a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

誤用も含めて言語:仏語参考書について6

2010年08月31日 | 言語
 この夏は、いろいろなことがあって、休みという感じがしなかった。兄が亡くなったことが一番のことだったが、それに加えて、やらねばならないことも多く、最近やっと「休み」らしく落ち着きかけている。  ただ、今、以前自分がやった翻訳の見直しをしなければならず、またすぐに、いろいろな作業に忙殺されることになりそうである。  今日は、その「翻訳の見直し」をしている際に気がついた仏語参考書の話をしたい。今回 . . . 本文を読む

文化の雑種性:でも本当の主題は

2010年08月17日 | 読書
雑種文化 日本の小さな希望 (講談社文庫 か 16-1)加藤 周一講談社このアイテムの詳細を見る  西川長夫先生と話をしていたとき、加藤周一の話題になったことがある。西川先生はそのとき、加藤について批判的なことを言っていた。詳しい説明はしていなかったが、「西洋の文化は純粋」で「日本の文化は雑種」であるという二項対立の単純さを批判的に捉えてのことだろうと推察できる。  実のところ、様々な文化研究 . . . 本文を読む

語学の上達方法:一人でも

2010年08月15日 | 言語
 これを書くのも久しぶり。本当は、他の話題について書こうと思ったけれど、それについては次回に。  ある方のブログを読んで触発されたので、私なりの語学の上達の経験について話しをさせてもらおうと思った。  ただし……、実は、私が仏留学中に語学が一番上達したと感じたのは、夏に論文を書こうと必死になっていたときのことだった。6月から9月いっぱい、ほとんど家にこもって頑張っていたときのこと。その間は、ホ . . . 本文を読む

私事ですが

2010年08月11日 | etc.
 私事で恐縮ですが、今日、兄が亡くなりました。あまりにも突然の死だったので、困惑しています。  ただ、今日は、成績処理でどうしても大学へ行かねばならず…。行き帰りが、異様に長く感じられ、様々なことを考えました。 青青とした空が、悲しくて…。  全くの私事ですが、知人・友人も読んでくれているようなので、ここで報告させていただきました。 . . . 本文を読む

私的辞典考その5:仏和大辞典

2010年08月10日 | 言語
ここ数日忙しい日々を送っている。そこで、今日は場つなぎ的に、仏和大辞典の話を。今日紹介するのは、次の辞典。 仏和大辞典伊吹 武彦白水社このアイテムの詳細を見る  実は、私は小学館ロベールを一番使っているのだけれど、アマゾンのマーケットプレイスで比較的安価で出品されていたので、思い切ってこの辞典を購入。別に、『小学館ロベール』で十分なのだけれど(というか、不十分なことは多々あるが、そうした時は辞 . . . 本文を読む

仏語参考書について5:白水社ラルース仏和辞典

2010年08月03日 | 言語
白水社ラルース仏和辞典三宅 徳嘉,フランス ドルヌ白水社このアイテムの詳細を見る  今日もお薦めの仏語参考書について。といっても、今日はある辞典について。  この白水社ラルース辞典は、第二言語としてフランス語を習得しようとする人に向けられて書かれたラルースの辞典を翻訳したもの。収録語数は少ないが(たしか、4千だったか8千だったか)、一語一語への解説が、充実している。とりわけ、フランス語を話した . . . 本文を読む

仏語参考書について4:profil(苦肉の策?)

2010年08月02日 | 言語
 これまで何回か、私の独断と偏見で、フランス語のお薦め参考書を紹介してきたが、今回はちょっと番外編的なものを。仏語を向上させることに悩んでいた私が、どうにかしようと思ってとった「苦肉の策」。  今回紹介したいのは、profilというシリーズprofil。このシリーズは、仏仁向けの仏語のテキストのシリーズ。仏人向け、となると難しいと思われるかもしれないが、実はそれほど難しいものではない。実際、仏人 . . . 本文を読む