a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

ホブズボーム『革命の時代』:続き

2017年01月29日 | 読書
 昨日の話の続きである。二日連続で更新とは珍しいが(笑) 市民革命と産業革命―二重革命の時代 (1968年)クリエーター情報なし岩波書店  昨日は、この本を文庫版として再刊すべきだと言ったが、その続き。著作の内容について。  私は歴史学の専門ではないが、最近19世紀に関する著作でmasterpiaceとされる(と、背表紙の宣伝文句[ある書評の抜粋]に載っていた)The Birth of th . . . 本文を読む

ホズボーム著『革命の時代』

2017年01月28日 | 読書
市民革命と産業革命―二重革命の時代 (1968年)クリエーター情報なし岩波書店  最近、このブログのエントリーは、映画の話かトランプの話なので、今日は別の話を。  最近私は19世紀以降の歴史の本を多く読んでいて、周囲から「社会学者」と思われているかどうか、非常に疑問である。まあ、社会学には歴史社会学という一分野があって、そこは歴史学と近いと思われがちだが、歴史社会学は、実は一次文献をあまり扱わ . . . 本文を読む

トランプ、官僚、大企業

2017年01月25日 | 社会問題
 トランプが大統領に就任した。  マスコミは、今後いろいろな問題が怒るだろうと予測しているが、私は、ワシントンのエリート官僚達や、大企業や大富豪達は、トランプと何とかやっていくだろうと予測している。無論それが、問題を起こさずに行くとは思わないが。  ただし、トラップが自分の政策を推し進めていくためには、それなりのシステムが必要であり、その担い手である官僚もまた不可欠な存在である。このブログで何 . . . 本文を読む

日本の未来の姿?:『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』を見る(DVD)

2017年01月21日 | 映画
 このブログ、最近はあまり更新していませんが、ここ数回のエントリーを見返してみると、トランプ関連のネタばかり。  ということで、たまには別の話題をということで、見たい映画について久しぶりに「感想」を。 マイ・ライフ、マイ・ファミリー [DVD]クリエーター情報なし20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン  いつものごとく、私の映画評はDVDで観たものなので、そのつもりで。東京 . . . 本文を読む

トランプ談義

2017年01月18日 | 社会問題
 これは、専門的な分析ではなく、私が正月に親戚としたアメリカのトランプ次期大統領についてした会話(談義)についてである。ということで、トランプの言説を分析して、そこから得られた知見ではなく、あくまで日常の正義談義なので、そのつもりで読んでいただきたい。  で、正月に親族で集まった際、叔父とトランプについて「談義」になった。この叔父は、かつて都市銀行に勤めていて、その後定年退職し、現在は年金生活者 . . . 本文を読む