故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

婆様のアイドル

2020-06-30 04:44:13 | よもやま話

絵のタイトルは、「やっちまったぜ」です。
似顔絵を描くから、笑顔をお願いします。
一瞬気が緩んだところを、はいパチリ。


今日のタイトルは、「婆様のアイドル」です。
認知になったら、とぼけた顔して後家の家に転がり込もうとしてたから、よい練習になる。
二三日泊めてもらったら、「世話になったね」と辞する。
ところが、「あんた今度いつ帰ってくるんだね」と言われた日には、興ざめです。
婆様も認知です。

隣りの婆様が、菓子折りを持って朝早く訪ねてきた。
草を刈ってくれたお礼だと言われる。
山道に続く里道の草を刈った。ついでに、伸びていた草も刈った。
どうやら、ついでに刈った場所の草を婆様は気にしていたのです。

妻が時々口にする「こうだったら良いな」を、婆様が口にするようになった。
大家の耕作放棄地の伸びきった草をかんり機(耕運機)でやっつけていたら、
婆様が来て、ここも鋤いてくれと言う。猫の額ほどの土地を10分で片づけた。
「あの畑の草も無くなればよいな」と独り言を言っていた。聞こえぬ振りをした。

昨晩、地域おこし協力隊の食事会をカフェでやってくれた。
帰りがけの若い人に、「パン教室」もやっていると妻が勧めている。
それから、面白おかしく移住生活の話をしている。
若い女性が聞き役でした。
夜も遅くなり、申し訳ないと感じた。
妻も婆様扱いなのに気づいていない。
話を聞いてもらう立場になったと感じた。

ある婆様は後家です。
隣りの若い者に畑を耕してとは、頼みにくい。
大きいトラクターでは、入れない段々畑である。
困ったことがあったら言ってくださいの声掛けに、畑を鋤いてと依頼があった。
その日のうちに、かんり機を軽トラに積んで、後家の畑に向かった。
1時間も鋤いたら、もう終わり。
これで、婆様も大威張りで、農業が続けられる。
一か月後にビールが届いた。なんとなく、化粧をしていたような気がする。

私達は、気づかぬうちに「話を聞いてもらう」立場になっていた。

アイドルは 婆様と爺様 猫ちゃんも

2020年6月30日
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