酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

「みをつくし料理帖」のまかない飯

2019-03-17 | こしらえた話。
作中、ときどき登場するのがこれ。


冷やご飯にあつあつの煮やっこ(冷奴じゃなく温かい豆腐のこと)をのせ、ネギやおかかをかけ醤油をかけ回したもの。
奉公人の老婆がこれを好んで食べるのが印象的。
写真を撮る前提で状況が分かりやすいよう盛りつけてるが、作品を読み取る限りもっとたっぷりと煮やっこや薬味がのっかってると思う。

とにかくウマイ。ハマる。〆のはずのご飯で、また酒が進んでしまうという問題が残るが(笑)、これだと豆腐の一丁くらいペロリなのである。
何しろ、冷やご飯というのがミソだと思う。冷やご飯は余分な水分が飛び炊き立てよりも旨みがあるからだ(という説がある)。自分など、これを食べるためにご飯を炊いてわざわざ冷ますくらいだ。

昔(作品は江戸時代)のゴハンって美味しかったろうね。米の質や精米技術は現在の方が優れていると思うが、薪で炊き、おひつで保存したものが不味いはずがないと思うのだ。

冷やご飯といえば、それに熱いシチューをかけるのも美味しいよね、とか話をそらしてる場合じゃないか(笑)
あら、ご飯と豆腐だなんてローカロリーじゃない。これなら太らないかもと、ダイエット中のは思うかも知れないが、大間違い。
どんぶりで米を食べれば、糖質の摂りすぎは免れないので要注意(^^;

ちなみに煮やっこは、豆腐を湯煎するだけのことだが、この時に塩を。豆腐の水抜きをするのと同じ要領。