ブルデュー最後の理論書、Méditations pascaliennesについて、今週末にある学会で発表をする予定なのだが、正直言って、なにをどこまで報告すればよいのか迷っている。この著作の、日本における受容度合いがわからないから。実のところ、自分の不勉強さを吐露しているだけなのだが……。
と同時に、自分の問題設定が、ここ数年間で(具体的には仏滞在時と帰国後で)変わっている気がするので、その . . . 本文を読む
先日以下の映画を見たが、なかなかの出来だった。
ウォーク・ザ・ライン/君につづく道20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンこのアイテムの詳細を見る
カントリー(に分類されるのか?)もしくはロックミュージシャンのジョニー・キャッシュの半生を描いた作品。実は、リーズ・ウェザースプーンが気になって映画を見たのだが、ホアキン・フェニックスの演技も良かった。
南部でうだつの上がらな . . . 本文を読む
仏に関連したサイトをつらつらと見ていたら、「ピエール・ブルデューのblog」なるものを発見。こちら、但し仏語のみ。しかし、実はウソ、というか「受けねらい」と言うべきか、ブルデューの「ふり」をした人間が、現在の仏社会の出来事をブルデューを模して批評しているという感じ。以前は、ミッテランのblogもあったとか。ちなみに、両者ともすでにこの世の人ではない。
「紛らわしいエントリーのタイトルをつける . . . 本文を読む
現在気になっている本がある。それはSuzanne Berger のNotre première mondialisation : Leçons d'un échec oublié。Suzanne Berger は、MITの教授だから、英原書の仏訳のはずなのだが、どの原書の仏訳なのだか、明記されていない。それは、Amazon.Frの本を販売しているサイトのみ . . . 本文を読む
エントリーには大仰なタイトルをつけてしまったが、それほど大した話ではないのでそのつもりで。
ヨーロッパ、アメリカ、戦争 ヨーロッパの媒介について平凡社このアイテムの詳細を見る
この本についての話の続き。
この著作の中で、バリバールは、「ヨーロッパのあり方」(正確には「あるべき姿」)を「消滅する媒介者」として定義している。この「消滅する媒介者」という概念を、バリバールは、ジェイムソンのウ . . . 本文を読む
そういえば、「サミット」、先進国首脳会議が独で始まっている。日本における報道の多くは現在、かの年金問題に集中しているので、こちらの方は、あまり報道に載っていない、そうした印象があるのだがいかがなものだろうか? 昔日本に住む仏人の友人が、「日本の報道は国内問題だけでつまらない」と言った事を言っていたが、今回もそうした例のひとつと考えるべきか、それとも「今回の問題は年金という国民生活に関わる大きな問 . . . 本文を読む