a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

最近買ったもの:簡易製本機

2006年11月04日 | 研究生活
 自分の性格を考えると、けっこういろいろなものに「こだわってしまう」傾向があるように感じられることがある。研究を進めてくると、本だけでなく文具にもこだわりが生まれてきてしまい、時々は使う道具にいらいらしてしまうことも(苦笑)。

 ところで、水田洋には、下のような

知の周辺 (1979年)

講談社

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 『知の周辺』という著作があるのだが、そこでは物書きに使う様々な道具、万年筆やノート、原稿の類が、その紙質やペン先の柔らかさに至るまで事細かに論じられている。氏のこだわりを知ることが出来て、非常に面白い著作である。ただし、年代が古いものであるため、現在からするとあまり役に立たないことが多いが。

 文具については、私も少しはこだわりがある故に、周囲の人たちと情報交換をしたいと考えているのだが、なかなかそうした機会に恵まれないでいる。で、こうした場を利用しようと思ったわけだが、最近購入してその便利さを強く感じたのが、下の簡易製本機。

とじ太くん 卓上製本機とじ太くん 3000型 3000

JIC

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 コピーを膨大にとるため、その整理には非常に便利な品物。なおかつ、この製本機はその価格が8400円という値段。自分が大学院に入った頃には数万円したはずのものが、こんな安価で手に入るとは……。

 歳をとったことを痛感

 大学院時代には、大学の生協に同様のものがおいてあった為、あまり必要性を感じていなかったのだが、現在の身分では出身の大学院に足を運ぶのもそれなりの労力が必要なため、思い切って購入。
 最近は、「本を買うのも高価だし、図書館でコピーをとっても整理に困る」と思案しては、文献収集を怠っていたのだが、これでどうにかなりそうな気がしてきた。

 ところで、これとは別に、最近、水田洋の論考にいくつか目を通したのだが(アンリ・ルフェーブルとの対談、スミス論など)、その問題意識の近さを再発見した気がしたする。水田は、当時にしてすでに国際的に活躍しており、いくつかの著作の執筆をイギリスの編集者・研究者から勧められるほどだったとか。
 この点は後の機会に話したいと思うが……。

 それから、どうでもよいことだが、この「とじ太くん」、日本製ではなく欧米で考えられた品物のようで、「とじ太くん」はあくまで日本販売の商品名のよう。あちらでは、製本といったら、大学のコピーセンターにおいてある巨大なパンチングの機械で穴をあけ、そこにカールされたプラスチックの止め具を、これまた大きな機械でつけるもの、と考えていたので、少し意外。


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