前回のエントリーでは、ドイツの選挙について書いたが、日本でも安倍首相の解散によって、総選挙が行われようとしている。
ただ、私個人としては、安倍が選挙結果を権力基盤としか考えていないのがあからさまで、あまりにも興ざめである。
これについては、このblogでも、何回か話をさせてもらった。→こちら
そうは言っても、知的関心を呼び起こされないからと言って、無関心に傍観していていいというもので . . . 本文を読む
本当は、このエントリー、選挙結果が出る前に書くべきものだったかもしれない。結果が出てから書くのは、「後出しじゃんけん」という感じがするので。
4月ぐらいだったと思うが、ある研究会で、ドイツへの在外研究から帰国した研究仲間と、ドイツの政治状況についていろいろな話を聞いた。その時は、SPD党首のマルティン・シュルツの特異な経歴も手伝って、SPDの政策がかなり期待されていた。
が、その後、独自 . . . 本文を読む
前回は、英の労働党を例として、左派における新自由主義的価値観の浸透を問題視した。で、コービンの躍進、それを若者が支持するという昨今の現象は、かつてあった左派のネオリベ下に対する揺り戻しであると、私は考えている。
この点を踏まえると、仏において、先の大統領選挙で新しい大統領に選ばれたマクロンの労働法改正の一連の試みは、英であったことを今更のように繰り返そうとしているように見える。そして、仏の労 . . . 本文を読む
もうかなり時間がたってしまったが(といっても3ヶ月ほど前に過ぎないが)、6月のイギリス下院選では、労働党が躍進した。その党首、ジェレミー・コービンは、党内最左派の立場で、若者から熱い支持を受けることで、このような結果が出たのだった。
コービンに対しては、それまで労働党の議員から批判を受けたりもしていたが、そうした議員達の世代と、若者達の世代でズレがあるのが興味深い。で、若者達の不満の対象と . . . 本文を読む
小さな命が呼ぶとき [DVD]クリエーター情報なしソニー・ピクチャーズエンタテインメント
久しぶりの更新。でも、書くネタがないので、少し前に見た映画(DVD)について。
この映画は、。ポンペ病という難病の治療薬の開発に奔走したジョン・クラウリーの実話を基に作られた。
実のところ、この映画、あまり期待してみたわけではなかったが、思いの方が良くできた映画だった。子どもが難病に冒され、その治 . . . 本文を読む