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酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

古漬けに心安らぐ。

2011-06-14 | 酒風景
昨夜はいつもの女将のところで晩酌。
次の料理の間つなぎに、女将が食べる?と言って出したのがこれ。



去年の秋に漬けた沢庵の成れの果て。
すっかりしょっぱくなってしまったものを水で戻し、薄く味をつけたもの。味は昆布の佃煮を和えてつける。近頃女将が凝っているやり口だ。

昔はよくこうやって食べたものだ。
現代では理解できない食生活かもしれないが、漬ける系の食材は何より保存が目的だったので塩が多かった。
野菜の漬物だけでなく、新巻き鮭など焼くと塩分が粉を吹くほどで、とにかくしょっぱかった。
そこに醤油をかけると、かえって甘みを感じるくらいで、それだもの、昔の人はとかく塩分を過剰に摂取していたかもしれない。

しばし昔に浸る。
考えることが未来のことより昔のことが多くなってくる、そんな年頃になったか。


おまけにもう一品アップ。

地物のアスパラがあるわよと女将。さっと湯がいたのを食べたいなと自分。

茹で上げたのにマヨネーズをつけてと思ったが、こんなのが出てきた。



古漬けを食べさせたかと思うと、こんな赤、青、黄色とお茶目なアスパラサラダ。
女将は元気だ。