a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

レポート課題が難しすぎた?:その2

2006年07月31日 | 研究生活
 前回のエントリーで、前期講義で課したレポートの提出状況が芳しくなく、課題が少々難しすぎたかもしれないという心配について書いた。レポートの締め切りが過ぎ、提出されたすべてのレポートに目を通したのだが、思った以上に出来が良かったので安心した。ただ、普段講義に出席している人数の内、3分の一ほどが未提出だった点を考えると、やはり難しかったのかもしれない。  しかし提出されたものについて言えば、なかなか . . . 本文を読む

レポートの課題が難しすぎた?

2006年07月27日 | 研究生活
 もうそろそろ日本もバカンスに入ろうとしている。が、私は今月は成績処理等をせねばならず、なかなか休みとは行かない。まあ、休みに入っても研究をせねばならないから、結局本当の意味でのバカンスなど私にはないのだが。  さて、本格的な夏休みに入る前に、一つ心配事がある。それはある講義にかんして。この講義は前期のみの講義なのだが、レポートの締め切りが今週いっぱい(金曜日)なのに、まだ誰も提出していないので . . . 本文を読む

ETV特集『難民をどう受け入れるか?』

2006年07月16日 | 社会問題
 NHK教育チャンネルの番組、ETV特集で、「難民をどう受け入れるか?」を主題にしていたのをたまたま見た。元難民高等弁務官の緒方貞子さんが出演していて、日本の難民受け入れの現状を批判していた。  この手の話題になると、私はいつも自分の仏滞在を思い出す。在籍した大学で、常に孤独だった私に声をかけ、初めて友人になってくれたトルコ出身の友人、彼がまさに政治的難民だった。私がであった時、彼は滞仏歴10年 . . . 本文を読む

すでにバカンス/もうすぐバカンス&語学について

2006年07月14日 | 研究生活
 日本でももうすぐ夏休みだが、欧ではすでにバカンスへ突入。私の友人たちも、時間があるものは日本にすでに訪問していたり、これから訪問する予定だったりする。本来であれば色いろな場所に連れまわしたいのだけれど、今夏は研究に本腰を入れたい(入れねばならない)こともあって、友人たちにはすまないと思う。  が、例えばすでに来日している友人は、思いのほか日本に友人が多いようで、それほど自分を必要としていないよう . . . 本文を読む

例の件について、いろいろ考えたこと

2006年07月12日 | 社会問題
 W杯決勝での、仏代表キャプテンのジダンが、伊のマテラッティに頭突きをして退場処分を受けたわけですが、それについては、私もいろいろ考えるところがあったりする。  先週の水曜日に、たまたま仏人の友人と食事をして、W杯(だけでなくサッカー)における人種差別的応援や発言について話題になった。その時話題になったのは、スペインのサポーターの応援について(W杯と人種差別)。以前ティエリ・アンリが侮辱的な表現 . . . 本文を読む

W杯と人種差別と

2006年07月01日 | 社会問題
 W杯に関する二つ目のエントリー。準々決勝第一試合は、ドイツがアルゼンチンに勝利したが、その開始前に「反人種差別宣言」を両チームのキャプテンがしていた。事情は、猫屋さんのblogに説明があったので、そちらを参照して頂きたい。  スペインでのこの種の問題は、かなり根が深いし、深刻なよう。以前は、バルセロナのエトーが、相手チームのこの種の「応援」に嫌気して、試合の途中でプレーを放棄しようとしたことが . . . 本文を読む