平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

お天気に翻弄された今期最後の観察会

2012-11-14 | 野草の観察

前日の強風雷雨がウソのような空模様
ラッキーと早々に出かけようと、車に乗り始めると空は暗くなり雨まで降り出す始末
平尾台の気象博士?の予報では午前中は雨が降ると言うので急遽、行く先変更山麓の
里山へ、里山では風もなく温かな観察日和

前回山上で確認したタンキリマメ

  
タンキリマメ                    トキリマメ

タンキリマメ(痰切豆)
学名: Rhynchosia volubilis)
科目:マメ科タンキリマメ属のつる性多年草

豆果は密に付き、長さ12~13mmで、表面に短毛があり、赤く熟す。
中には2つの光沢のある種子が入っている。種子を食べると痰を止めると
言う言い伝えが名前の由来のようです。


トキリマメ(吐切豆)
科名:マメ科タンキリマメ属
[学名] Rhynchosia acuminatifolia
果実は長さ約2cmの扁平な楕円形の豆果で、赤褐色に熟します。
熟すと裂開して、中に黒いて光沢のある種子が2個入っています。

2種類を一緒に観察出来ました。
タンキリマメは小さくて丸っこい葉をしているのに
トキリマメは大きな葉が印象的でした。


  
ヒヨドリジョウゴ          マルバノヤマホロシ

ヒヨドリジョウゴ
科名:ナス科/属名:ナス属
和名:鵯上戸/漢名:白英(はくえい)/学名:Solanum lyratum

古書「和漢三才図会(わかんさんさいずえ・1713)」では、
ヒヨドリジョウゴの漢名に白英(はくえい)を当て、名前の由来に、
その実が赤く熟すとき、鵯(ひよどり)が好んで食べるので、鵯(ひよどり)上戸
(じょうご)と名づけたという記述があります。
果実は、液果(えきか)で約1センチくらい球形で赤く熟します。

マルバノホロシ(円葉白英)
[学名] Solanum maximowiczii Koidz.
ナス科  Solanaceae  ナス属
果実は液果で直径約8㎜の球形、赤く熟す。種子は形がややいびつ、
長さ約2.5㎜、扁平、淡褐色、周囲に翼がある。

午後からは時折明るい日差し
赤い実が、日に映えて透けて見えてます。



  
アキノウナギツカミ

アキノウナギツカミ(秋の鰻掴)
学名:Persicaria sagittata var. sibirica
科名:タデ科イヌタデ属
花は、白く小さくのですが、種は赤く日に輝いていて
当日みなさんへお見せできなかったのが
残念でした。


  
ツルウメモドキ                  ヤブムラサキ
ツルウメモドキ(蔓梅擬)
学名:Celastrus orbiculatus)
科目:ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉つる性木本。
果実は果で、秋から冬に黄色に熟すと3裂し、赤い仮種皮に包まれた種子が見える。
赤い仮種皮はニシキギ科の特徴で、冬の落葉樹の梢を彩る。
雌雄異株で落葉性の蔓植物で、日本各地に自生していて昔から親しまれています。
つるは無毛で他の木に絡んでよく伸び、周りの木が葉を落とした時期に、
冬につける真っ赤な実と黄色い仮種皮のコントラストの美しさが愛されています。


ヤブムラサキ
科目:クマツヅラ科  学名:Callicarpa mollis
葉は対生(たいせい)。基部は円形,先端は細長く尖る。縁には鋸歯(きょし)が並ぶ。
表面には微細な開出毛(かいしゅつもう)が密生,裏面には星状毛(せいじょうもう)が
密生し,ビロード状の手触り。葉柄(ようへい)は赤味を帯び,やはり星状毛が多い。
鮮やかな紫色の美しい果実をつける。果実の下部は軟毛(なんもう)が
密生した萼片(がくへん)に包まれている。


  
フユイチゴ                           アカバナ


フユイチゴ(冬苺)別名は「カンイチゴ」
学名:Rubus buergeri)
科目:バラ科キイチゴ属の常緑匍匐性の小低木です。
晩秋から一ヶ月かけて赤い果実がなり、11月から1月のころに熟す
食用となる木苺の形で美味しい。木苺としては多くの木苺類は夏に熟すが、
冬に熟することが和名の由来の様です。


アカバナ(赤花)
学名:Epilobium pyrricholophum
科目* アカバナ科アカバナ属
アカバナという名前は花の色からではなく、
秋に葉が赤く染まることからと
言われているます。





 
イロハモミジ
イロハモミジ(いろは紅葉)
学名: Acer palmatum)
科目:カエデ科カエデ属の落葉高木
イロハカエデ(いろは楓)などとも呼ばれる。
日本では最もよく見られるカエデ属の種で、紅葉の代表種。
本種より作られた園芸種も多い。


   
クルマバナ                        ミコシグサ

クルマバナ(車花)
学名:Clinopodium chinense subsp. grandiflorum var. urticifolium
科目:シソ科トウバナ属
花期:8~9月
草刈り後に開花し美しい姿を見せてくれた様です。


ミコシグサ(御輿草)「サゲンノショウコの別称」
科目:フウロソウ科の多年草、
学名: Geranium thunbergii
秋に種子を飛散させた後で果柄を立てた様が神輿のように見える事から、
ミコシグサと呼ばれる。


  
ヤブミョウガ                     アメリカイヌホウズキ


アメリカイヌホウズキ「ナス科」1年草
北アメリカ原産外来種。
葉はやや幅が狭い。葉の下部の縁に
あらい鋸歯があるものが多い。花は2~4個が枝先につき、
直径8mmほどの淡紫色~白色。刈られても次から
目を出し開花する旺盛な繁殖力に
呆れながらも花のないこの季節賢明な姿が
可愛らしく見えます。




ノコンギクのシロバナかとも
もしかして
カワラノギク「キク科」
ハマコンギク??
茎は短毛を有し、上部で分枝する。葉は多く、上部、中部のものは線形、
全縁で上部に行くほど小さくなり、下部のものや根出葉は
花時には枯れる。茎頂に円錐状につく頭花(小さい花小花:しょうか)が
集まってできるは径3.5-4cm。種子は赤褐色の冠毛を有す。

??と楽しい空想をしています。

撮影:河田






キチジョウソウ(吉祥草)
学名:Reineckea carnea)科目:ユリ科スズラン亜科の常緑多年草。

日本国内では関東から九州、また中国の林内に自生し、
栽培されることもある。地下茎が長くのびて広がり、
細長い葉が根元から出る。花は秋に咲く。
穂状花序で茎は紫色、花は白い花被が基部で合生し筒状と
なっている。花序の上部の花は雄花です。
一方 花序の下部には、
長く伸びた紅紫色のめしべが見られます。
  こちらは、両性花です。

撮影:釘宮






ショウジョウソウ「トウダイグサ科」
(猩々草)
学名:Euphorbia heterophylla var. cyathophora
別名:クサショウジョウ(草猩々)、アニュアル・ポインセチア
分類名:トウダイグサ科ユーフォルビア属
原産地:北アメリカ南部、ブラジル

撮影:桃坂



終わりに
皆さんの体調不良、ご家族のご不幸など多々の災いを乗り越えて、
今年の観察会中では怪我人、病人を出すことなく無事終わりました。
野草の観察でも、今まで知られてなかった花の発見、場所の発見、
また観察地の保護、観察の仕方の工夫と目標を立ててやってきました。
成果も充分だったと思います。
来季も皆さんから頂いた寄付で、ほんの少し気持ち整備を、
皆様の協力のもと出来る事からしていきたいと思っています。
一年一年、野の花に出会える希望、仲間との出会い、
また今、以上の体力維持を目指して頑張っていきたいと思っています。
ご協力ありがとうございました。

尚、素人の植物好きですので
間違いなど多々あるとおもいます。お気づきの事が
ありましたら連絡のほどお願いいたします。

来期は3月(第4金曜日)より
開催の予定です。






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