俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

目刺し

2010年04月06日 | 俳句

花見ごろ 歳々年々 花見減る
(はなみごろ さいさいねんねん はなみへる)
12276 【季語】 花見 【季節】 晩春


風光る 砂場のカバの 大あくび
(かぜひかる すなばのかばの おおあくび)
12277 【季語】 風光る 【季節】 三春


花冷えや 生まれながらの 戀に恋
(はなびえや うまれながらの こいにこい)
12278 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


古びても 戀に恋せし 春の潮
(ふるびても こいにこいせし はるのしお)
12279 【季語】 春の潮 【季節】 三春


花冷えや 石の地蔵に 香絶えず
(はなびえや いしのじぞうに こうたえず)
12280 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


犬ふぐり 粗野な名に似ず 可憐なり
(いぬふぐり そやななににず かれんなり)
12281 【季語】 犬陰嚢 【季節】 初春
犬陰嚢(いぬふぐり)=植物イヌノフグリのこと。 《犬陰嚢星のまたゝく如くなり / 虚子 》


ちらほらと 咲きしふぐりは 股の上
(ちらほらと さきしふぐりは またのうえ)
12282 【季語】 犬陰嚢 【季節】 初春


明日はまた 花冷えと笑む 予報官
(あすはまた はなびえとえむ よほうかん)
12283 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


亀鳴くや 声は聞けねど 泪あり
(かめなくや こえはきけねど なみだあり)
12284 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


花冷えや 明日は花見の 予定あり
(はなびえや あすははなみの よていあり)
12285 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花冷えや 一足早く 我に来る
(はなびえや ひとあしはやく われにくる)
12286 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


花曇り 駅前桜 満開に
(はなぐもり えきまえざくら まんかいに)
12287 【季語】 花曇り 【季節】 晩春


花曇り 睡魔は取れず 自爆する
(はなぐもり すいまはとれず じばくする)
12288 【季語】 花曇り 【季節】 晩春


清明や 義弟の熱は 高きまま
(せいめいや ぎていのねつは たかきまま)
12289 【季語】 清明 【季節】 晩春
清明(せいめい)= 二十四節気 :
春分→清明→穀雨 二十四節気の一つ。旧暦三月(弥生)の 節気。
桜など草木の花が咲き始め、万物に清朗の気が溢れて来る頃。毎年4月4~5 日頃。 


恥じ入りし 定職なくも 花見する
(はじいりし ていしょくなくも はなみする)
12290 【季語】 花見 【季節】 晩春


皿の上 目刺し三匹 箸遠く
(さらのうえ めざしさんびき はしとおく)
12291 【季語】 目刺し 【季節】 三春


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