俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

行く春

2010年04月16日 | 俳句

行く春や 群れし鴉に 怯え行く
(いくはるや むれしからすに おびえいく)
12392 【季語】 行く春 【季節】 晩春


行く春や 叔父は習わぬ 経を読む
(いくはるや おじはならわぬ きょうをよむ)
12393 【季語】 行く春 【季節】 晩春


行く春や 手垢まみれの 季語辞典
(ゆくはるや てあかまみれの きごじてん)
12394 【季語】 行く春 【季節】 晩春


心なし 追われ追われて する花見
(こころなし おわれおわれて するはなみ )
12395 【季語】 花見 【季節】 晩春


春の雨 サドルの上に ダムが出来
(はるのあめ さどるのうえに だむができ)
12396 【季語】 春の雨 【季節】 三春


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春陰

2010年04月15日 | 俳句

花は葉に 雪洞の灯の 紅強し
(はなははに ぼんぼりのひの べにつよし)
12386 【季語】 葉桜 【季節】 初夏


春陰や 駅を降りれば ポツポツと
(しゅんいんや えきをおりれば ぽつぽつと)
12387 【季語】 春陰 【季節】 三春


散る花に あわれを感ず 年となり
(ちるはなに あわれをかんず としとなり)
12388 【季語】 散る花 【季節】 晩春


幹割れし 桜木にても 花は咲き
(みきわれし さくらぎにても はなはさき)
12389 【季語】 桜 【季節】 晩春


又従兄弟 我を日記に 春の宵
(またいとこ われをにっきに はるのよい)
12390 【季語】 春の宵 【季節】 三春


紅梅の 紅の強きは 雨ゆえか
(こうばいの べにのつよきは あめゆえか)
12391 【季語】 紅梅 【季節】 初春


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菜の花

2010年04月14日 | 俳句

菜の花や 名前も色も 庶民的
(なのはなや なまえもいろも しょみんてき)
12376 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


菜の花の 染み入る黄こそ なんの花
(なのはなの しみいるきこそ なんのはな)
12377 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


何度目か 西高東低 冴え返り
(なんどめか せいこうとうてい さえかえり)
12378 【季語】 冴え返る 【季節】 初春


新月と 知りて見上げる 春夜空
(しんげつと しりてみあげる はるよぞら)
12379 【季語】 春 【季節】 三春


竹の子の 美味しいところ 食べ残し
(たけのこの おいしいところ たべのこし)
12380 【季語】 竹の子 【季節】 初夏


紅濃ゆく 空に向かいて 花水木
(べにこゆく そらにむかいて はなみずき)
12381 【季語】 花水木 【季節】 晩春


早々と 飾られおりし 鯉幟
(はやばやと かざられおりし こいのぼり)
12382 【季語】 鯉幟 【季節】 初夏


寒いねと 声かけられて 黄信号
(さむいねと こえかけられて きしんごう)
12383 【季語】 * 【季節】 *


春嵐 隣の国は また地震
(はるあらし となりのくには またじしん)
12384 【季語】 春嵐 【季節】 三春


行く春や 同窓の人 偉くなり
(いくはるや どうそうのひと えらくなり)
12385 【季語】 行く春 【季節】 晩春


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八重桜

2010年04月13日 | 俳句

春暁や 冷めたコーヒー 苦み効く
(しゅんぎょうや さめたこーひー にがみきく)
12371 【季語】 春暁 【季節】 三春


奈良遠く 八重の桜の 匂い薄
(ならとおく やえのさくらの においうす)
12372 【季語】 八重桜 【季節】 晩春


楽しまん 大和心の 葉桜を
(たのしまん やまとごころの はざくらを)
12373 【季語】 葉桜 【季節】 初夏


八重桜 葉の色にこそ 親しめれ
(やえざくら はのいろにこそ したしめれ)
12374 【季語】 八重桜 【季節】 晩春


葉桜の 緑の映えて 瑞瑞し
(はざくらの みどりのはえて みずみずし)
12375 【季語】 葉桜 【季節】 初夏


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春の風

2010年04月12日 | 俳句

ままごとに 雀の子入れ 遊ぼうよ
(ままごとに すずめのこいれ あそぼうよ)
12354 【季語】 雀の子 【季節】 晩春


百千鳥 写真に撮れば 雀の子
(ももちどり しゃしんにとれば すずめのこ)
12355 【季語】 雀の子 【季節】 晩春


天平の 甍に合いし 雀の子
(てんぴょうの いらかにあいし すずめのこ)
12356 【季語】 雀の子 【季節】 晩春


ちらほらと 咲く蒲公英は 絮のせい
(ちらほらと さくたんぽぽは わたのせい)
12357 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


桜より タンポポの絮 追いしかな
(さくらより たんぽぽのわた おいしかな)
12358 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


タンポポの 花見て絮を 探す癖
(たんぽぽの はなみてわたを さがすくせ)
12359 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


鐘の音に 酔いしれている 花馬酔木
(かねのねに よいしれている はなあせび)
12360 【季語】 馬酔木 【季節】 晩春


門前の 馬酔木の花の うなだれて
(もんぜんの あしびのはなの うなだれて)
12361 【季語】 馬酔木 【季節】 晩春


箱庭の 花の可憐さ 主知らず
(はこにわの はなのかれんさ ぬししらず)
12362 【季語】 花 【季節】 晩春


石地蔵 手向けられしは 菫草
(いしじぞう たむけられしは すみれそう)
12363 【季語】 菫草 【季節】 三春


雨音の 聞こえてわびし 桜花
(あまおとの きこえてわびし さくらばな)
12364 【季語】 桜 【季節】 晩春


雨に耐え 明日も香るか 桜道
(あめにたえ あすもかおるか さくらみち)
12365 【季語】 桜 【季節】 晩春


花散らす 雨でない雨 待ち望み
(はなちらす あめでないあめ まちのぞみ)
12366 【季語】 花 【季節】 晩春


花筏 風姿花伝の 跡見ゆる
(はないかだ ふうしかでんの あとみゆる)
12367 【季語】 花筏 【季節】 晩春
風姿花伝 (ふうしかでん、風姿華傳) =世阿弥が記した能の理論書。
世阿弥の残した21種の伝書のうち最初の作品。
亡父観阿弥の教えをもとに、世阿弥自身が会得した芸道の
視点からの解釈を加えた著述になっている。


花桜 二つはなくて 花桜
(はなざくら ふたつはなくて はなざくら)
12368 【季語】 花 【季節】 晩春


一雨に 青葉若葉の 目にしみて
(ひとあめに あおばわかばの めにしみて)
12369 【季語】 青葉 【季節】 三夏


少年の 少年らしさ 春の風
(しょうねんの しょうねんらしさ はるのかぜ)
12370 【季語】 春の風 【季節】 三春


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2010年04月12日 | 写真
先の土曜日の、散策がてらの桜の写真です。



近所の公園の桜です。




阪急電車、武庫之荘駅近くで撮ったものです。車体に桜が映っています。





同じく、武庫之荘駅の桜です。花吹雪が若干見られます。




阪急岡本駅近くの岡本南公園の桜です。名は「笹部桜」。
水上勉の小説「桜守」のモデルとなった方の私邸跡です。




同じく、岡本南公園での桜です。一つの枝から紅白の桜が咲いてます。
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2010年04月11日 | 俳句

走り行く 電車に映る 花吹雪
(はしりゆく でんしゃにうつる はなふぶき)
12349 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


花吹雪 嫁の背中が よく判る
(はなふぶき よめのせなかが よくわかる)
12350 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


花撮るに 人人人が 邪魔なのよ
(はなとるに ひとひとひとが じゃまなのよ)
12351 【季語】 花 【季節】 晩春


桜より 揺れが気になる 花見舟
(さくらより ゆれがきになる はなみぶね)
12352 【季語】 花見 【季節】 晩春


友の孫 ピアノの会で 花が咲く
(とものまご ぴあののかいで はながさく)
12353 【季語】 花 【季節】 晩春


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葉桜

2010年04月10日 | 俳句

谷崎の ゆかりの地でも 花吹雪
(たにざきの ゆかりのちでも はなふぶき)
12333 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


駅前は 花見日和で 客溢れ
(えきまえは はなみびよりで きゃくあふれ)
12334 【季語】 花見 【季節】 晩春


駅前は 孫連れ多き 春の昼
(えきまえは まごつれおおき はるのひる)
12335 【季語】 春 【季節】 三春


桜花 廃れざりしは 世の情け
(さくらばな すたれざりしは よのなさけ)
12336 【季語】 桜 【季節】 晩春


席譲り 譲られて行く 花見かな
(せきゆずり ゆずられていく はなみかな)
12337 【季語】 花見 【季節】 晩春


駅裏は 迷路の如き 春の昼
(えきうらは めいろのごとき はるのひる)
12338 【季語】 春 【季節】 三春


花吹雪 昼のぼんぼり 桜受く
(はなふぶき ひるのぼんぼり さくらうく)
12339 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


桜撮る ついでに撮りし 電車かな
(さくらとる ついでにとりし でんしゃかな)
12340 【季語】 桜 【季節】 晩春


電車の 通りて増すや 花吹雪
(でんしゃの とおりてますや はなふぶき)
12341 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


雪洞の 広告にある 梅一字
(ぼんぼりの こうこくにある うめいちじ)
12342 【季語】 * 【季節】 *


綿玉の 山を覆いし 桜かな
(わただまの やまをおおいし さくらかな)
12343 【季語】 桜 【季節】 晩春


ブランコを 漕いで近寄る 花吹雪
(ぶらんこを こいでちかよる はなふぶき)
12344 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


紅白の 一枝に咲く 桜あり
(こうはくの ひとえだにさく さくらあり)
12345 【季語】 桜 【季節】 晩春


葉桜も 顔を見せ居る 花見かな
(はざくらも かおをみせいる はなみかな)
12346 【季語】 花見 【季節】 晩春


切枝に 新芽に続き 花開く
(きりえだに しんめにつづき はなひらく)
12347 【季語】 花 【季節】 晩春


電気代 請求倍に 春嵐
(でんきだい せいきゅうばいに はるあらし)
12348 【季語】 春嵐 【季節】 三春


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目借時

2010年04月09日 | 俳句

眠気など 貸したいくらい 目借時
(ねむけなど かしたいくらい めかりどき)
12315 【季語】 目借り時 【季節】 晩春
(蛙の)目借り時=春、蛙が鳴くころの、すぐ眠くなる時期。
蛙に目を借りられる意からとも、蛙が雌を求める
「妻狩(めか)り」から転じたものともいう。


目薬の やたら眼にしむ 目借時
(めぐすりの やたらめにしむ めかりどき)
12316 【季語】 目借り時 【季節】 晩春


のどかなり 大仏様も 目借時
(のどかなり だいぶつさまも めかりどき)
12317 【季語】 目借り時 【季節】 晩春


シャボン玉 虹の七色 閉じ込めて
(しゃぼんだま にじのなないろ とじこめて)
12318 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


しゃぼん玉 こわれて消えし 夢ばかり
(しゃぼんだま こわれてきえし ゆめばかり)
12319 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


奥林 苔むす地蔵 竹の秋
(おくばやし こけむすじぞう たけのあき)
12320 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春


竹の秋 風にそよぐか 笹の音
(たけのあき かぜにそよぐか ささのおと)
12321 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春


後がない 今度の土日 花見時
(あとがない こんどのどにち はなみどき)
12322 【季語】 花見 【季節】 晩春


泣き止まぬ 風邪の子も居て 花宴
(なきやまぬ かぜのこもいて はなうたげ)
12323 【季語】 花 【季節】 晩春


見上げれば 桜の向こうは 青い空
(みあげれば さくらのむこうは あおいそら)
12324 【季語】 桜 【季節】 晩春


花吹雪 ひらひらと舞い 風に舞う
(はなふぶき ひらひらとまい かぜにまう)
12325 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


花吹雪 その下ならば 死んで良し
(はなふぶき そのしたならば しんでよし)
12326 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


花見るに 近目に遠目 すべて良し
(はなみるに ちかめにとおめ すべてよし)
12327 【季語】 花 【季節】 晩春


両脇の 枝もたわわに 花満開
(りょうわきの えだもたわわに はなまんかい)
12328 【季語】 花 【季節】 晩春


菜の花や やさしさあふる あなたの黄
(なのはなや やさしさあふる あなたのき)
12329 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


咲いた咲いた チューリップの 花咲いた
(さいたさいた ちゅーりっぷの はなさいた)
12330 【季語】 チューリップ 【季節】 晩春


鶯の 鳴くを合図に 舟発ちぬ
(うぐいすの なくをあいずに ふねたちぬ)
12331 【季語】 鶯 【季節】 三春


春風や そののどかさが 危険です
(はるかぜや そののどかさが きけんです)
12332 【季語】 春風 【季節】 三春


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花吹雪

2010年04月08日 | 俳句

百千鳥 電線の上 花見する
(ももちどり でんせんのうえ はなみする)
12309 【季語】 花見 【季節】 晩春
百千鳥=春の鳥


幾度目か 花冷えで延ぶ 花寿命
(いくどめか はなびえでのぶ はなじゅみょう)
12310 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


桜には 青空入れて 写真撮る
(さくらには あおぞらいれて しゃしんとる)
12311 【季語】 桜 【季節】 晩春


花吹雪 窓から入る 訪問者
(はなふぶき まどからはいる ほうもんしゃ)
12312 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


ごみの中 哀れ美し 花筏
(ごみのなか あわれうつくし はないかだ)
12313 【季語】 花筏 【季節】 晩春


菜の花に 桜を追えば 畝傍山
(なのはなに さくらをおえば うねびやま)
12314 【季語】 桜 【季節】 晩春
畝傍山=大和三山の一つ


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竹の秋

2010年04月07日 | 俳句

花冷えも ここまで来れば 鼻冷えに
(はなびえも ここまでくれば はなびえに)
12292 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えや 眠れぬ夜の 酒と演歌
(はなひえや ねむれぬよるの さけとうた)
12293 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えや 心はいつも 花の下
(はなびえや こころはいつも はなのした)
12294 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えや 一段のみの 重箱に
(はなびえや いちだんのみの じゅうばこに)
12295 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えの 日にも眩しき 瓦かな
(はなびえの ひにもまぶしき かわらかな)
12296 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


風音で 手入れの判る 竹の秋
(かざおとで ていれのわかる たけのあき)
12297 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春
手入れの行き届いた竹林の風音は、独特のものがある。


竹の秋 聞きし風音 子守唄
(たけのあき ききしかざおと こもりうた)
12298 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春


春に秋 そのしぶとさが 竹の秋
(はるにあき そのしぶとさが たけのあき)
12299 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春


花曇 酔生夢死の 我が姿
(はなぐもり すいせいむしの わがすがた)
12300 【季語】 花曇り 【季節】 晩春
酔生夢死=何もせずに、むなしく一生を過ごすこと。
生きている意味を 自覚することなく、ぼんやりと無自覚に一生を送ること。
酒に酔ったような、また、夢を見 ているような心地で死んでいく意から。


留守番の 言い訳にして 花曇
(るすばんの いいわけにして はなぐもり)
12301 【季語】 花曇り 【季節】 晩春
花曇り(はなぐもり)=雲、霧などで空が覆われ、
雨天ではないが、快晴ではない状態。


定年も 過ぎてしまえば 花曇
(ていねんも すぎてしまえば はなぐもり)
12302 【季語】 花曇り 【季節】 晩春


春風や 青き空には 雲もなし
(はるかぜや あおきそらには くももなし)
12303 【季語】 春風 【季節】 三春


古びれば 思い出せない 花見あり
(ふるびれば おもいだせない はなみあり)
12304 【季語】 花見 【季節】 晩春


春の波 拾いし貝を 耳に当て
(はるのなみ ひろいしかいを みみにあて)
12305 【季語】 春の波 【季節】 三春


ひらがなの ルーツを辿れば 春の貝
(ひらがなの るーつをたどれば はるのかい)
12306 【季語】 春 【季節】 三春


花筵 酔わねば寝れぬ 冷たさよ
(はなむしろ よわねばねれぬ つめたさよ)
12307 【季語】 花筵 【季節】 晩春
花筵(はなむしろ、かえん)=草花などが一面に咲きそろったさま、
また、花の散り敷いたさまを筵にたとえていう語。=花茣蓙(はなござ)


八重桜 花塊の 隙が好き
(やえざくら はなかたまりの すきがすき)
12308 【季語】 八重桜 【季節】 晩春


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目刺し

2010年04月06日 | 俳句

花見ごろ 歳々年々 花見減る
(はなみごろ さいさいねんねん はなみへる)
12276 【季語】 花見 【季節】 晩春


風光る 砂場のカバの 大あくび
(かぜひかる すなばのかばの おおあくび)
12277 【季語】 風光る 【季節】 三春


花冷えや 生まれながらの 戀に恋
(はなびえや うまれながらの こいにこい)
12278 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


古びても 戀に恋せし 春の潮
(ふるびても こいにこいせし はるのしお)
12279 【季語】 春の潮 【季節】 三春


花冷えや 石の地蔵に 香絶えず
(はなびえや いしのじぞうに こうたえず)
12280 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


犬ふぐり 粗野な名に似ず 可憐なり
(いぬふぐり そやななににず かれんなり)
12281 【季語】 犬陰嚢 【季節】 初春
犬陰嚢(いぬふぐり)=植物イヌノフグリのこと。 《犬陰嚢星のまたゝく如くなり / 虚子 》


ちらほらと 咲きしふぐりは 股の上
(ちらほらと さきしふぐりは またのうえ)
12282 【季語】 犬陰嚢 【季節】 初春


明日はまた 花冷えと笑む 予報官
(あすはまた はなびえとえむ よほうかん)
12283 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


亀鳴くや 声は聞けねど 泪あり
(かめなくや こえはきけねど なみだあり)
12284 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


花冷えや 明日は花見の 予定あり
(はなびえや あすははなみの よていあり)
12285 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えや 一足早く 我に来る
(はなびえや ひとあしはやく われにくる)
12286 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花曇り 駅前桜 満開に
(はなぐもり えきまえざくら まんかいに)
12287 【季語】 花曇り 【季節】 晩春


花曇り 睡魔は取れず 自爆する
(はなぐもり すいまはとれず じばくする)
12288 【季語】 花曇り 【季節】 晩春


清明や 義弟の熱は 高きまま
(せいめいや ぎていのねつは たかきまま)
12289 【季語】 清明 【季節】 晩春
清明(せいめい)= 二十四節気 :
春分→清明→穀雨 二十四節気の一つ。旧暦三月(弥生)の 節気。
桜など草木の花が咲き始め、万物に清朗の気が溢れて来る頃。毎年4月4~5 日頃。 


恥じ入りし 定職なくも 花見する
(はじいりし ていしょくなくも はなみする)
12290 【季語】 花見 【季節】 晩春


皿の上 目刺し三匹 箸遠く
(さらのうえ めざしさんびき はしとおく)
12291 【季語】 目刺し 【季節】 三春


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花筏

2010年04月05日 | 俳句

飛行機雲 天を二分して 春の空
(ひこうきぐも てんをにぶして はるのそら)
12260 【季語】 春の空 【季節】 三春


シャボン玉 追えば消えけり 青い空
(しゃぼんだま おえばきえけり あおいそら)
12261 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


春の空 大の字の我 包み込む
(はるのそら だいのじのわれ つつみこむ)
12262 【季語】 春の空 【季節】 三春


手を繋ぎ スキップスキップ 風光る
(てをつなぎ すきっぷすきっぷ かぜひかる)
12263 【季語】 風光る 【季節】 三春


風光る 鳶輪を画く 空の下
(かぜひかる とんびわをかく そらのした)
12264 【季語】 風光る 【季節】 三春


燕来る 燕返しで 去りゆけり
(つばめくる つばめがえしで さりゆけり)
12265 【季語】 燕来る 【季節】 仲春


風光る 宴の後の 青シート
(かぜひかる うたげのあとの あおしーと)
12266 【季語】 風光る 【季節】 三春


亀鳴くや 甲羅の上の 苔深かし
(かめなくや こうらのうえの こけふかし)
12267 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


亀鳴くや 声聞かぬまま 石となり
(かめなくや こえきかぬまま いしとなり)
12268 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


亀鳴くや 笑いの質の 下品さに
(かめなくや わらいのしつの げひんさに)
12269 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


清明や 吾子の眼に 濁りなし
(せいめいや あこのまなこに にごりなし)
12270 【季語】 清明 【季節】 晩春


清明や 弥勒菩薩の 微笑みに
(せいめいや みろくぼさつの ほほえみに)
12271 【季語】 清明 【季節】 晩春


桜餅 この頃やっと 葉に慣れて
(さくらもち このごろやっと はになれて)
12272 【季語】 桜餅 【季節】 晩春


八重桜 いまだ三重とは 見えねども
(やえざくら いまだみえとは みえねども)
12273 【季語】 八重桜 【季節】 晩春


いにしえの 匂い芳し 八重桜
(いにしえの においかぐわし やえざくら)
12274 【季語】 八重桜 【季節】 晩春


飛鳥川 ここあそこにも 花筏
(あすかがわ ここあそこにも はないかだ)
12275 【季語】 花筏 【季節】 晩春


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花見

2010年04月04日 | 俳句

陽のもとに 手を広げたり 四手辛夷
(ひのもとに てをひろげたり しでこぶし)
12241 【季語】 辛夷 【季節】 仲春
四手辛夷(しでこぶし)=【幣辛夷/四手拳】=モクレン科の落葉小高木。
葉は長楕円形で、春、葉の開く前に紅がかった白色の大形の花をつける。
中国の原産で、庭木にする。ひめこぶし。


陽を受けて 白く輝く 花辛夷
(ひをうけて しろくかがやく はなこぶし)
12242 【季語】 辛夷の花 【季節】 仲春


花冷えに 応じて厚着 汗も出て
(はなびえに おうじてあつぎ あせもでて)
12243 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えに 花見の絶えぬ 日曜日
(はなびえに はなみのたえぬ にちようび)
12244 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


春水の 流れに沿って 花見かな
(しゅんすいの ながれにそって はなみかな)
12245 【季語】 花見 【季節】 晩春


春水の 音も掻き消す 花見かな
(しゅんすいの おともかきけす はなみかな)
12246 【季語】 花見 【季節】 晩春


桜見に 行きて見つけし 梅の花
(さくらみに いきてみつけし うめのはな)
12247 【季語】 桜見 【季節】 晩春


橋からの 眺め一番 桜道
(はしからの ながめいちばん さくらみち)
12248 【季語】 桜 【季節】 晩春


池の鯉 桜の花びら 好きみたい
(いけのこい さくらのはなびら すきみたい)
12249 【季語】 桜 【季節】 晩春


何急ぐ 花の人出の せわしなき
(なにいそぐ はなのひとでの せわしなき)
12250 【季語】 花 【季節】 晩春


これ撮れと 嫁の指図に 花を撮る
(これとれと よめのさしずに はなをとる)
12251 【季語】 花 【季節】 晩春


花祭り 噴水前に フラダンス
(はなまつり ふんすいまえに ふらだんす)
12252 【季語】 花 【季節】 晩春


駅前の 昼の雪洞 ぼんやりと
(えきまえの ひるのぼんぼり ぼんやりと)
12253 【季語】 * 【季節】 *


眠たきは 瞼開かぬ 花見どき
(ねむたきは まぶたひらかぬ はなみどき)
12254 【季語】 花見 【季節】 晩春


蒲公英や まとわり付きし 絮胸に
(たんぽぽや まとわりつきし わたむねに)
12255 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


風光る 飛行機雲の 西東
(かぜひかる ひこうきぐもの にしひがし)
12256 【季語】 風光る 【季節】 三春


菜の花や 庭に咲いても 黄の強く
(なのはなや にわにさいても きのつよく)
12257 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


鞦韆の 漕ぐべき相手 奪われて
(しゅうせんの こぐべきあいて うばわれて)
12258 【季語】 鞦韆 【季節】 三春
鞦韆=ふらここ=ブランコ


ふらここに 二人の世界 とじこめて
(ふらここに ふたりのせかい とじこめて)
12259 【季語】 ふらここ 【季節】 三春
鞦韆=ふらここ=ブランコ


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朝寝

2010年04月03日 | 俳句

亀鳴くも 鳴かずも膝に 敵うまい
(かめなくも なかずもひざに かなうまい)
12222 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


古の 香りをのせて 風光る
(いにしえの かおりをのせて かぜひかる)
12223 【季語】 風光る 【季節】 三春


招提寺 風の光や 鴟尾光る
(しょうだいじ かぜのひかりや しびひかる)
12224 【季語】 風光る 【季節】 三春
招提寺=奈良唐招提寺  
鴟尾(しび)【鴟尾/鵄尾/蚩尾】=古代の大建築で、大棟の両端につけた飾り。
中国に源があり、形は鳥の尾または魚のようで、沓(くつ)にも似ているところから
沓形(くつがた)ともいう。後世の鬼瓦・しゃちほこの祖型。


鴟尾光る 花の色香の 淡きこと
(しびひかる はなのいろかの あわきこと)
12225 【季語】 花 【季節】 晩春


風光る 凪の川面に 風の道
(かぜひかる なぎのかわもに かぜのみち)
12226 【季語】 風光る 【季節】 三春


朝寝とは ぜいたく病に あらずして
(あさねとは ぜいたくびょうに あらずして)
12227 【季語】 朝寝 【季節】 三春


むなしきは 眠れぬままの 朝寝なり
(むなしきは ねむれぬままの あさねなり)
12228 【季語】 朝寝 【季節】 三春


太陽の 申し子なれど 朝寝する
(たいようの もうしごなれど あさねする)
12229 【季語】 朝寝 【季節】 三春


視界ゼロ 瞼重たく 朝寝する
(しかいぜろ まぶたおもたく あさねする)
12230 【季語】 朝寝 【季節】 三春


することが たくさんありて する朝寝
(することが たくさんありて するあさね)
12231 【季語】 朝寝 【季節】 三春


いとし子と 朝寝する夢 覚めやらず
(いとしこと あさねするゆめ さめやらず)
12232 【季語】 朝寝 【季節】 三春


花散るに 負けてたまるか 明日花見
(はなちるに まけてたまるか あすはなみ)
12233 【季語】 花見 【季節】 晩春


見上げれば 暗き花から 光る空
(みあげれば くらきはなから ひかるそら)
12234 【季語】 花 【季節】 晩春


朝桜 朝日の中に 目覚めけり
(あさざくら あさひのなかに めざめけり)
12235 【季語】 桜 【季節】 晩春


散り初めし 花びら一つ ゆらゆらと
(ちりそめし はなびらひとつ ゆらゆらと)
12236 【季語】 花 【季節】 晩春


川沿いの 桜並木に 風通る
(かわぞいの さくらなみきに かぜとおる)
12237 【季語】 桜 【季節】 晩春


テレサテン なおみの唄に 風光る
(てれさてん なおみのうたに かぜひかる)
12238 【季語】 風光る 【季節】 三春


シャボン玉 溜息入らば 壊れけり
(しゃぼんだま ためいきいらば こわれけり)
12239 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


土よりも 人恋しき春の 懐かしき
(つちよりも ひとこいしきはるの なつかしき)
12240 【季語】 春 【季節】 三春


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