![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/d3/154ff39bc98c292921d68a9c5b338473.jpg)
のんびり気軽にさんぽがてら。
こないだ「三千院」をやりましたが、本日はメインの国宝「阿弥陀三尊」です。
「三千院」にある、建物自体が重文という「往生極楽院」
そちらが本尊としているのが、国宝「阿弥陀三尊」です。
まず、「往生極楽院」は平安時代のもの。
こちらは”船底天井”で有名です。
丈六の巨大な国宝「阿弥陀三尊像」を納める工夫として、天井部分を船底型にしているんですねー。
そちらには、極楽浄土に舞う天女・菩薩らの姿が描かれているそうです。
現在はさすがに見辛くなっていました。
パンフレットには復元された写真があるんですけど、これがかなりの彩色具合でカラフル。
当時の人からすれば、まさにCGのように見えたのではないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/6f/3d2639ed56ae6750d68e5ecb7ae7a384.jpg)
メインとなる中央の仏像は「阿弥陀如来」さま。
こちらは結跏趺坐で来迎印。
「阿弥陀如来」が極楽より総出で迎えに来る際の印相ですね。
光背は十三化仏、十三種字を配した舟形。
ゆったり・ふくよかな定朝様式です。
(※定朝ではないですが)
迫力ありますよー。
続いて、その脇侍である「観音菩薩」、「勢至菩薩」
「観音菩薩」が両手にて大事そうに持っているのは、蓮台(はすの花の台座)です。
これは何かと言うと、死者をのせる意味なんだって。
「勢至菩薩」は”しわとしわを合わせて…”でお馴染みの合掌印。
たぶん、最も覚え易い印相ですね。
…で、どちらも大変に珍しい「大和座り」、「跪坐(きざ)」の仏像として有名なのです。
写真で分かるかな?
膝が見えるでしょ。
ほぼ正坐と言ってもいいんですが、やや腰を浮かして前傾姿勢になっているのがポイント。
お尻はくっつけていません。
かなりキツい座り方ですね。
こうした、三尊セット・「阿弥陀さま」が座像・脇侍が跪坐・「観音菩薩」が蓮台…というのが、当時流行した”来迎形式”なのでした。
全て寄木造(よせぎづくり)の仏像。
「勢至菩薩」の背中内部には、”久安四年(1148)六月廿三日僧実照”と描かれていたそうです。
もうすぐ武士の時代が到来する、平安時代末期の作なのでした。
大原という土地と共に、ぜひ一度は見ておきたい仏像だと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
[関連記事] 【如来のいろいろ】
⇒ 仏像の種類 (お父さんのための仏像講座) [前編] [後編]
⇒ 如来 (お父さんのための仏像講座)
⇒ 仏の三十二相(お父さんのための仏像講座) 前編1-16 後編17-32
⇒ 座り方編 (お父さんのための仏像講座)
⇒ 印相編 (お父さんのための仏像講座)前編 後編
⇒ 木彫の技法について (お父さんのための仏像講座)
⇒ お寺で動物ウォッチング「鳥獣座について」(お父さんのための仏像講座)
⇒ 五智如来石像
⇒ お釈迦様・釈迦如来 (1・2・3・4・5・6)
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⇒ 阿弥陀如来 鎌倉大仏 (胎内参拝)
五劫思惟阿弥陀如来 みかえり阿弥陀如来 うなずき阿弥陀
中尊寺金色堂
⇒ 薬師如来 蛸薬師 飛鳥・薬師三尊像
⇒ 弥勒如来
⇒ 毘盧遮那如来
⇒ 四天王編 (お父さんのための仏像講座)
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※阿弥陀様のお力で、ぜひ浄土へ…いきたいなぁ。
こないだ「三千院」をやりましたが、本日はメインの国宝「阿弥陀三尊」です。
「三千院」にある、建物自体が重文という「往生極楽院」
そちらが本尊としているのが、国宝「阿弥陀三尊」です。
まず、「往生極楽院」は平安時代のもの。
こちらは”船底天井”で有名です。
丈六の巨大な国宝「阿弥陀三尊像」を納める工夫として、天井部分を船底型にしているんですねー。
そちらには、極楽浄土に舞う天女・菩薩らの姿が描かれているそうです。
現在はさすがに見辛くなっていました。
パンフレットには復元された写真があるんですけど、これがかなりの彩色具合でカラフル。
当時の人からすれば、まさにCGのように見えたのではないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/6f/3d2639ed56ae6750d68e5ecb7ae7a384.jpg)
メインとなる中央の仏像は「阿弥陀如来」さま。
こちらは結跏趺坐で来迎印。
「阿弥陀如来」が極楽より総出で迎えに来る際の印相ですね。
光背は十三化仏、十三種字を配した舟形。
ゆったり・ふくよかな定朝様式です。
(※定朝ではないですが)
迫力ありますよー。
続いて、その脇侍である「観音菩薩」、「勢至菩薩」
「観音菩薩」が両手にて大事そうに持っているのは、蓮台(はすの花の台座)です。
これは何かと言うと、死者をのせる意味なんだって。
「勢至菩薩」は”しわとしわを合わせて…”でお馴染みの合掌印。
たぶん、最も覚え易い印相ですね。
…で、どちらも大変に珍しい「大和座り」、「跪坐(きざ)」の仏像として有名なのです。
写真で分かるかな?
膝が見えるでしょ。
ほぼ正坐と言ってもいいんですが、やや腰を浮かして前傾姿勢になっているのがポイント。
お尻はくっつけていません。
かなりキツい座り方ですね。
こうした、三尊セット・「阿弥陀さま」が座像・脇侍が跪坐・「観音菩薩」が蓮台…というのが、当時流行した”来迎形式”なのでした。
全て寄木造(よせぎづくり)の仏像。
「勢至菩薩」の背中内部には、”久安四年(1148)六月廿三日僧実照”と描かれていたそうです。
もうすぐ武士の時代が到来する、平安時代末期の作なのでした。
大原という土地と共に、ぜひ一度は見ておきたい仏像だと思います。
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