酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

鯖を味わい尽くす。

2019-03-31 | こしらえた話。
鯖をおろして塩酒粕で漬けた。我が家では塩麹より利用率の高い(と思う)。


身はしっとりと良い風味を味わえる。
魚が肴となり酒も楽しい。

加えて、付加価値はその後、〆の一品にあり。


船場汁。船場煮とも呼ばれるが、大根と鯖を炊いたものだ。
鯖のあらで出汁を引き汁物に仕上げるという、古くは大阪の商家のつつましくも賢い食生活がルーツ。魚一匹、どこも捨てずに食べつくすという始末の精神だ。

というまじめな話はさておき、実に美味しい。出汁をたっぷり吸った具はどれも旨い。

頭や中骨を一旦茹でる(塩を少々)。湯を切り灰汁などを洗い流したら、再び昆布とともに煮て出汁を引く。
この工程。食材に対して真摯に向き合ってるような気にもなれ、なかなかに清々しい。