a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

靴の文化

2011年01月25日 | etc.
靴の文化について、あるエピソードを。 先日、仏人の友人と街中を歩いていて、彼女がある疑問を口にした。それは、「なぜ日本の女性は靴底のラベルをつけたままにしているのか?」という疑問である。 街中を歩いている女性のハイヒールを後ろから見ると、靴の底が見えるようになっている(土踏まずのあたり)。そして、店に置いてあるとき、あるいは買ったばかりの靴には、土踏まずのあたりに、ラベルやシール、値札などが貼 . . . 本文を読む

social概念について

2011年01月22日 | 理論
 今論文を書いているのだけれど、なかなか進まないので、この場で少しアイデアの整理を。  主題とは少々別なのだが、今考えているのはsocial概念がいかに生まれたかということ。  百科全書で、ディドロとダランベールは、socialという形容詞について、「最近新しく導入された言葉」と説明している。つまり、それまでのsocial概念は、集団や団体という意味でのsocieteに属するものをあらわす言葉 . . . 本文を読む

『エンジェルス・イン・アメリカ』

2011年01月22日 | 映画
エンジェルス・イン・アメリカワーナー・ホーム・ビデオこのアイテムの詳細を見る  『エンジェルス・イン・アメリカ』を見た。全6話のミニ・シリーズとしてケーブルテレビで放映されたTVドラマ。内容は、80年代のNYを舞台にした、AIDSに感染した同性愛者とその家族が抱える問題や葛藤、絶望や希望を描き出すドラマ。おそらく、日本ではあまり注目されなかったと思うのだが、主演は、アル・パチーノ、エマ・トンプソ . . . 本文を読む

「ゆがんだ西欧化」? というほどの話でもないが

2011年01月12日 | 社会問題
仰々しいタイトルをつけてしまったが、いつものように、たいした話ではない(笑)。 季節外れだがクリスマスをめぐるある話について。 昨年末のクリスマスは、私は、例年のごとく何にもしなかった(笑)。いや、親しい仏人の友人がいて、彼女のために何かしようかと考えていたが、彼女は今年は仏に一時帰国するとのことで、クリスマスは実家で過ごすことに。そもそも、以前にも話をしたが、私の家にはクリスマスに家族が集ま . . . 本文を読む

2010年の話:久しぶりの更新

2011年01月06日 | 研究生活
 先月ある研究会で久しぶりに会った方から、「ブログを見ている」と言われた。あるいは、他の先生からもメールで、私のblogを読んでいると言っていただいたりして、恐縮している。で、ちゃんとしたものを書かねば、と思ってしまい、さらに更新が遅れることに。  で、ここでは軽めの話を。  多くの人はもう忘れているかもしれないが、2010年はバンクーバ五輪の年だった。実は私もほとんど記憶になかったりするのだ . . . 本文を読む