a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

本購入失敗談:「男のサバイバルガイド」

2009年09月08日 | 読書
 もう九月。ただ、7月にAmazon.frで注文したはずの本は未だ発送さえされず。そこで、今日はAmazon.frで本を購入した際にあった失敗談。

 ネットで本を買う時は、実際に届いてみると「思っていたものと違う」という事が多々あるもの。実際にとって中身を見てない故に、そうしたことはある程度避けられない。これは本に限ったことでなく、服などについても同じ事が言えるのではないか? 

 日本のネットでさえ、そうしたことがあるなら、海外のサイトで購入した本などは、かなりの失敗談もあったりする。これは、私の爆笑失敗談。

 けっこう前のことだと思うが、「あること」があり、やはりむさい姿ではダメで、少なくとも、こざっぱりしたイメージというか、要は、「身だしなみ」を整えば、いけないと思うことがあった。

 で、私はその辺は疎いので、そのときは特にマニュアルに頼れば便利という感覚で、身だしなみ本を本屋で探してみた。ただ、当たり前のことだが、そうした本のすべてが「日本仕様」。スーツは黒か紺で、みたいなアドバイスがあって……。

 でも実は、外国の人が見ると、黒一色のサラリーマンの軍団をみると、「変」だと感じるらそお。まあ、日本では良いだろうが、海外などでは、団体旅行など何かの団体が、一団で一色の服を着ていると、それは異様に映るのだとか(まあ、日本だと、白装束の一団が街中を歩いていたら人目を引くでしょう。それと同じ感じかと)。

 無論、「ありきたりではない」アドバイスをする本もあるが、そうした本の場合、今度は、すごく細かいアドバイスで、とても私のような人間がまねできないような髪型や服の着こなしなどが「解説」されていて、「とてもこれじゃあだめだ」と思ったわけである。

 あくまで希望としてだが、この先、海外にも出ていろいろやりたいという無茶なことも考えていた時期もあり、「それなら、あちらのガイドブックを見てみよう」と思って物色してみたわけである。

 ただ、海外のものは海外のもので、あまり良いものはないようで……。ガイドブックとしての精度は、日本の方がアドバイスも細かくて、微に入り細にわたるらしい。海外の場合は、もっと大ざっぱ。

 まあ、そうはいっても……、と思い、下の本を、他の本と一緒に注文してみたわけである。

Guide de survie de l'homme moderne : Comment nouer sa cravate et autres choses à savoir faire pour être un homme parfait
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 まあ、タイトルは、『現代の男のサバイバルガイド:ネクタイの縛り方から、完璧な男になるために知っておくべき事』というタイトル。当然タイトルからすると、「身だしなみ」のガイドと思うはず。ただ、手元に来た本を見てびっくり。いや、ネクタイの結び方や、あとは食事のマナーなどの解説があったりするが、それと同時に、枝を使った火のおこし方とか、心臓マッサージの仕方、倒れた病人をいかに担ぐかとか、効果的なケンカの仕方など、その他の言葉通りの「サバイバルテクニック」が解説されているではあ~りませんか!(爆)。

 多分、無人島に彼女と二人で漂着しても頼りがいのある男ってな、コンセプトなんだろうが、そんな機会がどこのあるのか!(笑)。

 そういえば、三浦展氏の本で、そこでは日本の消費志向は女性に支配されているという話が書いてあったことがあった。たしかにアイドルなどを見ても、日本の場合は、みんな線が細くて、多分ヨーロッパやアメリカだと、「ゲイ」とまではいかなくても、頼りなさそうな印象を受けるだろうと思う。他方、あちらはあちらで、マッチョじゃないとダメのようだ。多分、その規準は無人島でも生き抜ける、ってことだろうか(笑)[実際には、犯罪から身を守れるぐらいの力があるという規準だろうが]。

 いずれにしても、本の購入としては、失敗だったが、ページをめくりながら、火のおこし方、骨折した時の添え木のあて方などの説明を読みながら、30分ほど大笑いしてしまったのだった。


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