仏人の友人と数年ぶりにあって、夕食に出かけた。
で、モロッコ料理のレストランへ。
彼とはかれこれ15年ぐらいのつきあいになるが、私の仏人の友人の中では、一番仏人らしい仏人に入ると思う。ただ、日本で生活して長いので、仏人の感覚ともズレはじめている部分はあると思う。
さて、その彼と、仏国鉄のストライキについて話題になった。彼の見解は、いまの仏では特権を持っている労働者が多いから、もっ . . . 本文を読む
前回は音楽の話をしたので、その続きを。
というのも、以前私は、日本人のチャルダッシュを聴くと、演歌に聞こえてしまい、あまり好きでなかった時期があった。
だが、ラカトシュの演奏を聴いて、それを思い直したのだった。彼の音楽は、西欧人でもまねができないと思われるが、それは彼の演奏に彼の音楽のバックグラウンドやエトニが彼の演奏に反映しているからだろう(ただしラカトシュの演奏は、西欧人に聞きやすいよ . . . 本文を読む
なんのことか? と思うエントリーのタイトルだが、まあこれは、私個人の音楽話である。ということで、素人の個人的な考えなので、そのつもりで読んでほしい。
チャルダッシュというのは、ハンガリー民謡の様式で、ロマの音楽としてヨーロッパに広まった音楽である。おそらくクラシック音楽として有名なのは、イタリアの作曲家ヴィットーリオ・モンティの曲だろう。
KATICA ILLÉNYI - Monti C . . . 本文を読む
どうでも良い話なのだが、スター・ウォーズの話を前回したので、ちょっともう一つ別の話をしたくなった。
中学の時だったが、その当時は映画館に行くお金もないし、そもそも私の住む街には映画館もなかった(笑)。で、当時、スター・ウォーズの第三作『スター・ウォーズ:ジェダイの帰還』が話題になっていて、映画が見れなかったので、ノベライズ本を読んだ時の話である。
で、ノベライズ本の後書きで、なんで副題が . . . 本文を読む
Valentina Lisitsa Liszt La Campanella from Paganini Etude No 3
昨日のエントリーで紹介したリシッツァは、youtube上でも聞くことができる。その技巧を知ることができ、聞いていてもおもしろいのはリストのLa Campanellaでしょうね。
ただ、個人的には、あれだけ技巧的なら、古いバージョンのほうを聞かせて欲しいと思ってしま . . . 本文を読む
Piano Concertosクリエーター情報なしDecca
あるピアノストの演奏が気になって、久しぶりにCDを買った。リシッツァによるラフマニノフである。
このリシッツァ、youtubeから有名になったという、ある種、得意なピアニストである。youtubeから有名になったという経歴からもわかるように、ものすごい技巧の持ち主である。それで、私も気になり、ついにCDを買うことに。
ただ… . . . 本文を読む
Czardas Vittorio Monti by STEVE VILLA-MASSONE and DAVID VINITZSKI
前回のエントリーで、映画の『オーケストラ』を見た話をしたが、その後、youtubeでいろいろ聞いていたら、はまってしまった(笑)。 . . . 本文を読む
サッカー代表監督、ハリルホジッチ氏に決定というニュースがあったので、たまにはサッカーの話を。
ハリルホジッチなんて、日本ではあまり気にされていなかった名前(監督)だったのではないかと思う。実は、私もちょっとそうで、「そういえば……」と思い出した程度なのだが。
私がフランスの地方都市に留学していた際、その町のプロ・サッカーチームの監督をしていたのが、ハリルホジッチだった。その時のチームは、 . . . 本文を読む
先週の金曜日に立命館大学に招かれて報告をした話をしたが(こちら)、翌日に新幹線の時間まで京都観光をして帰ろうと思ったが、さて、どこに行こうかと思っていたら、地下鉄に乗ったら現在、京都市立美術館で開かれているボストン美術館 華麗なるジャポニズム展の広告が目に入った。
この展示、東京では世田谷区立美術館で開催されていたのだが、東京都下に住んでいる私には、この美術館はちょっと交通事情が良くないとこ . . . 本文を読む
昔の大瀧詠一と山下達郎のラジオを聞いていたら(本当は、かなり前に放送されたラジオがあるサイトで聞くことができたので聞いていたら)、山下達郎が、「昔、ロックは英語で歌うべきか、といった論争があったけれど、そんなのはバカげた論争だ」と言っていたのを聞いた。
彼は、「『日本でロック』なんて事自体がバーチャルであって、今は、さらにバーチャルを重ねている」といった趣旨のことを言っていた。
私は、昔 . . . 本文を読む
このブログでの話題は、私がもっとも知っている外国である仏の話が相対的に多くなっている。それが原因かどうかわからないが、ある話だと、やはり××(私の名)が外食するとなればフレンチ・レストランでしょ、といったたぐいのことが言われているらしい。あくまで噂(苦笑)。
学生からもそうした話が聞こえてくるが、たしかに、講義の中でも私はそれに関した話をすることが多い。
ただ、それは講義の話。大体私は、 . . . 本文を読む
私事で大変恐縮なのですが、知人・友人も読んでくれているようなので、ここで報告させていただきます。
今週初めに父が亡くなりました。少し前から体が弱っていたのですが、思いのほか、早く逝ってしまったのが悔やまれます……。
葬儀の準備に加え、成績処理や、原稿の期日もあり、悲しみにくれる暇もない生活です。
本当の悲しみや喪失感は、あとからくるものなのかもしれません。
私事の話ですみませんで . . . 本文を読む
坂本龍一が最近NHKでスコラという番組をやっているのだが、たまたま浅田彰が出演している回を見た。そこでベートーベンが触れられていたのだが、ベートーベンの曲が労働の曲であり闘争の曲であるということが言われていたのが印象的だった。
話しそのものは至極納得したのだが、『逃走』だとか、しなやか、とか言っていた浅田が、そういうことを言うようになったのか、と時代の変化を痛感した。まあ、彼らからすると、社 . . . 本文を読む