ゆたかな社会 決定版 (岩波現代文庫)クリエーター情報なし岩波書店
前回のエントリーの続きである。
ガルブレイスは、主流派経済学(この場合は古典派総合のこと?)が競争についてどのように考えていたかを次のように説明する。
19世紀末から今世紀の初め頃に経済学者は競争的社会の模型がどう動くかという事に次第に専念するようになった。それは発展させられ、理想化されて、美しいまでに精密で均整のとれ . . . 本文を読む
ゆたかな社会 決定版 (岩波現代文庫)クリエーター情報なし岩波書店
今日は「古典を読むこと」の意義について、反省も込めながら考えてみたい。
ここで紹介したいのは、上のガルブレイス著『ゆたかな社会』。
これが「古典」と言えるかどうかは微妙だが、しかし、1958年に第一版が刊行されたこの本を現在において読むことの意義は明らかである。例えば少々長いが、次の引用を確認してみよう。
主流 . . . 本文を読む
これまでルソーの論文を執筆していたのだが、ここでは論文に入れられなかった主題を紹介。
ルソーとフェミニズムについて。一般的にルソーに対してどういうイメージを持っているか、実は私はわからない。とりわけフェミニズムとルソーの関係について。
ルソーにおいて女性の地位向上運動については、非常に評価が悪い。エミールの第五巻で女性について言及があるのだが、これは今日的に言えば、女性蔑視の教育論が展開 . . . 本文を読む