故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

トマトの味

2020-07-07 05:16:31 | よもやま話

タイトルは、「ちゃんとできたがな」です。
東京にいる頃、ベランダで作ったトマトです。
6年ぶりに、美味しいトマトに出会えるでしょうか。


タイトルが決まらないまま書き始める。
4時を過ぎると、ヒグラシが鳴き始める。
少し鳴くと、また静かになる。雨が降っても変わらない。

今日のタイトルは、「トマトの味」です。
有明海のほうで、塩トマトを作っていると聞いた。
灌漑で、潮水が残ったまま耕作したところ、美味しいトマトができたことを継承しているのだろう。
この辺りでは、出荷するトマトはハウスで作る。水と日照管理(暑い時は、風を抜く)は必須要素となる。
朝いちばん近くの産直で、9時半の開店を人々が待っている。
開店と同時に、あっちとこっちの扉から人々が殺到する。トマトの陳列棚である。
ある農家が作る10個余りのパックは5分で完売となる。
私も妻と並んだことがある。運よく5個のパックを獲得できた。
その日のうちに、用事があって川崎の司法書士を訪ね、土産のトマトをプレゼントした。
こんなトマトを食べたことがない。美味しいと言われた。そうでしょう。

自家消費のトマトは、露地で栽培される。
早春(ここでは5月)野菜苗を植えるものは、肥の袋で苗を囲んで山から降ろす冷たい風から苗を守る。
トマトの苗を5月末から6月初めに植えて、収穫する前に節水用ビニールテントをトマトの上にかける。
トマトの水揚げを抑える役割をする。併せて、収穫時に雨水が当たるとトマトが割れるのを防ぐ。
2020年7月2日投稿記事「竹きり談義(Part2)」で、我が家のトマト用ビニールテントを参照ください。
トマトの屋根が功を奏しているか、気になって仕方がない。
雨が降るごとに点検をしている。テントの下のトマトの根回りは少しずつ乾いているように見える。
根回りの草は抜かないでいる。草に水分を消費してほしいからである。

一個だけ朱くなってきた。採らずに真っ赤になるのを待っている。
イタリアでは、トマト用の支柱は立てない。地面の上をトマトが伸びる。
トマトを収穫しても根を起こさない。そのまま放置して、翌年も同じトマトから収穫する。
越年トマトである。何年も収穫したトマトは木のようになる。そんな風景をテレビで観た記憶がある。

4年間トマトを作り続けている。
一年目は、ジャガイモに集まった草虫にトマトの葉をかじられて収穫できなかった。
二年目は草虫対策(友人が出てきたジャガイモの葉に白い粉を振ってくれた)ができた。
トマトの葉は無事で、実がなるも水っぽくて美味しくなかった。
三年目は、皆さんに倣ってビニール屋根をつけたが、ぼろくて風で吹き飛ばされた。
四年目の今年は、妻の指導の下立派な屋根ができた。楽しみである。

農家のリベンジは、一年ごとである。すぐにはやり直しできない。今年の失敗(経験)は来年取り戻す。
一年目に、10数種類の野菜を作った。
なんとか収穫できたのは根もの類(ジャガイモ、里芋、さつま芋)だけである。
あとは、いろんな理由(地力がない、虫対策ができない、植える時期を間違えた等)でできなかった。
農家を生業としていたら、すでに倒産しているだろう。

そのうちに 手で掘る畑 できるかな

2020年7月7日
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