平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

野草勉強会~後期のはじまりです。

2012-08-08 | 野草の観察

7月一回お休み後の例会後期のはじまりです。
草原は草丈が伸び先頭を行く人は姿が見えないほどです。


曇り、午後より雨の予報ですがジットリと汗のにじむお天気
朝のうちに見ておきたい花がある。午後に開花して曇りには朝方まで開いている花??





コカモメヅル 「小鴎蔓」 ガガイモ科

花序は蔓や葉の大きさに比べて大きく、腋の葉を越えて長く伸びる。
花は暗紫色で5裂した花冠裂片の上面に目立たない微毛がある。
黄色のずい柱を取り巻いて直立した副花冠は花冠より濃い黒紫色。

草刈りに会いもう絶滅かと思っているといつのまにか
姿を現してくれます。ヨシヨシとがんばってネと呟きが出そうです。


   
カワラナデシコ      アキカラマツ

カワラナデシコ 「 河原撫子」  ナデシコ科 
淡い紅色や白い可憐な花を咲かせる。
花びら(花弁)は5枚で、先が細かく裂ける。
雄しべは10本、雌しべの花柱は2本である。
名の由来は、「撫(な)でるようにかわいい花」ということのようです。


撮影:河田



勉強会のメインである小さなかわいい鈴

ノヒメユリ 「野姫百合」  科名 ユリ 【北九州公園指定植物】

花径3、4センチの赤橙色をした花を数輪ずつ段々につける。
花は下向きにつく。花被片は6枚で、強く反り返る。
小鬼百合(コオニユリ)に似るが、斑点はない。
日本に自生するユリ属の中で花はもっとも小さい。


  
キキョウ     エビヅル

キキョウ 「 桔梗」  科名 キキョウ
【絶滅危惧Ⅱ類】

秋の七草の1つだが、むしろ真夏が盛りである。
花は先が5つに裂けた鐘形である。咲き始めは、
花粉のついた雄しべは雌しべの花柱にくっついている。
花柱に花粉をつけ終わると雄しべはしなびる。
花柱の花粉が昆虫に持ち去られると、先が5つに裂けて柱頭が現れる。
英名は蕾の膨らんだ姿から連想してバルーンフラワー。


エビヅル 「蝦蔓」ブドウ科ブドウ属
つる性の落葉木本である。雌雄異株。
つる性の木本で他の木本などに巻きひげによって上昇する。
巻きひげは茎に対して葉と対生するが、3節目ごとに消失していく。葉には葉柄があり
、形は扁卵形で長さ5-8cm、3-5浅~深裂し、葉裏にはクモ毛がある

ヤマブドの古名が「えびかずら」。海老の柄の付いた目が、
ヤマブドウや本種の実と似ているからかしら?


撮影:釘宮



本日もう一人のメイン
お金持ちさんの登場です。






ヒナノキンチャク「雛の巾着」 ヒメハギ科
絶滅危惧1A類
長さ約2mmの淡紫色の花がやや片側に偏って多数付き
総状花序を作る。




下見の際少し変わった花が咲いてると
言うので見てきました。


な~んだカセンソウではと、思われるでしょうが

  

葉や茎が違ってるのす「ホソバオグルマ」に似てるのですが
どの辞書を見ても水辺、河原に咲くとなっています。

草原の岩場に咲いてるのです。
同定をお願いしなければと思っています。




これもまた草原に咲いていました。




ミソハギ 「禊萩」 ミソハギ科の多年草。
ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、
または溝に生えることから溝萩によるといわれています。


  
オトギリソウ       ヒキヨモギ


オトギリソウ 「 弟切草」  科名 オトギリソウ
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、
黄色い5弁花をつける。花は一日花である。
花径は15ミリから20ミリくらいである。
萼は5つに裂け、萼片は細長い楕円形をしている。
花びらや萼片には黒い点や黒い線があり、
雄しべはたくさんあって、つけ根のほうでくっついて3つの束になる。
雌しべは1つで、花柱は3つに裂ける。
茎には毛はなく緑色で、円柱形をしている。


ヒキヨモギ ゴマノハグサ科
低山地の草原に生えるゴマノハグサ科の半寄生の一年草
貧弱な根から直立する茎は,高さ30~70cm。葉は下部で対生,
上部で互生し,卵形で,広線形の裂片に深く裂け,
全体に短い毛がある。
8~9月,上部の葉のわきに,鮮黄色で上唇下側が
赤褐色の目だつ唇形花冠をもつ花をつける。
花は筒状で,10本の縦条のある萼に包まれ,上唇は左右に扁平な筒状で,先がとがる。




     
ヌスビトハギ    ヒメノハギ

ヌスビトハギ 「 盗人萩」  科名 マメ
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)で、
和名の由来は莢の形から見立てたものです。
半月形で2つにくびれた莢の形を盗人の忍び足の形にたとえたもののようです。
密生する鍵状の毛は衣服などにつきやすい。


撮影:桃坂



またまた初見の花があると言うので
帰りに寄ってみました。



普通では見逃してしまう歩道わき



ワタリミヤコグサというセイヨウミヤコグサの一種と
思って写真を見ると違うようなのです。

    


セイヨウミヤコグサは、
茎は根元で枝分かれして地表を這っている。斜め上に立ち上がり、
草丈15~35cmになる。ミヤコグサ(都草)は茎や葉、萼は無毛であるのに、
対してセイヨウミヤコグサ(西洋都草)には毛がある。

毛が無いのです。

多くは茎の先端にある小葉の頂小葉を有する奇数羽状複葉で、
5枚の卵を逆さに倒したような楕円形をした小葉がある。
内2枚は托葉になっているので3出複葉に見える。

葉も長卵形です。

葉は白っぽい緑で、かすかに粉を吹いたように見え、
やや厚みがある。長さ6~13mmで幅は3~8mmくらい。

丁度雨が降ってきましたので白い点になっていますが
白っぽくないのです。

ニシキミヤコグサという在来種があるそうなので
もう少し調べてみます。





岩になりそうに暑い一日でしたが
小さな可愛い花たちの誘われ山麓から山頂まで歩きました。

少人数で野草好き、この季節は何時も夏季休暇なので
初めての所を歩くような新鮮さを感じました。

暑い中、熱中症も怪我もなく無事も終わりました
お疲れさまでした。


次回は、8月24日(金曜日)
9:30分自然の郷を出発します。

暑さ対策を充分においで下さい。

コメント
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