a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

バリバールの娘:CODE46

2006年11月29日 | 映画
 どうでも良い話。  バリバールについてネットで検索していたら、ジャンヌ・バリバールがひっかかった。女優だから当然だけど。そう、エチエンヌ・バリバールの娘である(紹介はこちら)。女優であることは知っていたし、仏滞在中にテレビで一度か二度見たと思う。が、そのジャンヌ・バリバールが、以前見た映画、CODE46に出演していたことを知って驚く。全然気付かなかった(・〇・;)グェッ。ちなみに、yahoo! . . . 本文を読む

バリバール新刊:気になる本

2006年11月27日 | 読書
 あることが気になって、バリバールの著作の邦訳をアマゾンで調べていたところ、以下の本がもうすぐ刊行されることを知った。 ヨーロッパ、アメリカ、戦争 ヨーロッパの媒介について平凡社このアイテムの詳細を見る  訳者の大中氏は、アルチュセール著『再生産について:イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置』で、共訳者として一緒に仕事をさせていただいた仲である。かなり以前から、上の翻訳の話は聞いていたが、い . . . 本文を読む

電子辞書について一考:その3

2006年11月26日 | 研究生活
 電子辞書について、最近私が、敢えて使うのを避けている理由の話を続けたい。  さて、実際に問題なのは、この電子辞書の検索速度が速すぎることである。電子辞書を使い始めてかなり経つのだが、母語を操る彼女のほどではないにしても、私程度でも数秒で当該の単語を「見つけ出せてしまう」のだ(ちなみに、以前測った時は、電子辞書だと平均で1ワード5秒ほど、紙の辞書だと20~25秒ぐらい──と、どうでも良いことを測 . . . 本文を読む

電子辞書について一考:その2

2006年11月26日 | 研究生活
 電子辞書には、一長一短があるだろうと思う。とりわけ、その検索の速度には。以前新聞記事で、電子辞書の普及で高校生が英語の予習をしなくなったという旨の記事を読んだことがある。それによると、授業で単語の意味を質問されて、その場で電子辞書で調べてしまえば済むため、予習をしなくても答えられるからだとか。  マルクスの生産様式を出すまでもないが、道具等の手段(ここでは「生活手段」あるいは「勉強手段」と呼ぶべ . . . 本文を読む

電子辞書について一考

2006年11月26日 | 研究生活
 電子辞書に関して、日頃考えていたことについて話したいと思って、このエントリーを書いている。ちなみに、私が使っているのは、以下の古いモデル(と思われる)。 SHARP 電子辞書 PW-V8900 (21コンテンツ, 英語モデル, 音声対応, コンテンツカード対応)シャープこのアイテムの詳細を見る  私が現在使っているのは、これよりかなり前のモデルで、音声対応がないもの。処理・検索速度、それから . . . 本文を読む

コピー

2006年11月25日 | 研究生活
 今日は、非常勤をさせていただいている大学の図書館で、ある本のコピーを取る。ブルデューのLa Distinction : Critique sociale du jugementである(原書)。全体が660ページほどの本。かなり疲れる(-.-;)。当初はちゃんとページがめくれていたが、最後の方は今日の寝不足もあり、同じページを何度もコピーしたり、前のページに戻ったりした。  まあ、ブルデューの翻 . . . 本文を読む

サルトル、ルカーチ、アルチュセール

2006年11月17日 | 読書
 今日は、これから読もうと思っている本の紹介。 Sartre, Luk?cs, Althusser: des marxistes en philosophie  この本、クベラキスという仏の若手(すでに中堅?)の哲学者の編集による論文集。ジェイムソンのサルトル論、ジジェクのルカーチ論、それからアルチュセールについてはマシュレの論稿が入っている。マシュレの論稿は、仏滞在時に発表で聞いたものだった . . . 本文を読む

幻の著作?:アルチュセールの『学校』?

2006年11月13日 | 読書
 意味深なタイトルを付けてしまいましたが、たいした内容ではないので、そのつもりで。  立命館大学で7月に開催されたアルチュセール・マラソンセッションに関連して、立命館大学の紀要で論文を執筆することに。内容は、ニート・引きこもり問題、あるいは外国籍を持つ児童の就学問題について、アルチュセールの『再生産について:イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置』と関連づけて論じて欲しいという依頼。  アルチ . . . 本文を読む

アラン・バデュのアルチュセール論

2006年11月12日 | 読書
 アラン・バデュのアルチュセール論を読む。思いのほか時間がかかってしまったが、最後は一気に読み上げた。最後にアルチュセールのことを熱く語っているからかもしれないが(笑)。  内容は、アルチュセールの遺稿出版以後注目されている「真空」概念を中心に初めて、「哲学には対象はない」というテーゼを扱いつつ、哲学の政治への介入のあり方を検討するという話。そこで、「哲学には政治という対象がある」という話にした . . . 本文を読む

格差問題の一例?

2006年11月09日 | 社会問題
 ここ最近は、北朝鮮問題、米の中間選挙で、直接的には大きく報道されていませんが、格差問題のある側面について。  昨晩、たまたまNHKBSの世界のドキュメンタリーという番組で、アメリカの年金制度のドキュメンタリーが放送されていた。要は、確定拠出型年金401kに関してなのだが、そこで私が興味を持ったのが、年収によって運用利益に格差が見られるという話。つまり、高額所得者ほどうまく運用して年金積立金が増 . . . 本文を読む

リクールのイデオロギー論

2006年11月08日 | 読書
 今日は、今読んでいる本の紹介。 Lectures on Ideology and UtopiaColumbia Univ Prこのアイテムの詳細を見る  ものは、リクールの『イデオロギーとユートピアに関する講義』。多分、未邦訳。オリジナルは英語版だが、私が読んでいるのは、仏語に翻訳されたId?ologie et l'utopie (l')の方。なお、仏訳は本人によるものではない。仏訳出版時に . . . 本文を読む

最近買ったもの:簡易製本機

2006年11月04日 | 研究生活
 自分の性格を考えると、けっこういろいろなものに「こだわってしまう」傾向があるように感じられることがある。研究を進めてくると、本だけでなく文具にもこだわりが生まれてきてしまい、時々は使う道具にいらいらしてしまうことも(苦笑)。  ところで、水田洋には、下のような 知の周辺 (1979年)講談社このアイテムの詳細を見る  『知の周辺』という著作があるのだが、そこでは物書きに使う様々な道具、万年 . . . 本文を読む

アラン・コルバン

2006年11月03日 | 読書
 前回のエントリーが立命館大学関連だったので、その続きを。  たいしたことではありませんが(たいしたことかもしれませんが)、仏の歴史家でアナール学派のアラン・コルバンが日本に、それも立命館大学に来るとの事。内容は、立命館大学の先端総合学術研究科での短期集中ゼミに。講演という形ではなく、短期ながらも連続で(5日間)ゼミを開くというのは、非常に興味深いかも。  しかし、先週末に同席した立命館の学生、 . . . 本文を読む

日本社会学会@立命館大学:その2

2006年11月02日 | 研究生活
 続き  それから、学界全般について。労働部会が大盛況で、これは昨今の「ニート」問題や非正規雇用問題の影響を受けてのことだろうと、会った人・参加した人が口にしていた。  ただ、さきほどエスタブレのComment peut-on ?tre fran?ais ? 90 ouvriers turcs racontentを何の気無しにパラパラめくっていたのだが、ある叙述が目に入ってきた。この著作、仏で労 . . . 本文を読む

日本社会学会@立命館大学

2006年11月01日 | 研究生活
 久しぶりの更新。先週末に京都の立命館大学で開催された日本社会学会について感想と報告を。  自分の発表はしなかったものの、はるばる京都まで足を運んだ(考えてみると、留学以来ここ数年やってない)。我々の研究会で再生産について:イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置の書評会を開いた際、共訳の西川長夫先生と一緒に東京に来た立命館大の院生の一人が、私の指導教官であった庄司興吉先生の司会するセッションで発 . . . 本文を読む