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酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

旨さの伝導率

2012-04-17 | 酒風景
いつもの女将のところで晩酌。

まるで異口同音だった。ビールで一息のあと時候の話などをし、さてゆっくりと呑もうかという段になった頃合いで、「近頃、塩麹に凝ってるんだ」と二人。

女将とはよく、料理の話をする仲。彼女はお総菜の作り方や美味しい食材の話をしてくれ、自分は肴の提案をしたり、彼女の新作を味見したりする。もずくの天ぷらやおでんのリメイク料理は自分が伝えたものだ。会話は「最近は何を食べてるの?」で始まることもしばしばである。

で、彼女の塩麹料理のひとつがこれだ。


手羽中の塩麹揚げ。
塩麹を漬け込んだものを素揚げしたという。

旨い。塩麹のマイルドな塩味が効いていて香りも良い。すなわちそれが塩麹の持ち味なのだが、塩麹ビギナーとしてはテンションが上がる。
老若男女が好きな鶏唐揚げとは違う趣。これは、ここのような酒場に合う味だ。

女将、やるのう。

ブームはテレビや雑誌でまず盛り上がり、家庭で試されたりしながら、その価値が本物であれば一定の時間を経てこうした下町でその姿を現す。

ま、美味しいモノは力があるってことだな。