俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春おぼろ

2007年02月24日 | 俳句

『雲の中 機影の消えて 春おぼろ』
(くものなか きえいのきえて はるおぼろ)

『長閑なり 昼寝の亀は 石の上』
(のどかなり ひるねのかめは いしのうえ)

『霾ふるや 今や中華の 塵の降る』
(つちふるや いまやちゅうかの ちりのふる)

『昼寝する 生徒の顔の 春うらら』
(ひるねする せいとのかおの はるうらら)

『春うらら 散歩の足も うらうらら』
(はるうらら さんぽのあしも うらうらら)

『春や春 霞はじめて たなびきし』
(はるやはる かすみはじめて たなびきし)

『春の月 上半月の おぼろなり』
(はるのつき うえはんげつの おぼろなり)

『トンネルの 先に眩しき 春の影』
(とんねるの さきにまぶしき はるのかげ)

『足音の にぶく響くや 春の駅』
(あしおとの にぶくひびくや はるのえき)

『滝口へ 馬酔木の花の 道案内』
(たきぐちへ あしびのはなの みちあんない)

『我が想い 霧に惑える 鶯や』
(わがおもい きりにまどえる うぐいすや)

『鶯の 鳴き別れとは なるまいぞ』
(うぐいすの なきわかれとは なるまいぞ)
コメント
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