a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

日本語について考える

2009年08月31日 | 研究生活
 最近、知人の仏人に日本語を教えているからか、言語について改めて考えさせられることが多い。  で、それが原因からか、先日、非常勤をさせていただいている大学で久しぶりにあった先生に、挨拶で、「おかげさまでどうにかやっています」と言ってから、「おかげさま」という言葉があまりにも形式的だった思って、「『おかげさま』ってのもなんですが……」と訳のわからないことを付け足して言ってしまった(苦笑)。  「 . . . 本文を読む

ポストモダンとドラッグ?

2009年08月30日 | 社会問題
最近は芸能人の麻薬問題がメディアを賑わせているが、そこで思い出したのが、ガタリのドラッグに関する主張。  これは学部生時代に何かの本を読んで、そこで紹介されていたのだと記憶しているが、時間がないので文献を確かめられなかった。というわけなので、かなり記憶で話をしているので、そのつもりでいて欲しい。  ガタリは、ドラッグは合法化した方が良いというものであった。無論それは、「法的な規制をすべて無効化 . . . 本文を読む

大学手続きのもめ事:その3

2009年08月29日 | etc.
 私が留学していたときに大学へ登録する際にあった「もめ事」について話をしています。  大学へ登録するとき、登録手続き期間最終日に登録許可の手紙をもらい、窓口まで行ったものの、その年から法改正で、滞在許可証の申請も大学を通してすることになっていました。そんなことを知らなかった私は、「用心のため」に余計に持っていた書類で、これに対応することになります。  まず必要なのは住居証明(これはCrousで . . . 本文を読む

大学の手続き(つづき)

2009年08月28日 | etc.
 前々回、留学先の大学で大学登録手続きをしなければならないのに、手続き期間最終日の午前中にやっと入学許可の手紙を受け取ったことの話をしました。ただ、「もめ事」はそれでは終わりませんでした。今日はその話。  やっとの事で入学許可証を手に入れた私は、そそくさと大学に向かったのですが、ただ問題がありました。実は、その日は指導教官とはじめての面接が予定されていたのです。それは、これからの研究の方向性 . . . 本文を読む

言語について

2009年08月27日 | 読書
 今日は、ある本について、というよりも、その本にまつわる書評についてのエントリ。本は、これ。 日本人の知らない日本語蛇蔵&海野凪子メディアファクトリーこのアイテムの詳細を見る  この本、外国人向けに日本語を教えている日本語学校の教師の体験エッセイ漫画である。任侠映画で日本語を覚えた仏人婦人は、「おひかえなすって」とあいさつし、黒沢ファンのスウェーデン人女性は「いたみいります」とお礼を述べると . . . 本文を読む

もうすぐ九月、で、思い出すこと

2009年08月26日 | etc.
 八月も終わり、もうすぐ九月。欧米では新学年になりますね。今回は、私の留学の時の失敗談を話してみたいと思います。まあ、私の留学は力不足で、まさに行き当たりばったりの大問題ばかりでした。今回は、一番最初の大学への登録の際のすったもんだを。  でまあ、私は仏のある地方都市に留学したのですが、初めからすでに大変でした。まずは部屋探し。諸般の事情で出遅れたため、学生向けの部屋はあまり残っておらず、また、 . . . 本文を読む

国民言語としての仏語:革命下の国民言語の政治と実践(気になる本)

2009年08月18日 | 読書
昨日はこの前Amazonfrで注文した本について紹介したが、今回はその続き。実は今回は、amazonfrのマーケットプレイスで初めて注文をした。マーケットプレイスには海外まで発送してくれる古書業者もあり、今回は思い切ってそれを試してみた。ちなみに送料は+10ユーロぐらい。 はっきり言ってこの種の注文が仏でうまくいったためしがない。というか、いつもなにがしかのトラブルがある。郵便事情も、かなり悪い . . . 本文を読む

プチブルを救え:気になる本

2009年08月17日 | 読書
 タイトルを見て、「なんてこと言うんだ?」と思った人もいるのではないだろうか。ちなみにこれは、ある本のタイトル(仏語の本、未邦訳)であり、私の考えではない。ただ、少し気になったので、今回注文した本の中に入れてみた。 Il faut sauver le petit-bourgeois  ということで、この本、まだ読んでいないのだが、紹介文を見ると、中産階級ってのは要はプチブルなのだから経済危機が . . . 本文を読む