京都府綴喜郡井手町多賀
地図を見る限り、井手町には神社が二つしかない。
いくら町域が狭いとはいえ、これは極めて少ない数字だ。が、どちらもそれなりの規模があって、二つしかないと言うより二つに集約されているといった感がある。
その二つのうちの一つがこの高神社で、かねてより気になっていた。
参道が長そう、というのが理由の一つ。もう一つは、幼い頃に住んでいた場所から直線距離にして4kmの場所にある、ということだ。
今、地図を見て当時の行動範囲を辿れば、その狭さに驚いてしまうくらいだから、4kmとはいえ高神社は無縁の地であった。しかし、そうではあっても何かしらの郷愁を覚える地域である。
参道は期待を裏切らず、そして社殿や境内は、私が住んでいた町の神社と似通った面差しで迎えてくれた。
かつて遠くに眺めていた山の麓、神社の社叢は、シイの木だろうか、花が盛りで、山全体を薄い黄色に染め上げていた。
一の鳥居の前に佇んで、その深い奥行きが創り上げる陰影に見入る。
日差しに白く浮かび上がる二の鳥居。深い常緑樹の間隙を縫って光を浴びたモミジの新緑が輝く。
似たような写真ばかりで恐縮だけれど、とにかくこの付近は心奪われる風景だった。
勾配は緩やか、日差しも柔らかく、ずっと続いてほしいと思う参道だ。
最後は勾配が急になって、高みにある眩しい境内を仰ぎ見る。
拝殿は、この辺りの地域に多いタイプのものだ。
本殿は角度的に撮影困難で、木々も邪魔しているのでまともに撮れず。朱塗りの桧皮葺で美しいのだが・・・。
社務所前から境内を見る。瓦葺の建屋が多いのは、この地域の特徴でもある。
帰りも、じっくり時間をかけて参道を下った。
2万5千分1地形図 田辺
撮影日時 080508 13時過ぎ~13時40分
駐車場 神社前に駐車スペースあり
地図
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ですね。南山城は意外と緑が濃くない印象がある
んですが、ここは別ですね。
特に参道は素晴らしいですね。ますます行きたく
なりました。感謝です。
地図には、そんな特性あるんですね。知らなかった
ですよ。へぇへぇ。
鳥居のない神社って、たまにありますよね。自分は
二社ありましたね。どちらも鳥居がない由緒があ
りましたよ。ここも何か由来ありかもしれません
ね。そんな話調べてみたいです。
う~ん自分が知る範囲では社命を戻した場合は旧
神様も復旧しますね。ダブル主宰神みたいになり
ます。
やはり名の通った神様は好かれますね。でも旧神様
も大事にされますよ・・・式内社の場合ですけどね
。それと由緒不明の摂社の神様とかは消えるケース
もあります。
あとは関東限定ですが被差別の神様は隠されます
よ。一度無残な姿をみたことあります。
大江の元伊勢は小雨&小雪のなかで参拝しました。
冗談抜きにファンタジーでしたね。
自分の調べでは元伊勢ではないって断定してます
が、参拝したときは、そんな考え消えましたよ。
なかなか希望通りには行かないもんです。とくに
天気は神様のモノですからね。頑張って通ってく
ださいましぃ。
お!越前行きますか。自分は来年行こうと思いま
すよ。夏に行ってもよかったんですが、道路が込
むの想像つきますからねぇ。
三重は伊賀と多度あたりの式内社に参拝予定です。
山の谷間に位置していると
ちょっと気になりますよね
奥行きの深さをしっかりと感じ取れて
嬉しいことです
於久雲について
自分なりに遊んでみた記事を
愚生ブログにアップした途端に
コメントいただいて恐縮でした(_ _)
南山城は、暖地性の常緑樹が多い印象です。いわゆる照葉樹というやつですね。
これが多いと名の通り、光の照り返しが強いので写真にしにくいです。
全体的に境内は明るめなので、緑が濃くないイメージがありますが、
神社周りは緑濃いところが多いようです。
鳥居の無い神社は私も幾つか見ました。
岡田小秦命神社の場合は鳥居が無いだけでなく、
氏子は家に門構えを持たないそうですが、理由は知りません。
やっぱり古い神様も復帰されるんですね。
勧請、合祀、分祀などで、消えていった神様もあるでしょうし、
小さな山里の神社などですと、そういった記録も残っていないところも多いでしょうね。
神社によっては、ご親切にも全摂末社に至るまで祭神名が書かれた札が貼ってあったりしますが、
一般的に、地元の方はどの程度把握されているのか気になったりします。
少なくとも都会の人間は、自分が住む地域の神社の祭神を知らない人が多いと思います。
小雨と小雪! さぞかし美しいでしょうね。
私はあそこに初詣に行ったことがあるんですよ。
年が明けた直後、深夜の2時頃でした。
地元の人がたくさん来られていましたが、夜の参道と境内も、やはりファンタジーでした。
そういえば福井方面は海水浴客で混むんだった・・・。
とにかく行きたい場所が多くて困ってますが、
とりあえず、今夜から南紀に行ってきます。
>幽黙さん
鳥居があって参道があって、その奥に社殿、両側は鬱蒼とした杜、
というのが私の好みでして、典型的なようで、なかなか理想的な場所が無いんもんです。
於久雲の記事は、本当にワクワクしながら読みました。
ああいった知的遊戯は、深い洞察力と広範な知識が無いと出来ないものです。
このブログは、たぶんずっとこのスタイルで行きます。
というか、この形で無いと出来ないだけなんですが、
誰かの印象に残るような写真が載せられたら、こんな嬉しいことは無いです。
櫛石窓神社拝殿前の大木、私も気になっているんですが、
たぶん椋とは違うと思います。常緑でしたので・・・。
以前にこのコメント欄を使って皆さんにも言ったことがあるのですが、
コメントのタイトルは無しでいいですよ。
これはまあ、私自身がタイトルを考えるのが苦手というだけなのですが・・・お許しください。