a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

二つの伝記:デュルケムとブルデュー

2010年11月30日 | 読書
 先日、amazonfrで購入した本が届いたので、今回はその中からいくつかの本を紹介する。  今日は二つの伝記。デュルケムの伝記とブルデューの伝記。 Emile Durkheim : 1858-1917 Pierre Bourdieu : Vers une économie du bonheur  デュルケムの伝記は圧倒的である。細かなフォントで1000頁の大著。デュルケムの出自から触れて . . . 本文を読む

derridaの新刊:気になる本

2010年11月28日 | 読書
 エントリーのタイトルは、誤解を与えるかもしれない。(本当は、あえてこのタイトルにしているのだが)  先日、Du jour au lendemain というラジオ番組をpodcastで聞いていたらJean Derridaが出演して、自分の著作、La Naissance du corps : (Plotin, Proclus, Damascius)について話をしていた。  このJean Derr . . . 本文を読む

アルチュセール&ネグリ:イベント

2010年11月22日 | 読書
 アルチュセールに関する市田良彦さんの本が刊行されました。また、アルチュセールの『再生産について』の共訳者である伊吹浩一さんが長原豊先生と一緒に翻訳した『革命の秋(とき)いまあるコミュニズム』(世界書院)が刊行されます。  以下にそのイベントが開催されます。有料&予約制のようですが、興味がある方は、足を運んでみても良いのではないかと思います。(市田さんの本については、別の機会にこの場で紹介させてい . . . 本文を読む

フレンチ・セオリー:二つの読み方

2010年11月21日 | 読書
フレンチ・セオリー ―アメリカにおけるフランス現代思想 (.)フランソワ・キュセエヌティティ出版  最近このblogに「フレンチセオリー」という検索語で来る人が多いので、なぜだろう? と思っていたところ、どうやら翻訳が最近刊行されたようである(知らなかった 苦笑)。  実は、この原書をある研究会で文献報告したいと思ってたところだが、翻訳が出てしまったら、別の仕方で発表を考えねばならない。そう思 . . . 本文を読む

やはり基礎は大事:言語をめぐるetc.

2010年11月21日 | 言語
 久しぶりの更新。今夏は家族に不幸があり、その後もいろいろなことで忙しい日々を送っている。  ただ、最近言語(私の場合はとりわけ仏語)の基礎について考えるところがあったので、この場で少し話を。これは留学の時の話である。で、そういう時にこそ基礎的な文法が大事なのだと痛感した話である。  それは、留学一年目の一月ぐらいだったと思う。大学院の講義にはついていけないし、そもそも周囲に話を出来る人もいな . . . 本文を読む