつくった「生鳥居」という代物
>がありました。

生鳥居ですか! 初めて聞きました。これもメモしておきます。
(検索したら「生鳥居みゆき」が・・・)
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良さそうですね (era)
2008-05-22 23:31:07
uziさん。自分は鳥居みゆきさんのネタを運良く
聞いたことないんで「生鳥居みゆき」いい感じ。

ちなみに「いきとりい」と読みます。なんでも平安
後期に鬼女の首を鳥居に晒したら、鳥居が穢れて
それ以降は鳥居が建たなくなって、木と木の間に
注連縄をして鳥居の代用にあてています。これを
いきとりいと呼んでいるんですよぉ。
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遅くなりました (hiro1jz)
2008-05-23 04:58:09
昨夜、南紀から帰ってまいりました。レスが遅くなって申し訳ありません。

>eraさん
私も生鳥居って初めて聞きました。
見た目的には道切りとかに近い感じなんでしょうかね?
岡田小秦命神社の調査、期待しております。

やっぱり神様の名前を知らないケースは多いんですか。
まあ普通に考えて憶えにくいですし、護神徳で憶える方が親しみやすいですもんね。
篠山の熊鞍神社という式内社では、毎日お参りされている方と話す機会がありましたが、
式内社という言葉をご存知ありませんでした。
純粋で素朴な信仰心の前では、そういった言葉や格式も無意味なのかも知れません。

現在の正確なスコアは、72対8です(笑


>幽黙さん
駒宇佐八幡は谷間にあって参道が長いという私好みの神社ですので、過去二回行きました。
イマイチいい写真が撮れないなぁ・・・などと悩んでいるうちに、
「あ、久延毘古独言にアップされた!」
となったのが、私がブログ開設して間もない2月のことでございます(笑
三田では、大川瀬の住吉神社の社殿が見事ですが行かれましたか?
今現在、本殿修復工事中ですが・・・。

今後も紹介する神社が「被る」と思いますが、ご容赦ください。


>uziさん
uziさんの写真はきっちり手堅く撮られている印象ですので、
大きくしてアラが出るとは思えませんが・・・。
でも、少しでも大きくなるのは楽しみです。
因みに、私がホームページでなくブログにした理由は、その容量のせいなんです。
ブログは文章無制限、画像は3ギガまで無料です。
今までにこのブログで使った画像は160メガくらいです。
まだまだいけそうです。というより、先にネタ切れしそうです(笑
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Unknown (uzi)
2008-05-23 12:55:41
>hiro1jzさん
ISO感度よし! 絞り良し! カメラの角度良し! よけいなもの(ちり箱、ゴミetc.)無し! シャッターを切った後は、白とびチェック、明暗チェックなんてリスト作らなければ駄目なようです。帰って、パソコンの画面で見てガックリが多いんです。

>ブログは文章無制限、画像は3ギガまで無料です。

そうなんですか!
知りませんでした。
というか、ブログって私の脳細胞がついていけなくて、今まで敬遠していたんですよ。hiro1jzさんのお写真を拝見出来ないので、今はそんなこと言ってられませんが。
そういう意味でも「掲載神社一覧」の頁はありがたいです。

50メガまで無料だったんで、今までけちってけちって、圧縮率を最大にしてアップしてました。300メガになり、程度の悪いのから少しづつ写真を差し替えております。


>eraさん
「いきとりい」ですか。「なまとりい」と読んでました。
(^_^;)
以下の文章もメモさせて頂きました。
(なんとか「鳥居色々」にアップしたい~。)
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Unknown (幽黙)
2008-05-23 22:58:07
>今後も紹介する神社が「被る」と思いますが、ご容赦ください。

とんでもないとんでもない
どんどん被らせて行ってください
素晴らしい画像をもっともっと
見させてください
逆に愚生も被ることがあると思います
それこそご容赦ください(_ _)

>大川瀬の住吉神社
調べてみます

三田はまだ有名筋しか廻っていないもので…
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名前 (エンド)
2017-02-28 18:19:45
ブログ見させて頂きました。
とても頭に入りやすく、写真も印象的で綺麗でした。
私はすぐそこの高校を卒業しました。
三年間、通学路で横を通っていました。秋からお参りしてるのですが、とても落ち着きます。

お参りで通ってたら両サイドの祠が気になりまして。名前を見てもほぼ消えてて解りません。
・祠の名前と何の神様が祀っているかご存知であれば、よろしければ教え下さい。
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初めまして (hiro1jz)
2017-03-01 09:41:47
>エンドさん
コメントありがとうございます。
私の知人も、数年前までそこの高校に通ってました。
知人は電車通学でしたが、エンドさんは地元の方なのですね。
通学路にこんないい神社があったとは羨ましいです。

さて、ご質問の件ですが、このブログのほかの記事も見てもらえれば判るように、
祭神とか由緒などには殆ど触れていません。
私が無知無学なので、下手に触れると恥をかきかねないので避けております(笑
いちおう、他の方のブログhttp://ameblo.jp/maminoheart/entry-11432701657.html
を見て頂いた方がいいかと思いますが、
こちらを見ても、全てが載っているわけではないような?
お役に立てず、すみません。
あと、どうでもいいかもですが、
http://blog.goo.ne.jp/hiro1jz/e/efa0e7504775b54590778b9580bd96e4
に、私の再訪記事がありますので、
よろしければ見ていってください。

では、また是非おいでください。
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