変わりダネ。

いつもの女将の店で晩酌。
黙っていてもあれこれと心尽くしを出してくれる、それがいつもの流れだ。
何を食べても旨い。

昨夜はこんなものが。

トマトのおでん。

おや珍しい。たまに大胆なことをしてくれるから女将の料理は面白い。
ゆっくりと手をかけたようで、よく炊けている。
出汁がほどよく馴染んだ柔らかな酸味が実に美味。
まず半分食べて、残りはバジルソースをかけて楽しんだ。

そして、蒸し牡蛎をお出ししますかと女将。

いや実は、先日食べたから焼き魚の方がありがたい。

そう告げると、ではどちらも是非と女将。

そうか、ははぁ、なるほどな。
今日は土曜日、明日は定休日。多分そういうことかな。

せっかくの生牡蠣。客に出さず処分するのは忍びないということね。
店の事情に付き合うのも、常連のつとめ。

美味しかったから文句はないけど。