クラウン仏和辞典 第7版 小型版クリエーター情報なし三省堂
非常勤をさせていただいている大学の書籍部に行ったところ、クラウンの仏和辞典の最新版が公刊されていた。
この仏和辞典、初学者から中級向けの辞典なのだが、かなり良い辞典だと私は考えている。そして、この小型版が、携帯しやすくて、お勧めである。
ただし、今回の改訂で、この小型版の大きさに少し変更が。前の版よりも薄くなったが、少し大判に . . . 本文を読む
ハイデガーの政治的存在論 (ブルデュー・ライブラリー)クリエーター情報なし藤原書店
今日は、ブルデューのハイデガー論について。
この著作、本当は、今日の話とは別の意図で読み始めていたのだが、日本の現代的状況と重なるところもあり、そちらの側面を考えつつ読んでいる。
というのも、ハイデガーが注目される当時の独的状況とは、純粋哲学とそれを中心とする大学への、社会の側からの批判として、「実践的 . . . 本文を読む
新学年が始まった。この時期には、いつも考えることがある。
昨今は、学生や社会の側から、「役立つ知識」の教育・研究の要求を感じることが多々ある。これは、学会などの動向などからもわかることだが。
ただ、例えば学生が考えている「役立つ知識」とは、多くの場合、「就職に役立つ知識」だったりする。
この点などでは、私は個人的に、「社会で役立つ知識」の中身をしっかり吟味する必要があると考えている。 . . . 本文を読む
新学期になったからか、最近、仏語の辞書についての情報を調べに、このblogを訪問する人が多いようである。とくに多いのが、白水社の仏和大辞典について。
仏和大辞典クリエーター情報なし白水社
現代の仏語を読むには、他の辞典の方が適している場合が、多々ある。例えば、語数などという点でも、中辞典であるロワイヤル仏和中辞典の方が、この辞典よりも多いかもしれない。現代的な訳文が掲載されているのも、ロワ . . . 本文を読む
タロットカード殺人事件 [DVD]クリエーター情報なしウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
ウッディ・アレンの『タロットカード殺人事件』を観た。
公開が2006年なので、結構前の作品である。彼が映画の舞台をヨーロッパに移して2作目のようである。私は、ウッディ・アレンが嫌いではない監督だが、ニューヨークを舞台にしたウッディ・アレンらしい作品の特徴を理解しているわけではない。だから、「アレン . . . 本文を読む
自己分析 (ブルデュー・ライブラリー)クリエーター情報なし藤原書店
ブルデューが、自らの学問キャリアの形成過程を振り返った著作である。ただしこれは、「自伝」的な著作ではなく、自らの学問の立場とそれが形成された過程を、反省的に、そして具体的に振り返り、検討したものである。
章によっては、高名な社会学者やその他の学者の「暴露話」と読める部分もなくはない。ただ、例えば、米の社会学が仏にどのように . . . 本文を読む
ゼロ・グラビティ [DVD]クリエーター情報なしワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
映画『ゼロ・グラビティ [DVD]』を観たので、それについて。ただ、私は家で、DVDで観たので、3Dで観たわけではないので、あしからず。
私が映画館で観た3D映画と言えば、三丁目の夕日だった。なんとまあ、無駄な3D効果だった。
ただ、この映画、3Dでなくとも十分楽しめる映画だった。宇宙空間で . . . 本文を読む
ここのところ五月革命に関する著作の紹介をしているが、今回はアメリカの研究者によるもの。
May '68 and Its Afterlivesクリエーター情報なしUniv of Chicago Pr (Tx)
ロスは、2002年の時点から、68年にフランスで起きた五月革命について、その後の証言や諸々の作品、著作に依拠しつつ、その意義を探る。著者が強調したいのは、学生たちの叛乱が、それ以前の価 . . . 本文を読む