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絵のタイトルは、「やっちまったぜ」です。
似顔絵を描くから、笑顔をお願いします。
一瞬気が緩んだところを、はいパチリ。
今日のタイトルは、「婆様のアイドル」です。
認知になったら、とぼけた顔して後家の家に転がり込もうとしてたから、よい練習になる。
二三日泊めてもらったら、「世話になったね」と辞する。
ところが、「あんた今度いつ帰ってくるんだね」と言われた日には、興ざめです。
婆様も認知です。
隣りの婆様が、菓子折りを持って朝早く訪ねてきた。
草を刈ってくれたお礼だと言われる。
山道に続く里道の草を刈った。ついでに、伸びていた草も刈った。
どうやら、ついでに刈った場所の草を婆様は気にしていたのです。
妻が時々口にする「こうだったら良いな」を、婆様が口にするようになった。
大家の耕作放棄地の伸びきった草をかんり機(耕運機)でやっつけていたら、
婆様が来て、ここも鋤いてくれと言う。猫の額ほどの土地を10分で片づけた。
「あの畑の草も無くなればよいな」と独り言を言っていた。聞こえぬ振りをした。
昨晩、地域おこし協力隊の食事会をカフェでやってくれた。
帰りがけの若い人に、「パン教室」もやっていると妻が勧めている。
それから、面白おかしく移住生活の話をしている。
若い女性が聞き役でした。
夜も遅くなり、申し訳ないと感じた。
妻も婆様扱いなのに気づいていない。
話を聞いてもらう立場になったと感じた。
ある婆様は後家です。
隣りの若い者に畑を耕してとは、頼みにくい。
大きいトラクターでは、入れない段々畑である。
困ったことがあったら言ってくださいの声掛けに、畑を鋤いてと依頼があった。
その日のうちに、かんり機を軽トラに積んで、後家の畑に向かった。
1時間も鋤いたら、もう終わり。
これで、婆様も大威張りで、農業が続けられる。
一か月後にビールが届いた。なんとなく、化粧をしていたような気がする。
私達は、気づかぬうちに「話を聞いてもらう」立場になっていた。
アイドルは 婆様と爺様 猫ちゃんも
2020年6月30日
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