『梅見出て 人見て帰る 大阪城』
(うめみでて ひとみてかえる おおさかじょう)
『蝋梅の 老梅となりて あわれなり』
(ろうばいの ろうばいとなりて あわれなり)
『雨に濡れ 水上バスの 春を行く』
(あめにぬれ すいじょうばすの はるをゆく)
『新月や 透かして見たり 春の月』
(しんげつや すかしてみたり はるのつき)
『春の夜に 冥王星の なつかしき』
(はるのよに めいおうせいの なつかしき)
『風よ吹け 春一番よ 我が戀よ』
(かぜよふけ はるいちばんよ わがこいよ)
『梅一輪 翳して妹に 届けたき』
(うめいちりん かざしていもに とどけたき)
『翳すゆえ 風よ運べよ 梅の香を』
(かざすゆえ かぜよはこべよ うめのかを)
『風ならば 梅の香みやげに 君のもと』
(かぜならば うめのかみやげに きみのもと)
『梅手折り 千遍の限り 戀渡る』
(うめたおり せんべんのかぎり こいわたる)
『心延ばし 野遊びせんと 春の野に』
(こころのばし のあそびせんと はるののに)